厳しさ随一の浜名湖お盆レース 主軸は深谷知博
【©BOATRACE 深谷知博】
静岡の精鋭が一堂に会するだけに見どころ満載である。
SGウイナーだけ取り上げても、服部幸男・徳増秀樹・佐々木康幸・坪井康晴・菊地孝平・重野哲之・深谷知博と7人が並ぶ。合計V16だ。
さらに、G1タイトル数は参戦メンバー全員で65。いかにレベルが高いかが分かる。優勝候補は絞りにくい。
しかし、その中でも今年G2以上のレースを制している3選手が筆頭格だろう。
菊地孝平・河合佑樹・深谷知博の3人である。
【©BOATRACE 菊地孝平】
今年5月以降の平均スタートタイミングは、なんとコンマ10。
誰も追随できない世界に入りつつあるボートレース界の大看板だ。
しかし、浜名湖お盆レースでは2010年以来優勝していない。
それだけで、この大会の厳しさを証明しているが、「だからこそ意義がある」と本人も言う。6回目のお盆レース制覇をかけるシリーズである。
【©BOATRACE河合佑樹】
2019年の尼崎モーターボート大賞でG2タイトルを手にしていたが、今年の尼崎が初G1制覇となった。
そのさばきは巧みで「名手」と称してあまりあるが、最近は「センターまくり」や「まくり差し」が増え威力が増している。
【©BOATRACE深谷知博】
今年は7月の「G2全国ボートレース甲子園(下関)」で涙の優勝を飾っている。
「結果を残すのがプロ…」という信念がカタチになった瞬間、「極まってしまった」と話しているが、その背景にプロセスを大切にする姿勢があることを忘れてはならない。
人の話に耳を傾け、根拠のある理論を構築、努力を重ねていくことこそが大切であり、勝利への道だと信じているからだ。
加えて、浜名湖は周年記念を2回(2014年と2020年)制している。全国的には2020年大村のSGダービーも優勝しており、今や地元の大看板といっても過言ではないが、まだお盆レースの優勝がない。
「結果がほしい」ところだろう。
台風の動きも気になるが、激戦、混戦必至の浜名湖の夏のゆくえに注目したい。
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