ラ・リーガ・サンタンデール、2022/23シーズンプレビュー

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今週末、2022/23シーズンのラ・リーガ・サンタンデールが開幕する。2008年以来の連覇を目指すレアル・マドリーに対し、逆襲を目論むバルセロナは大型補強を敢行。アトレティコ・マドリー、セビージャも上々の仕上がりでタイトル争いに挑もうとしている。

昨季にラ・リーガとチャンピオンズリーグの2冠を獲得した王者レアル・マドリーは、今夏に2人の新戦力を加えた。アントニオ・リュディガーはDFライン、オーレリアン・チュアメニは中盤に厚みをもたらし、カルロ・アンチェロッティ監督の采配の幅はさらに広がったと言える。カリム・ベンゼマ、ルカ・モドリッチ、ティボ・クルトワら不動のレギュラー陣で構成されるブロックも健在だ。

対抗馬となるバルセロナにとっては、シャビ・エルナンデス監督が開幕から指揮する最初のシーズンとなる。昨季はシーズン途中の就任からレアル・マドリーを猛追するも、タイトルには届かなかった。今夏はフランク・ケシエ、アンドレアス・クリステンセン、ラフィーニャ、ロベルト・レバンドフスキ、ジュール・クンデらを続々と補強。さらにウスマン・デンベレとも新契約を結び、スタートから全タイトルを狙いに行くつもりだ。

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【© FC Barcelona】

アトレティコにも多くの新顔が加わった。アルバロ・モラタ、サウール・ニゲスがレンタルバックした他、新たにナウエル・モリーナ、アクセル・ウィツェルが加入。ヤン・オブラク、ホセ・マリア・ヒメネス、ステファン・サビッチらが築く堅守は相変わらずで、ジョアン・フェリックスには大活躍した昨季を上回るパフォーマンスが期待される。主将のコケにとっては、アデラルド・ロドリゲスが持つ553試合の公式戦最多出場記録の更新に手をかけるシーズンとなる。

セビージャは昨季の前半戦を通してレアル・マドリーと首位争いを繰り広げたが、最終的には4位に終わった。3強の牙城を崩すためにはシーズンを通してベストパフォーマンスを維持する必要があるだろう。ジュレン・ロペテギ体制も4シーズン目。イスコ、アレックス・テレス、マルコンら実力者を補強し、今季こそタイトル争いに割って入りたいところだ。

【 © Atlético de Madrid】

【© Sevilla F.C.S.A.D.】

第二勢力による上位争いはベティス、レアル・ソシエダ、ビジャレアルが中心となりそうだ。ボルハ・イグレシアス、セルヒオ・カナレス、ナビル・フェキルらタレントを擁するベティスは新たにブラジル人FWルイス・エンリケ、イタリア代表DFルイス・フェリペらを獲得。41歳のホアキン・サンチェスも現役続行が決まった。レアル・ソシエダにはブライス・メンデス、モハメド・アリ・チョ、久保建英が加入。ビジャレアルにはホセ・ルイス・モラレス、ぺぺ・レイナらが加わっている。

エルネスト・バルベルデ監督が復帰したアスレティック・クルブも上位進出が期待されるチームの一つだ。3度目の就任となる指揮官は過去2度の成功を繰り返すことができるか。エスパニョールにはグラナダをヨーロッパリーグ出場に導いたディエゴ・マルティネス監督が就任。バレンシアはイタリア・カルチョ界のレジェンド、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督を招へいしている。

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パリ・サンジェルマンの強化にも携わるチーム作りのエキスパート、ルイス・カンポスを強化部顧問に迎え、積極補強に動いているセルタも躍進の可能性を秘めている。ラモン・プラナス・スポーツディレクターが復帰したヘタフェもポルトゥ、ファブリシオ・アンヒレリ、ハイメ・セオアネ、ボルハ・マヨラルらを続々と補強している。

昇格組のアルメリア、バジャドリー、ジローナも明確なプロジェクトを持つ好チームだ。ラ・リーガ・サンタンデールでのプレー経験者も多く、どのチームにとっても手強いライバルとなりそうだ。

今季はエルチェ、ビジャレアル、セルタがクラブ創立100周年を迎える。こうしたクラブの成功は多くの人々がスペインフットボール界を支えてきた末の功績であり、今季もまたその長い歴史に新たな1ページが加えられようとしている。

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