最先端技術を使ったイノベーションゲームをケルンが開催

1.FCケルン
チーム・協会

【©1FCKoeln】

ケルンがイタリア王者であるACミランとの試合で最先端技術を使った未来のフットボールの試合を実現した

 2022年7月16日(土)、1.FCケルンはホームのラインエネルギーシュタディオンに昨シーズンのイタリア王者であるACミランを迎えて親善試合を行った。テレコムカップと呼ばれたこの試合は、ドイツテレコムとの技術提携に協力して行われ、「イノベーションゲーム」として新しい技術や機能を盛り込んだ試合となった。

 この親善試合では、スタジアムのファンだけでなく、自宅のテレビ視聴者にも、最新技術を使って新しい体験をしてもらうという実験を兼ねた試合となった。とくに注目が集まったのは、選手が専用のボディカメラを装着し、ファンはまるでピッチにいるかのような臨場感で試合を見ることができるという試みだった。試合後のSNSで共有された動画はたちまちファンの間で拡散され、「面白い」という声が多く寄せられた。

 またこの他にも、最新のカメラ技術を用いて、試合中にハイライトやファンにとって興味深いデータが自動的に作成されて、ファンはそれを楽しむことができた。プレシーズンマッチだからこそできる様々な試みに、多くのファンがワクワクしていた。
 また現地で観戦していたファンのスタジアム体験を改善するための実証実験もこのテレコムカップの中で行われていた。2021年の1.FCケルンでの調査で、ファンはスタジアム内のファンの配置と制御の改善を一番に望んでいたことがわかり、ケルンはこのような課題に積極的に取り組んだ。テレコムカップでは、群衆管理システムを導入し、どの入り口、どの売店、どのトイレが最も行列が短いかをファンに知らせる機能を導入した。

 さらにテレコムとの技術提携により、ファンはスタジアムでの5Gサービスを利用することができ、快適な通信環境の中で試合を楽しむことができたという。

 ケルンのこのイノベーションゲームで行われた試みは将来のサッカー観戦の当たり前になるかもしれない事例として大きな注目を集めている。
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著者プロフィール

1.FCケルンは1948年に設立された、ドイツ西部の大都市ケルンに本拠地を置くサッカークラブで、ブンデスリーガに所属しています。1963年に発足したドイツ・ブンデスリーガの初代王者であり、日本人海外移籍の先駆者である奥寺康彦が所属していた頃には2度目のリーグ優勝を成し遂げました。また近年では、槙野智章や鄭大世、大迫勇也も所属していました。

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