早大バレーボール部【連載】早慶定期戦直前特集 第1回 前田凌吾×大槻晟己副将

チーム・協会

【早稲田スポーツ新聞会】

【早稲田スポーツ新聞会】取材・編集 早稲田スポーツ新聞会 山田彩愛/慶應スポーツ新聞会 田中瑠莉佳

第86回早慶バレーボール定期戦(早慶戦)が7月30日に開催される。早慶定期戦直前対談第1回は、清風高出身、セッターと共通点の多い前田凌吾(スポ1=大阪・清風)と大槻晟己副将(慶大)の二人。高校時代のエピソードやバレーボールのこと、早慶戦についてのお話を伺った。

※この取材は7月12日にオンラインで行われたものです。

高校時代の思い出、プライベートについて

対談中の前田(上)と大槻副将 【早稲田スポーツ新聞会】

――はじめに他己紹介をお願いします!

大槻 初めて出会った時から話をすると、小学生の時にはなんとなく知っていたというか。僕が京都のバレーチームにいて、凌吾(前田)が大阪のパナソニックのジュニア(パンサーズジュニア)のところでプレーしていたので、練習試合とかをして、僕は(前田のことを)認知していましたね。そこから中学とかもたまに(プレーを)見ていたのですが、僕が高校に入学して、凌吾がその後清風に入ってきて、そこでもう一度知り直したというか。すごくトスも良いし、判断力とかもすごいなと思っていて。僕は凌吾が入ってきてから、結果的にスタメンを奪われることにはなったのですが、凌吾のトスを、チームの一員として見ることができたのは、すごく良かったなと思っています。今も早慶ではありますが、凌吾のことを応援していますね。

前田 大槻さんは小学校の時に全国優勝をしていたので、それで知っていました。高校に入ってから一緒にプレーさせてもらうことになって、対人(パス)も一緒にやらせてもらっていました。迷惑はたくさんかけたのですが、それでも僕にたくさん関わってくれて、すごく良い先輩です。あとは、大学に入ってからトレーニングをしているみたいなので、それを見てみたいなっていうのはあります(笑)。


――当時の第一印象はいかがでしたか

大槻 すごく我が強そうだなって思いました(笑)。

前田 (笑)。

大槻 先輩にも意見を言えるし、良い意味でも悪い意味でもすごく自分を持っていて、すごいなって。

前田 僕は、一番最初は怖かったですね。

大槻 (笑)。

前田 もともと知っている人が清風のときは多かったので、徐々にしゃべっていくと面白い人だったっていうのは覚えています。


――では、今の印象は

前田 今は(笑)。試合会場とかで会うと仲良く喋らせてもらって、(印象が)怖いからめっちゃ優しいに変わったので、大槻さんの前だったらふざけられるなって感じですね。

大槻 1年間一緒にバレーをしたことと、大学に入ってからも喋る中で、悩んでいることはあるだろうし、自分の意見を言えるけど、その裏側にはちゃんと考えていることがあるのだなと感じて。僕は今では凌吾のファンですね。

前田 (笑)。

大槻 ファンというか頑張ってほしいなって感じです。


――前田選手はコート上では真面目な印象を受けますが、大槻選手との絡みをみていて、やんちゃな印象を受けました。実際はどうなのですか

前田 初めて会う人によく言われて、「もっと真面目やと思ってたけど」とか(笑)。僕がバカなのかもしれないですけど、先輩がすごく可愛がってくれて。この前(ユニフォーム姿の写真を撮ったとき)も泰杜さん(水町泰杜、スポ3=熊本・鎮西)と大貴さん(山田大貴、スポ3=静岡・清水桜が丘)といたのですが、僕2人のことめっちゃ大好きで。いつも絡んでくれるので、それで楽しくなってきてっていう感じですね。


――清風高出身ということで、清風高あるあるがあれば教えてください

大槻 やはり男子校ということは意外と知られてないのかなと思っていて。男子校だからこそちょっとおかしくなる人が出てくるっていうのは清風あるあるかなって。

前田 (笑)。

大槻 あえておかしくなる方向性は濁させていただくのですが(笑)。


――前田選手は何かありますか

前田 いやあ、なんかありましたっけ?

