金メダリスト堀米雄斗、西矢椛らが登場! スケートボードのオリンピック予選が開幕

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【(C)Getty Images】

イタリア・ローマにて現地時間6月26日、「ストリートスケートボード選手権プロツアー(ストリート選手権ローマ)」が開幕。26から28日までの公式練習を経て29日から競技がスタートする。この大会は、パリ2024スケートボード競技ストリート種目の最初の予選となり、オリンピック世界ランキングのポイントが獲得できる重要な大会と位置付けられている。大会の模様はOlympics.comでライブ中継予定。

見どころと出場選手

パリ2024に向けて、スケートボード・ストリート種目では採点方法が変わる。まず、大きな違いといえば、スコアの採点レンジだ。Tokyo 2020では、2回の「ラン」と5回の「トリック」、合計7回の演技を各ジャッジによって0から10のレンジで採点されていたのだが、パリ2024では0から100という1桁増えてのスコアレンジに変わる。

また、最終成績についても、「ラン」のベストスコア1回と、「トリック」のベストスコア2回、合計3つ上位スコアの合計が、各選手の最終スコアとなる。すなわち、「ラン」と「トリック」両方のフェーズで、より良いパフォーマンスをしなければならないので、片方に偏っていないバランスの取れた高度なスキルを求められることになる。そして、この新しい採点方法を導入して実施される大会が、26日より始まるストリート選手権ローマなので、選手だけでなく、世界中の“スケボー”ファンにとっても、予測不可能な展開にドキドキが止まらないことは確実だ。

ストリート選手権ローマには合計176名(男子112名、女子64名)が出場する。ワールドスケートジャパンの発表によると、以下18名の日本代表選手が出場する。

▼男子(8名)
堀米雄斗
白井空良
青木勇貴斗
佐々木来夢
佐々木音憧
松本浬璃
甲斐穂澄
根附海龍

今大会の注目選手といえば、なんといっても堀米雄斗が頭に浮かぶ。Tokyo 2020スケートボード男子ストリートで初代金メダリストに輝くと、2022年4月に日本で初開催されたX Games Chiba 2022でも堂々の優勝を果たし、日本のみならず世界のフォロワーを唸らせている。堀米はTokyo 2020の決勝で、後半フェーズの「トリック」では最高10点満点中9点台のスコアを4回も叩き出しているのだが、前半の「ラン」では最高で8.02というスコア。これは他選手よりも低めだった。新しい採点方法に変わり、前半フェーズでもハイスコアを出さなければいけない緊張感をどのように切り抜けるのか、若き才能のメンタルと演技に注目だ。

▼女子(10名)
西矢椛
中山楓奈
西村碧莉
赤間凛音
織田夢海
伊藤美優
吉沢恋
上村葵
中島野々花
藤澤虹々可

Tokyo2020で当時13歳の若さで日本代表歴代最年少のオリンピック金メダリストに輝いた西矢椛。6歳からスケートボードを始めた西矢の“スケボー”キャリアは、まだ8年。まだまだ進化が期待できる14歳も、新しい採点方式が導入されるストリート選手権ローマに日本代表として出場する。2022年5月に行われた横浜アーバンスポーツフェスティバルでは4位と表彰台を逃してしまったが、ローマの国際大会の舞台でどんな巻き返しを図るのか。

日程・放送予定

6月26、27、28日 公式練習
6月29日 競技1日目 女子予選
6月30日 競技2日目 男子予選
7月1日 競技3日目 男女 準々決勝
7月2日 競技4日目 男女 準決勝
7月3日 競技5日目 男女 決勝

※Olympics.comにてライブ中継を予定
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