好きなことばは「なんくるないさ〜」 21歳の新星・定松勇樹

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【(C)BOATRACE 定松勇樹】

各地でお盆レースが開催されている。
唐津は「お盆特選〜がばい王者決定戦〜」がきょう10日、開幕した。

最終12Rドリーム戦は上野真之介がインから逃げて勝利。まくり差して勝った前半8Rと合わせ連勝スタートを切っている。シリーズリーダーに華々しく名乗りを上げた格好だ。

一方、静かに存在感を示した若者がいる。
地元佐賀支部の定松勇樹【写真2枚】である。初日は2着・3着発進だった。

前半6Rは、3コースから全速まくりを打ち先行する上瀧和則(1号艇)を追い続けた。
また、後半11Rは4カドからまくり差し、2マーク全速、2周1マーク差しと軽快なフットワークで3着。光るのは他艇との距離感や位置取り。攻撃できるポジションをキープするだけでなく、守備的配慮も行き届いている。

ベテラン相手に自在性の高いレースができる21歳は125期のチャンプ。リーグ戦は7戦中6優出5優勝で勝率は7.81。圧倒的な成績をマークした。
124期の末永和也(佐賀支部)に続く「がばい」旋風を吹かしたのだった。

【(C)BOATRACE 定松勇樹】

2019年、鳴り物入りで初お目見えした若者に待っていたのはデビュー節でのフライングやアクシデントだったが、へこたれなかった。3期目には早々とA2に昇格したのだ。
師匠の峰竜太も太鼓判を押すわけである。

好きな言葉は「なんくるないさー」。
「なんとかなるさ」という沖縄の方言だが、もっと深い意味があるという。

「やるべきこと、正しいことをくじけずにやっていればいつか良い日が来る」と多くの解説にある。
即ち、なるようにしかならないというあきらめの境地ではなく、努力の大切さを身に刻み、しかし焦らないで前進しようという気構えのことを指すのだ。

養成所卒業を前に病気で亡くなった父親の姿は胸に刻まれている。
思うことに打ち込むことをヨシとし、いつも応援してくれていたからだ。

2日目は11Rで124期チャンプの末永和也との対決が控えている。
果たしてどんなレースをみせてくれるのか大いに楽しみである。
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