大槻 あとは、清風ってスポーツクラスがあって、バレー部のほとんどがそこに入っているのですが、教科を担当する先生がほとんど一緒なので。

前田 (笑)。

大槻 その先生のモノマネをするのがめっちゃ上手いっていう感じですかね。

ユニフォーム姿の大槻副将(左)と前田 【早稲田スポーツ新聞会】

――お二人は遊びに行ったことはありますか

前田 まだないです。


――どこに遊びに行きたいとかありますか

大槻 えーどこ? 富士急とか行きたいですね!(笑)。

前田 僕は大槻さんと一緒にトレーニングをしたいので、ジムに行きたいです!


――大槻副将はアンケートで筋トレが趣味と書いてくださいました。前田選手と筋トレするならどういう風にやりたいですか

大槻 凌吾が自力で上げられるところまで上げたら、あとは僕がちょっと乗って追い込んであげたいと思います。

前田 めっちゃ乗ってきそう(笑)。


――大阪のおすすめスポットがあったら教えていただきたいです! 

前田 僕はユニバですかね。


――ちなみに好きな乗り物はなんですか

前田 前に行ったとき、マリオに初めて乗ってめっちゃ良かったです。でも、やっぱりハリドリですかね! 一番好きなのは(笑)。

大槻 じゃあ、次は僕がおすすめスポットを言ったらいいですか? 


――はい、お願いします!

大槻 ピンホイントになってしまうのですが、阪急梅田駅の天ぷら「まきの」というお店がめちゃくちゃ美味しくておすすめです。安いのですが、白ご飯もおかわりし放題で体育会生なら一度は行って欲しいですね!


――前田選手はそのお店のこと知っていますか

前田 いや、知らないです。気になります(笑)。


――お互いの面白いエピソードは何かありますか

前田 高校の時、朝練でシャトルランをしたのですが、大槻さん覚えてるかな? 僕と大槻さんが最後二人残って…。

大槻 覚えてる、覚えてる。

前田 僕、本当に負けたくなかったんですけど、大槻さんやっぱ体力がすごくあって、大槻さんが一番だったっていうのが、結構僕の中で思い出に残っています。


――ちなみに、シャトルランは何回ですか

前田 ちょっと覚えてないですね(笑)。でも大槻さんに負けたっていうのだけは覚えています。

大槻 多分、二人とも140前後だったような。

前田 あ、140いったらやめようって感じでしたよね?

大槻 うんうん。そうそう、そういう感じ。


――その140回っていうのは余裕ですか

前田 きつい、しんどいです!(笑)

大槻 「ドレミファソラシド」が超、絶望する速さでした(笑)。

一同 (爆笑)。


――大槻副将は前田選手との思い出に残っているエピソードありますか

大槻 (高校の時)卒部式で僕から凌吾にコメントして、凌吾から僕にコメントするっていう場面があって、二人ともめっちゃ泣いていたんですけど、マイクに音声が入っていなかったという(笑)。

前田 あった(笑)。

大槻 それですかね、すごく覚えています。聞こえてないからこそいいこともあるっていう『てい』で先に進んでもらいましたね。

バレーボールについて

春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)にてトスを上げる前田 【早稲田スポーツ新聞会】

――前田選手にお聞きします。早稲田を進学先に選んだ理由は

前田 高校の時、先生方と大学に進学するのかV(Vリーグ)にいくのかという話をしました。自分で考えたときに、大学でやるならレベルの高いところでやりたいという思いがあったので、(全日本学生選手権(全日本インカレ)で)5連覇している早稲田さんかなと。良いスパイカーもいて、レベルの高いトレーニングやプレーがあって、自分が吸収できるものがあると思ったので早稲田大学を選びました。


――では大槻副将はなぜ慶應に

大槻 (高校時代)凌吾が(清風高に)入ってくるまでは、プレーでチームに貢献することだけを考えていたのですが、スタメンを外れたことで、その他にもいろいろ貢献できるのだなと考え方が広がりました。それをきっかけにスポーツやバレーボールだけではなくて、勉強や他のことにも取り組んでいる慶應で、自分を総合的に成長させたいなと思いました。僕が進学を志したときには、(慶大は)1部(関東大学リーグ戦男子1部)にいたので、もちろんバレーボールもレベルの高い環境でプレーできるのではないかなと。バレーをしつつ、他のことも頑張りたいという思いから慶應を選びました。


――お二人ともセッターですが、セッターになったきっかけは

前田 僕は小学生のときに1つ上の学年がうまくて、空いているポジションがセッターしかなくて。試合に出るならセッターしかなかったので試合に出たいと言ってセッターになった感じかなと思います。

大槻 僕はなんか気づいたらセッターになっていましたね(笑)。

前田 (笑)。

大槻 理由を挙げるならば周りの子より少し賢かったくらいです(笑)。これを自分で言うのめっちゃ嫌なんですけど(笑)。

一同 (笑)。


――セッターあるあるがあれば教えてください!

