岡山県倉敷市のボートレース児島で「G2モーターボート大賞 児島のまくりキング決定戦」が30日、開幕した。初日の天気は崩れることなく、風向きも対岸から、あるいはホーム向かいから3〜5メートル吹くコンディション。攻撃派にとっては絶好の水面となった。

　しかし、初日は終わってみれば、まくりがわずかに1本。それも、1Rの三浦敬太だけだった…。メイン12R「1stドリーム」は、地元の山口達也【冒頭の写真】が気合のイン速攻で制した。進入は枠なりの3対3。山口はスタート展示でコンマ08のフライングを切りながら、本番はコンマ07の好ショット。全員がゼロ台スタートを決める中、1マークは軽快に先マイ。2コースから差した田中信一郎をバックで振り切った。2着争いは田中が制し、3着は森高一真と順当な決着となった。3連単は1-2-3で990円の1番人気。

　2日目はメイン12Rで「2ndドリーム」が行われる。メンバー、枠番は次の通り。

＜児島 2日目 12R 2ndドリーム＞
1枠　丸岡　正典（大阪支部）
2枠　笠原　　亮（静岡支部）
3枠　福来　　剛（東京支部）
4枠　松村　　敏（福岡支部）
5枠　上條　暢嵩（大阪支部）
6枠　土屋　　南（岡山支部）

　1枠にはSGダービーを2回制した丸岡正典が構える。そんな実力者が、初日は4、5着に敗れた。実戦足に不安が残る。逆転できるのは誰か。今節のサブタイトル「児島のまくりキング決定戦」でイメージすると、センター勢に目が行く。特に、3枠福来剛【写真上】のまくりが怖い。初日は2、6着と敗れたが、2走とも展開が不運だった。前半6Rは大外からコンマ10の仕掛けで、1マークはまくり差そうとしたが、先に差した菅章哉の艇尾を突く不運。後半11Rは、4カドからコンマ05のトップスタートを決めながら、内の入海馨に止められ、万事休す。ここはセンターから奮起の攻めを打ちそうだ。

　予選組では、中田達也と三浦敬太【写真上】が1、2着スタートを果たした。中でも、三浦は初日に唯一のまくりを決めて、会心のレースだった。その1Rは3コースからやや仕掛け遅れたが、1マークはツケマイ(同体まくり)気味に握って、イン村岡賢人をたたいた。後半8Rは4カドから再び攻めて、イン定松勇樹には届かなかったが、強気の姿勢を見せた。2日目以降も期待が持てる。