「言葉のチカラ」〜あなたとスワローズの10年間入選作品〜
【ヤクルト球団】
東京ヤクルトスワローズ公式ファンクラブ「Swallows CREW」は今年で誕生から10年を迎えました。
これを記念して会員のみなさまから「あなたとスワローズの10年間」をテーマにした作文コンテストを実施、300人を超える方々からの応募がありました。その中から入賞した20作品を順次公開していきます。
今回の作品は特別賞に選ばれたKazooさんの「言葉のチカラ」です。
これを記念して会員のみなさまから「あなたとスワローズの10年間」をテーマにした作文コンテストを実施、300人を超える方々からの応募がありました。その中から入賞した20作品を順次公開していきます。
今回の作品は特別賞に選ばれたKazooさんの「言葉のチカラ」です。
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2012年に大学を卒業して、もう10年が経つ。
社会人になってからというもの毎日のように妻と仕事終わりに神宮球場へ行き応燕する。そんな日常が大きく変わったのは2019年のことだった。私は「肉腫」と呼ばれるがんを患い、右腕を切断することになったのだ。
切断手術の前日、妻はもうすぐなくなる私の右手を握りながら「絶対大丈夫だよ!」と力強く言った。不思議なことにその言葉でがんとたたかう気力がみなぎった。「妻とまた神宮に行きたい。必ず勝つ」と。
結果手術は無事成功、がんの転移も見つからなかった。
それから2年。苦しいリハビリを終え、私はついに球場へ戻ることができた。しかもそこは日本シリーズという大舞台。球場内に入ると、かつて私を勇気づけてくれた妻の言葉と偶然にも同じ「絶対大丈夫」の5文字が溢れていた。
生きて野球が観られる喜びを噛み締めながら、これからも精一杯応燕したい。言葉のチカラを信じて。
社会人になってからというもの毎日のように妻と仕事終わりに神宮球場へ行き応燕する。そんな日常が大きく変わったのは2019年のことだった。私は「肉腫」と呼ばれるがんを患い、右腕を切断することになったのだ。
切断手術の前日、妻はもうすぐなくなる私の右手を握りながら「絶対大丈夫だよ!」と力強く言った。不思議なことにその言葉でがんとたたかう気力がみなぎった。「妻とまた神宮に行きたい。必ず勝つ」と。
結果手術は無事成功、がんの転移も見つからなかった。
それから2年。苦しいリハビリを終え、私はついに球場へ戻ることができた。しかもそこは日本シリーズという大舞台。球場内に入ると、かつて私を勇気づけてくれた妻の言葉と偶然にも同じ「絶対大丈夫」の5文字が溢れていた。
生きて野球が観られる喜びを噛み締めながら、これからも精一杯応燕したい。言葉のチカラを信じて。
【写真提供:Kazooさん】
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「あなたとスワローズの10年間」の配信は、毎週月曜日を予定しております。
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