アメリカから帰国の平田樹を直撃!武者修行で得たものとは

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【平田樹インスタグラムより(@_itsuki_h_)】

世界最大級の格闘技団体・ONEチャンピオンシップ株式会社(以下、ONE)にて、2022年3月に開催された10周年記念大会「ONE X」。そこで当時デビュー後5連勝中とノリにノっていた平田樹(ひらた・いつき)のカードも組まれたが、ジヒン・ラズワンと対戦しまさかのキャリア初黒星を喫した。

平田は「負ける相手ではなかったと思う。でも思い返せば相手のほうがひとつふたつ上だったし、私の対策をしてきたんだという感覚がありました」と当時を振り返る。

この悔しさを忘れるべからずとアメリカへ渡り、1か月にわたるトレーニングを積んできた。彼女はアメリカで何を学んだのか、そして日本に帰ってきた今、どこが強くなり、今後にどう活かされていくのか。

敗戦後、アメリカへ。考え方の違いに驚かされた

「1〜2ラウンドで攻められている、3ラウンド目でどうにかしなきゃ、という焦りがありました。でも焦ったらなかなか切り替えられなくて。判定は1-2での負けでしたが、判定前は0-3(での負け)かなって思っていたくらい、やられていましたね」
試合終了後、シンガポールから帰国した後もなかなか試合を見返すことができなかったという。「自分が得意なファイトスタイルをことごとく封じられていた。もったいない試合だったと思います」という言葉通り、得意なグラウンドに対して、ジヒンが対策をしっかり練ってきていた。

敗戦後すぐ、ABEMA格闘チャンネル、海外武者修行支援プロジェクトの一期生として、アメリカへ。小柄な選手の多い日本と比べ、やはりアメリカでは手足の長い選手が多い。練習相手も必然とリーチの長い選手と組むことになる。
「日本では外国人選手との試合を視野に男子選手と練習することもあるんですが、そうなると自分が女子だからとちょっと手を抜いてくれる練習相手がいるんです。でもアメリカでは本気でぶつかれる練習相手が多かった。そもそも格闘技人口の差も圧倒的ですし、強い選手とたくさん練習できたのはいい経験でした」

フィジカル面はもちろんだが、トレーニングに対する考え方の違いにも驚かされたようだ。日本では部活動などもそうだが、「質より量」が優先される傾向にある。平田もこれまで、「〇時間くらいやらなければのような考え方があった」という。しかしアメリカでは、質のよい練習時間がよしとされ、1日1、2時間で練習が終わることも少なくない。
「正直短いなと思っちゃうんですが、そのぶん時間を濃厚なものにすることを学べました。例えば打ち込みは100%の力でやる。これまで50%の力で流していたことへの意識を変えるだけでも、手ごたえを感じられるようになったんです。みんなこうやって強くなるんだと気づけました」

【平田樹インスタグラムより(@_itsuki_h_)】

【平田樹インスタグラムより(@_itsuki_h_)】

「楽しみにしていてください」

帰国後も、その考え方は活きている。「帰ってきて気づいたのは、アメリカに行く前よりだいぶ調子がいいということ。一つひとつのことに100%で打ち込んだ練習を繰り返していたら、相手の動きも予測しやすくなりました」と、確かな手ごたえがあるようだ。

得意なことをひたすらやってきたという平田選手。目下の課題はフィニッシュ率が低いことだ。得意のグラウンドから技術を引き出し、どうフィニッシュにつなげるかを今は考え続けている。

「今、負けのまま終わっている状態。次勝って終われるように、勝てるだけの練習を積んでいます。楽しみにしていてください」

そう語る平田の表情は自信に満ちていた。彼女の目指す頂は、私たちが想像しているよりもはるか先にありそうだ。

取材・文=山口真央
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