野球が日本に伝わってから今年で150年になることを記念して、8月4日（木）に東京ドームで行われる阪神戦でセレモニーを開催します。

　男性ボーカルグループ・ゴスペラーズの黒沢薫さんとアメリカ空軍音楽隊のボーカリスト2名が、それぞれ日米国歌を歌うほか、日本人初のメジャーリーガーであるマッシー村上さんこと村上雅則さんが始球式を務めます。

　なお、本試合では監督、コーチ、選手、審判が野球伝来150年の記念リストバンドを着用してプレーします。

■始球式を務める村上雅則さん
＜プロフィル＞
　法政大学第二高校在学中に南海ホークスと契約を結び、2年目の1964年にメジャーリーグ・ジャイアンツ傘下の1Aフレズノに野球留学で派遣された。ポジションは投手で、サンフランシスコ・ジャイアンツに昇格し、日本人初のメジャーリーガーとなった。
＜コメント＞
　米国メーン州ゴーラム生まれのホーレス・ウィルソン氏は南北戦争後、サンフランシスコに移り外国人教師として来日、東京開成学校（のちの東京大学）の教師となりました。教えていた学生があまり運動をしないので、一時帰国した際にベースボールグッズをもって再来日し、学生に教えたのが1872年だと聞いております。
　それから150年経ち、今や日本の国技として楽しんでいる事は素晴らしい事だと思います。この記念すべき150年の年に、始球式をさせていただく事、大変うれしく、光栄に思っています。

■日本国歌を歌うゴスペラーズ・黒沢薫さん
＜プロフィル＞
　北山陽一、黒沢 薫、酒井雄二、村上てつや、安岡 優からなるボーカルグループ、ゴスペラーズのメンバーとして1994年にシングル「Promise」でメジャーデビュー。
　以降、「永遠（とわ）に」「ひとり」「星屑の街」「ミモザ」など、多数のヒット曲を送り出す。他アーティストへの楽曲提供、プロデュースをはじめ多才な活動を展開。日本のボーカルグループのパイオニアとして、アジア各国でも作品がリリースされている。
　2021年3月には、アカペラのみで構成されたオリジナルアルバムとしては実に18年振りとなる「アカペラ２」を発売し話題に。また、2022年7月には初のセルフカバーアルバム「The Gospellers Works 2」を発売。本アルバムには、これまでにゴスペラーズが複数のアーティストに提供した数々の名曲のセルフカバーが収録されている。
　ソロとしてはシングル「遠い約束」で2005年にデビュー。デビュー後はアルバム2枚、シングル1枚をリリース。2022年8月12日には7年ぶりとなるソロ作「ALL U Need Is Luv」をデジタルシングルとして配信リリースすることが決定している。
　また自らを「ハードコアカレーシンガー」と名乗るほどのカレー好きで、書籍「ぽんカレー」を3冊出版しており、ツアーグッズではオリジナルレシピのレトルトカレーをプロデュースしている。
＜コメント＞
　普段は5人で歌っておりますが、今回は独唱いたします。
　記念すべきイベントに国歌で参加できる事、嬉しいと同時に身が引き締まる思いです。精一杯歌わせていただきます。

■米国国歌を歌うアメリカ空軍音楽隊のボーカリスト
＜プロフィル＞
Ainsley DeWitt　さん
　テキサス州コーパスクリスティ出身。2011年に空軍に加わり、トロンボーン奏者および広報担当を務めた後、2015年にライトパターソン空軍基地に配属。2018年8月からアメリカ空軍音楽隊でボーカリストを務めている。

Alycia Cancel　さん
　ニューヨーク州ニューバーグ出身。2013年にニューヨーク州立大学ポツダム校クレーン音楽学校で音楽学士号を取得して卒業後、2016年7月からアメリカ空軍音楽隊でボーカリストを務めている。