大槻 ストレスがすごいですね。ストレスはほかのポジションに比べて大きいのかなと思いますね。

前田 大学に入って余計かもしれないですが、プレッシャーが大きいです。僕が1年生だからかもしれないのですが、どうしても気を使ってしまうことがあって。勝つか負けるかはセッターで変わると思うので、そこに難しさがあると思います。


――大槻副将が挙げられていたストレスってどういったストレスですか

大槻 セッターって試合中に1番ボールを触る回数が多くて。やっぱり試合の流れを絶対的に握っていて、よく司令塔と表現されますが、自分の一つ一つの判断が勝敗を決めるということで、試合中に何度も判断しなければいけないところに簡単に言えばストレスというか、負担がかかりますね。


――そういうストレスの中でセッターを辞めたいだとか、違うポジションをやりたいと思ったことはありますか

大槻 僕はありますね(笑)。

一同 (笑)。


――ちなみにどのポジションをやってみたかったのですか

大槻 僕はミドルブロッカーになりたいなって思ったことがあって。

前田 (笑)。

大槻 まず自分は身長が高いほうではないので、身長が高い人がなるって部分にすごく憧れがあります。あと自分は体力が追い込まれる分には構わないタイプなので、ミドルブロッカーって動き回って飛び回ってすごくきついポジションだと思うのですが、そういうところが自分には合っているのかなと思ってちょっとやってみたいなって思ったことがあります。


――ちなみに前田選手はほかのポジションをやってみたいとか思ったことはありますか

前田 ないですかね。僕はずっとセッターがいいですかね。


――お互いの憧れる部分はどこですか

前田 セッターってこの身長だとブロックのときに穴になるのですが、大槻さんはブロックが良くて。高さは出ないかもしれないのですが、(手を)しっかり前に出してプレッシャーをかけていて。高校生の時に大槻さんにブロックの仕方を聞いたことがあるのですが、「鏡をみて毎日しっかりブロックの形を作れ」と言われました(笑)。またブロックを教えてもらいたいです! 


――ちなみに大槻副将からのアドバイスを実践されましたか

前田 いや、しなかったです(笑)。

一同 (笑)。


――では大槻選手は前田選手の憧れる部分はどこですか

大槻 シンプルにセッターとしての能力です。トスの精度や勝負所でちゃんと上げるべきところに上げられる、セッターとしての全ての能力がすごいなと思っています。


――1年生で入学してすぐに、春季リーグ戦初戦から早稲田でトスを上げている前田選手をみてどう思われますか

大槻 すごいなって。やはり世代を代表するエースが(早稲田には)集まっているじゃないですか。水町くんであったり、大塚さん(大塚達宣副将、スポ4=京都・洛南)であったり。そういう人たちにトスを上げるっていうのは、多分同期とか先輩でも緊張すると思うので、それを(チームに)入ってきてすぐの春リーグからやっていることは、すごく尊敬していますね。

早慶戦に向けて

春季リーグ戦でトスを上げる大槻副将 【慶應スポーツ新聞会】

――前田選手は初めての早慶戦ということで、印象はいかがですか

前田 やっぱり早慶のつながりってすごいのだなと思うし、とても盛り上がる試合という印象です。会場も見に来てくださる方がいっぱいいると思うので、感動させられるバレーや、すごいと思わせられるバレーをしたいです。あとやはり相手に大槻さんがいるので負けたくないです。良いトス、良いゲームが出来ればいいなと思います。


――逆に大槻副将は先輩としてアドバイスなどありますか

大槻 僕はこの前の早慶戦ではコートには立っていないのですが、普段の試合と比べるとOBとかOGの方々が必死であったり、独特のムードがあるなと感じますね。そういうのはあんまり経験したことが無いタイプの緊張感でもあるので、それをはねのけて頑張ってほしいなと思います。


――お互いのチームの印象はいかがですか

前田 慶應さんは乗ってくると怖いチームなので、そこまでいかせないようにスタートから僕たち早稲田の良いバレーが出来るようにすることと、高さがあってパンチのあるチームだと思うのでブロックが一番重要になってくると思います。やっぱりブロックタッチをとってからの、切り返しの1点というところではしっかりとっていくべきところなのかなと思います。

