野球が米国から日本に伝わってから今年で150年を迎えることを記念した「野球伝来150年記念セレモニー」が、4日の阪神戦（東京ドーム）の試合前に行われました。

　ラーム・エマニュエル駐日米国大使のビデオメッセージがビジョンで流された後、米空軍音楽隊の女性ボーカリスト2人（Ainsley DeWittさんとAlycia Cancelさん）が米国歌を美しく重唱、続いて男性ボーカルグループ・ゴスペラーズの黒沢薫さんが日本の国歌を力強く独唱し、スタンドから大きな拍手が上がりました。

　続いて、日本人初のメジャーリーガーとして1964、65年に計54登板で5勝1敗9セーブの成績を残した「マッシー村上」こと村上雅則さん（78歳）が、所属していたサンフランシスコ・ジャイアンツのユニホームを着てマウンドに登場。往年を思わせる左サイド気味のフォームから始球式を行って、再び大きな拍手がわき上がりました。

◆ゴスペラーズの黒沢薫さんコメント
　「野球が伝来してから日米150年。皆さん信じないですが、僕は小学校のときに少年野球をやっていました。しかし、まったくうまくならずに終わったため、野球には苦い思い出がありました。でも、今日ですごく良い思い出に変わった気がします。150年という歴史の重みも感じましたし、空軍音楽隊のお二人のアメリカ国歌も素晴らしかったです。また、アメリカ国歌がわりと勇ましい国歌なので、いつもの君が代よりは少し勇ましかったかもしれません。非常に緊張しましたが、歌手としての非常に貴重な経験の一つになったので、また呼んでください」。

◆村上雅則さんコメント
　「米国から日本に野球が入って150年の記念すべき年に始球式をさせていただいて、とても光栄でした。最初に依頼をいただいた時は『私？』とびっくりしました。アメリカでの始球式も含めて今まで10回以上させていただきましたが、一番緊張しました。皆さんに投げる姿をみていただいてとてもうれしかったですし、最高の気分です。本当に皆さんに感謝、感謝です」。