勝みなみ 優勝+50万P奪取大作戦

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 JLPGAツアー2022シーズン第21戦『楽天スーパーレディース』(賞金総額1億、優勝賞金1800万円)大会第2日が7月29日、兵庫県加東市・東急グランドオークゴルフクラブ (6616ヤード/パー72)で行われた。首位は通算13アンダーとスコアを伸ばした勝みなみ。4打差の通算9アンダー、2位タイに安田祐香、稲見萌寧、ユンチェヨン、柏原明日架が続いている。
(天候:晴れ時々曇り 気温:31.7℃ 風速:1.2m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/2フィート コンパクション:23mm》

 豪快で繊細。対極にある2つをギャラリーへ披露する。首位の勝みなみは決勝ラウンドへ向けて、パー5の18番でイーグルトライを宣言。抜群の飛距離を武器に2オンを狙い、1パットでギャラリーへ魅せるーという趣向だ。

 前日の65に続き、66をマークし、通算13アンダー。2位へ4打差をつけた。が、もっとも悔しそうな表情を浮かべたのは18番、3メートルのバーディートライ。「決めたかった。残念」といい、「勝負は何があるか最後までわからない。優勝をしたい。もうひとつスコアを伸ばしたかったなぁ」と続けた。

 開幕前から、決勝ラウンドのイーグル賞で楽天ポイントが50万Pという18番の特別賞を話題にあげ、2オンの確率を、「右からのフォローで9割、左からのフォローが7割。無風やアゲンストで2割」と語っている。着々と態勢を整えた。

 一方、予選ラウンドの2日間ノーボギーラウンドが続いているだけに、「いつかは1試合、ボギーなしでプレーしたい。今回は、そのチャンスでしょう。プロになって、こんなにイメージが明確になったことはありません。ショット、パッティングのフィーリングがいいから」とも。

 それにしても、この日も猛暑だった。「15、16番あたりでは、暑さのせいか今、何をやっている…。記憶が飛んでしまうぐらいです」。そこでひと工夫を加えた。特に大きくスコアを左右するパッティングでは、なおさらだ。「いつもは静止して集中力を高めるけど、きょうは細かく動いて、ラインを読みながら集中力を高めた」という。

 さまざまなチャレンジは、もちろん優勝へつながる。「優勝は、その週に1人だけ。ここまであと1歩、2歩で足踏みしてきた。今年は、悔しいことが多かったから」と話す。そして、「2日間、60台のスコアでプレーできた。残り2日間も守りへ入るのでなく、攻めのスタイルでいきます」。

 豪快にショットを放ち、繊細なパッティングを行う。両立できれば昨年、日本女子オープンのような異次元のラウンドが再びー。最終ホールも合わせて、注目の存在になった。
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