「頂点を、つかむ。」 マリーンズ戦記 8月2日 イーグルス戦 6対4 杜の都で連敗ストップ

千葉ロッテマリーンズ
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【2022年千葉ロッテマリーンズ チームスローガン】

 杜の都でマリーンズ戦士たちが躍動した。ここまでのうっ憤を晴らすかのように初回から躍動した。流れを力で引き戻したのはキャプテンの中村奨吾だった。一死二塁からレフトスタンドへ2ラン。初球だった。142キロストレートをコンパクトに打ち返すと打球は左翼席へと吸い込まれていった。8号先制2ラン。蒸し暑さの残る仙台で涼しげにダイヤモンドを1周した。

 「まずは先制点。先制点をとることが出来て良かった」。

 ここまで4連敗。嫌なムードを払しょくするにはなんとしても先制点が必要だった。誰よりも主将はそのことを分かっていた。頼もしき男の一発で流れを掴むとこの回、押し出し四球でもう1点。さらに二回にもレアードの適時打で追加点。バファローズに本拠地で3連敗した嫌な雰囲気は、気が付けば、あっという間に払しょくされた。
 
 「相手先発攻略は初回キーだと思っていた。みんな集中をしてやってくれた。中押しできたのも非常に大きかった。投手が苦しくなったときには打線がつながり始めて引っ張っていって欲しいと思う。荻野と高部の2人がしっかりと出てくれている。そのあとの(中村)奨吾が返してくれるしレアードも状態が上がってくれたらと思う」

 井口資仁監督はイメージ通りの攻撃にほおを緩めた。イーグルスのエース則本の立ち上がりを攻める。それがこの日の至上命題だった。初回から指示通りに襲い掛かった。集中して繋いで、積極的に打ち返し、攻略した。マリーンズらしい攻撃。イメージ通りの攻め。指揮官は期待に応えてくれた打線を褒めた。
 
 仙台はまもなく七夕まつりである。街には色鮮やかな笠飾りが至る所に配置され華やかに彩られている。様々な願いが込められた飾りたち。マリーンズの願いはもちろんリーグ優勝、頂点を掴むことである。この暑い夏を乗り越えた先に待っている栄光。残り48試合。苦しい戦いは続く。ただ、ここで歯を食いしばって、踏ん張れば最高の時を迎える。8月2日。マリーンズの連敗は4で止まった。そして再び力強く帆を掲げ前進を開始した。荒波はいつしか去っていた。杜の都で向かい風が追い風に変わった。明らかに流れは変わった。夏の夜空に願いを込めて。5位から頂点へ。首位のライオンズとは3・5ゲーム差。伝説のシーズンはいよいよ佳境に突入する。
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