七夕賞の連軸・相手候補の考え方について
【2022/4/17 福島11R 福島民報杯 1着 9番 アンティシペイト】
七夕賞の人気成績(過去10年)
■表1 【七夕賞の人気成績(過去10年)】
一方、6番人気以下の成績は【2.5.9.86】。単勝回収率152%、複勝回収率154%と馬券的にもかなり魅力的だ。特に7番人気は【0.3.2.5】と複勝率は50.0%もある。10番人気以下の激走も多く、11番人気と14番人気からそれぞれ勝ち馬が出ている。連軸馬は5番人気以内から選びたいが、相手の馬は6番人気以下から積極的に探してみたい。
七夕賞を1〜5番人気で好走した馬(過去10年)
■表2 【七夕賞を1〜5番人気で好走した馬(過去10年)】
注目したい実績(備考)は過去1年以内に芝1600〜2500mのG2以上で5着以内か、オープンクラスの福島芝2000mで連対、というもの。17年2着マイネルフロストを除く13頭にはその実績があった。
七夕賞を6番人気以下で好走した馬(過去10年)
■表3 【七夕賞を6番人気以下で好走した馬(過去10年)】
注目したい実績は過去1年以内に3勝クラス以下の芝・ダート1600m以上を勝っているかどうか。昨年7番人気で2着に入ったロザムールを含め、9頭がこの実績を持っていた。表2の該当馬とは違い、比較的最近オープンクラスに上がった馬にチャンスがあるというわけだ。
その他では13年2着トレイルブレイザー(過去にG2を2勝)のように目立つ重賞実績を持つ馬が穴になるパターン、18年3着パワーポケットや15年3着マデイラのように近走不振続きの馬がいきなり激走する例もあるので、相手選びは非常に難しいレースだ。
【結論】
今年の七夕賞出走予定馬
■表4 【今年の七夕賞出走予定馬】
過去1年以内に芝1600〜2500mのG2以上で5着以内かオープンクラスの福島芝2000mで連対実績がある馬は何頭かいたが、レース当日上位人気に支持されそうな馬としてヒートオンビートとアンティシペイトに注目してみたい。後者は備考2の実績も持っており、仮に6番人気以下であっても狙えるタイプだ。
相手候補となる、過去1年以内に3勝クラス以下の芝・ダート1600m以上で1着の実績があるのはエヒト、エヴァーガーデン、フォルコメン、プリマヴィスタ、ヤマニンデンファレ。フォルコメンは前走ダービー卿チャレンジトロフィーで結果を出してしまったが、他4頭は3勝クラスを勝ってから今回で3戦目以内と、まだ重賞経験は浅い。あまり人気はなくても、狙ってもいいタイミングだろう。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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