大槻 (早稲田は)他のチームと比べてすごく隙がないチームだと思います。一人一人の技術力はもちろん、乱れてもちゃんと凌吾が良いトスをあげる。2段トスを上げて打ち込んでくるとか、隙をついてもすぐ誰かがリカバリーをしてちゃんと返してくるところにすごく脅威を感じます。それに対して慶應が戦っていくには、凌吾が言ってくれたように、勢いがある状態をいかに僕たちが作れるか大切だと思うので、それができたらいいなと思っています。


――早慶戦の見どころやポイントは

前田 リーグ戦が終わって自分に足りないところや出来ていないところがわかったので、その部分に関してしっかりと反省をして。それを踏まえた上で慶應さんに対してのトス配分をうまくできるかというところを見て欲しいです。あと少し、早慶戦まで時間があると思うのでしっかり調整をして、良いバレーが出来るように頑張りたいと思います! 

大槻 やっぱり慶應にとって春リーグというのはちょっと苦い思い出というか、2部降格になってしまったこともそうですし。ただあと1カ月落ち込んでいるわけにもいかないので、その苦しい結果を受け止めた上で慶應がこの1カ月でどう成長を遂げたのかというところを見ていただきたいなと思います。


――早慶戦のキーマンとなる人物をあげてください

前田 やはり早稲田はミドルブロッカーの二人、大吾さん(岩本大吾主将、スポ4=兵庫・市尼崎)と吏玖さん(伊藤吏玖、スポ3=東京・駿台学園)ですかね。今の全日本でもそうですが、センター線が重要になってくると思うので。どれだけ決めてもらえるか、ブロックしてもらえるか、あの二人がキーマンになってくると思います。

大槻 慶應は高倉キャプテン(高倉真古都主将、慶大)ですかね。もちろんセッターであることもそうですが、入替戦での負けで結構落ち込んでいるところがあったので。ここからどうやって復活してくるか、僕が第二セッターの分際でこんなことをいうのもアレなんですけど…。やっぱりキャプテンが立ち直ってまた勢いを取り戻さないことには、チームに再び勢いが戻ることはないと思っています。試合当日というよりは試合までの流れを通して、やはりキャプテンの真古都さん(高倉主将)がキーマンなのかなと思います。


――早慶戦への意気込みをお願いします!

前田 試合に出ているなら、1年生だからとか関係なくレギュラーとして、早稲田という名前に恥じないような良いゲームが出来るよう、勝ちにこだわってやっていきたいと思います。

大槻 僕たちにとっては、これからの半年のチームの運命を占うような重要な一戦なのかなと思っています。凌吾も言ったように、もちろん勝ちにこだわるということは大前提にはなりますが、いかに慶應が良いチームとして早稲田と戦えるのかというところを副将としてチームメートに働きかけられるか、そういったところを頑張りたいと思います。


――最後にファンの方にメッセージを!

前田 春リーグの有観客の時に多くの方が見に来てくださって。無観客を経験しているからこそ応援というのは自分たちにとって大きいことだなと思いました。たくさんの人に良いバレーを見て帰ってもらいたいです。出るからには僕たちは返すものがあると思うので、しっかり頑張って良いバレーをして、盛り上がれるような展開に持っていきたいと思います。

大槻 慶應の勢いがあるということで応援していただけるということはすごく大事で、応援一つでその勢いが何倍にもなると思います。それがやはり現時点での、早稲田の打ち砕く革命の原動力となるのではないかと思うので、応援よろしくお願いします。

大槻・前田 応援よろしくお願いします!


――ありがとうございました!

早慶戦への意気込みを書いていただきました!  【早稲田スポーツ新聞会】

◆前田凌吾(まえだ・りょうご)(※写真左)
2003(平15)年5月27日生まれ。178センチ。大阪・清風高出身。スポーツ科学部1年。尊敬している人は水町選手。いつも助けてくれるところが大好きだそうです。感動を届けるために全力で戦う姿から目が離せません! 

◆大槻晟己(おおつき・まさき)
2001(平13)年4月17日生まれ。177センチ。大阪・清風高出身。総合政策学部3年。筋トレ、サイクリング、読書、アニメ鑑賞、お笑いと多趣味な大槻選手。特に日々のトレーニングで鍛え上げられた筋肉に注目です! 

★早慶戦の場所と日程

場所
早稲田アリーナ

日時
7月30日(土)

タイムスケジュール
12:30 会場
13:00 開会式
13:30 女子戦
15:00 パフォーマンス(早慶応援部、ショッカーズ)
16:00 男子戦
17:30 閉会式

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著者プロフィール

早稲田大学競技スポーツセンター

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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