<重賞レース分析>マイルグランプリは、臨戦過程や脚質に注目!

東京シティ競馬
チーム・協会

【 第28回優勝馬:ティーズダンク号】

7月27日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第29回マイルグランプリ(SII)が実施される。
スピードと持久力のバランスが試される1マイル(1,600m)戦で、過去の優勝馬には昨年地方所属馬として初めてJBCクラシックを制したミューチャリーをはじめ、南関東を代表する数多くの実力馬が名を連ねている。
ここではマイルグランプリ過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。


<レース情報>
第29回マイルグランプリ(SII)
日程:2022年7月27日(水) 20:10発走
距離:1,600m

第28回優勝馬:ティーズダンク号 【東京シティ競馬】

■上位人気グループの馬は信頼できる

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[9-7-7-27](3着内率46.0%)、6番人気以下の馬は[1-3-3-94](3着内率6.9%)となっている。基本的に上位人気馬が強いレースと言えるだろう。

■3着内数は「大井」勢が最多も……

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-1-1-15](3着内率16.7%)、「船橋」の馬は[2-2-1-25](3着内率16.7%)、「大井」の馬は[5-7-7-73](3着内率20.7%)、「川崎」の馬は[2-0-1-8](3着内率27.3%)となっている。ただし、第23回(平成28年)以降の過去6年に限ると、「浦和」の馬は[1-1-1-8](3着内率27.3%)、「船橋」の馬は[1-2-1-11](3着内率26.7%)、「大井」の馬は[2-3-4-48](3着内率15.8%)、「川崎」の馬は[2-0-0-4](3着内率33.3%)である。近年は「大井」勢の3着内率がやや落ち込んでいる点に注意したい。

■外寄りの枠に入った馬は割り引きが必要

【馬番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

馬番別成績を見ると、1〜8番の馬は[6-9-8-57](3着内率28.8%)、9〜16番の馬は[4-1-2-64](3着内率9.9%)となっている。なお、施行時期が7月下旬〜8月上旬となった第27回(令和2年)以降の過去2年に限ると、1〜10番の馬は[2-2-2-14](3着内率30.0%)、11〜16番の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)である。外寄りの枠に入った馬は評価を下げた方が良さそうだ。

■前走を勝ち切った馬は堅実

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、「1着」の馬は[4-4-2-12](3着内率45.5%)、2〜6着の馬は[5-5-5-68](3着内率18.1%)、7着以下の馬は[1-1-3-41](3着内率10.9%)となっている。なお、第21回(平成26年)以降の過去8年に限ると、「1着」の馬は[3-4-2-9](3着内率50.0%)、2〜6着の馬は[4-4-4-53](3着内率18.5%)、7着以下の馬は[1-0-2-33](3着内率8.3%)である。直近のパフォーマンスを素直に評価すべきだろう。

■前走が「1,500m」「1,600m」のレースだった馬に注目

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,400m以下の馬は[1-0-1-26](3着内率7.1%)、1,400m超1,700m未満の馬は[6-7-7-61](3着内率24.7%)、1,700m以上の馬は[3-3-2-34](3着内率19.0%)となっている。なお、施行時期が7月下旬〜8月上旬となった第27回(令和2年)以降の過去2年に限ると、1,400m以下の馬は[0-0-0-2](3着内率0.0%)、1,400m超1,700m未満の馬は[2-2-2-11](3着内率35.3%)、1,700m以上の馬は[0-0-0-6](3着内率0.0%)である。近年の傾向を重視するならば、前走が「1,500m」「1,600m」のレースだった馬を高く評価したい。

■脚質が明暗を分けそう

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年)※「記録なし」は前走が国外の競走だった馬 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、2番手以内の馬は[4-2-2-22](3着内率26.7%)、3番手以下の馬は[6-8-8-97](3着内率18.5%)、「記録なし」の馬は[0-0-0-2](3着内率0.0%)となっている。ただし、施行時期が7月下旬〜8月上旬となった第27回(令和2年)以降の過去2年に限ると、2番手以内の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)、3番手以下の馬は[2-2-2-12](3着内率33.3%)である。前走で先行していた馬は扱いに注意した方が良さそうだ。


TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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