エティハドで5年半を過ごし、4つのプレミアリーグ優勝を含む11の主要トロフィーを獲得した25歳のガブリエウ・ジェズス。マンチェスター・シティでは236試合に出場し、95ゴールを記録しました。

「マンチェスター・シティでプレーできたことは喜びでした」と、ジェズスは以下のように語っています。

「加入当初より上達したと感じていますし、11個のトロフィーを獲得できたことは、本当に素晴らしいことです。プレミアリーグでの4度の優勝は、僕にとって特に特別なものです。監督、チームメイト、ファンの皆さん、この5年半の間、僕を支えてくれたシティのみんなに感謝しています」

　また、フットボールディレクターのチキ・ベギリスタイン氏は、「ガブリエウは素晴らしいプロフェッショナルであり、2017年にここに来て以来、マンチェスター・シティに与えてくれたものに感謝したい」と述べ、「彼のハードワークとこのクラブへの献身は疑問の余地がない。彼は素晴らしい選手であり、今後も成功し続けることは間違いない 」と続けています。

　2016年8月にブラジルのパルメイラスからマンチェスターに移籍したジェズス。シティが他のヨーロッパのトップクラブからの関心をかわして彼のサインを確保した後、ジェズスはブラジルリーグの残りのシーズンをパルメイラスに残り、1994年以来のリーグ優勝に貢献しました。

　2017年1月にシティに正式加入すると、中足骨の骨折が足かせとなったものの、11試合で7得点を挙げるなど即戦力として活躍。2017/18シーズンは膝の靭帯を痛めましたが、それでもリーグ戦29試合に出場し、勝ち点100を記録してプレミアリーグのタイトル獲得したクラブに貢献しました。

　中でも、最終節のサウサンプトン戦のロスタイムに決めたジェズスのループシュートは、イングランドサッカーの勝ち点記録を塗り替えるもので、ポール・ディコフ、セルヒオ・アグエロ、イルカイ・ギュンドアンとともに、シティの土壇場のスリリングな瞬間の代表的なゴールとして記憶されています。また、ウェンブリーで行われた2018年のリーグカップ決勝戦では、アーセナルを3-0で下し、自身4度目となるリーグカップを手にしました。

　翌シーズンのシティは、イングランドサッカー史上初めて、1年で国内4つのトロフィーをすべて獲得したチームとなりました。ジェズスは47試合に出場し、チャンピオンズリーグのシャフタール・ドネツク戦でのハットトリックやリーグカップ準決勝のバートン・アルビオン戦での4ゴール、FAカップ決勝でのワトフォード戦での1ゴールを含むすべての大会で21ゴールをマークしました。

　最も活躍したのは53試合で23得点を挙げた2019/20シーズンでしょう。シティもリーグカップ3連覇を達成し、プレミアリーグではリヴァプールに次ぐ準優勝を果たしました。

　2020/21シーズンはプレミアリーグとリーグカップのダブル制覇を達成しジェズスは42試合で14得点を記録。そのうち7試合で2得点を挙げたチャンピオンズリーグでは、クラブ史上初の決勝進出に貢献しました。

　そしてつい6週間前、2021/22シーズンの最終節にアストン・ヴィラに3-2で劇的な勝利を収め、クラブが5シーズンぶり4度目のプレミアリーグ優勝を決めるのに、中心的な役割を果たしたのです。

　シティでの生活を通して、ジェズスはそのハードワークと並外れた姿勢、そしてファイナルサードでの技術力と勘の良さで賞賛を浴びてきました。

　マンチェスター・シティのスタッフ一同は、ガブリエウの残りのキャリアが最高のものになることを祈っています。

シティでの主な戦績
出場数 236
ゴール数 95
アシスト 46
獲得トロフィー：11個（プレミアリーグ優勝4回、カラバオカップ4回、FAカップ1回、コミュニティシールド2回）