続々と登場する香川支部のニュースター 谷口佳蓮

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【(C)BOATRACE 谷口佳蓮】

ボートレース丸亀のお盆レース「RNC杯争奪サマーチャンピオンレース」はきょう16日が3日目。明日17日には準優勝戦が行われる。

ヤング世代の伸長著しい香川支部だが、それでも秋山広一・重成一人・森高一真といった大看板の存在感は大きい。四国地区の精神的柱である。

その1人、森高一真がこんなことを口にしたことがある。
「弟子と接する中で、勝率を稼ぐのがどんなに難しいか理解できた。特に若い選手はほんとうに大変だと思う」。

森高一真自身も乗り越えてきたことだが、アウトコース主体の若手は5・6着が多い。取り返すには1・2着が必要となるのだ。
この大会、大健闘している127期・20歳の谷口佳蓮【写真2枚】は4・1・6・2着。それでも、やっと準優ボーダーの6.00というのがその証左である。

【(C)BOATRACE 谷口佳蓮】

「小さい頃からボートレースが大好き。レース場に連れていってと、親にお願いしていました」と語る20歳の可憐な女子レーサーの師匠こそが森高一真である。

「気持ちを強く持て」「ターンの質を上げろ」がその教え。単純明快だという。
そういえば若い頃、「整備や調整ノウハウは二の次。どんなモーターでもターンできるようにするのが先決です」と乗艇訓練を繰り返していたのを思い出す。およそ18年前のことだ。

その薫陶を胸に刻み、「今の課題はスピード。でもいつか、握ってもさばいて結果を出せる選手になりたい」と語る谷口佳蓮のことばに物語性がある。長い夢はまだ入り口なのだ。

小学生から空手を続け、その傍ら中学時代には野球部に、高校ではラグビー部に所属していた挑戦者は今、成長一途。あす17日、初めての準優勝戦に臨むことになる。

師匠の森高一真も、兄の谷口知優(122期)も参戦している地元丸亀で、躍進ぶりを披露する大いなるチャンスが到来した。
「下の者が強くなってくれなかったらオレたちも強くなれない」と語る森高一真と、ファイナルで激突する夢が実現するかもしれない。

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