今節からスタートした公式戦5連戦。その初戦、川崎フロンターレをホームに迎えた明治安田生命J1リーグ戦第19節。セレッソ大阪は、前節からスタメンを2人変更。左SBには、前節、J1初ゴールを決めた舩木翔、2トップの一角には、第13節・名古屋グランパス戦以来の先発となる山田寛人が入った。立ち上がり、セレッソは前から勢いよくプレスをかける。「下がるな」というベンチからの声もかかる中、できるだけ高い位置で奪って素早く攻撃に転じる姿勢を見せた。ただし、4分に決定機を作られると、その後は徐々にラインも後退。短いパスを多用し、テンポよくボールをつないでくる川崎に対し、守勢に回る展開を余儀なくされた。それでも、「守備のスイッチがうまく入らず押し込まれる時間はありましたが、焦れずにゴール前で守ることはできていました」と奥埜博亮も振り返ったように、ボールは支配されながらも何とか失点は防ぐ。22分、28分にはGKキム ジンヒョンの好セーブもあった。ただし、36分、CKから日本代表CBの谷口彰悟に決められ、川崎に先制を許した。セレッソとしては、ボールを支配された状態で失点も喫する苦しい展開になったが、「そこでチームがバラバラにならず、そこから少しずつ盛り返して」(小菊昭雄監督)前半を終えた。終了間際には立て続けにCKを獲得した中で得点に結びつけることはできなかったが、ここで得た反省が後半に生きてくる。