アース・モンダミンカップ　カメリアヒルズカントリークラブ（千葉県）最終日

　今大会、たくさんの特別賞があった。その中で、決勝ラウンド対象はイーグル賞。パー５の4ホールで達成者には100万円が贈られる。最終日の8番で泉田琴菜。同18番は天本ハルカと2人が獲得。ともに、ルーキーだけに大興奮の様子だ。
　
《天本ハルカ》　18番=56ヤードの第3打を60度でチップイン

　「エッ、賞をいただけるんですか…。100万円、もらえるんですか。すごくうれしい。どうしましょう。まさか、まさかです。考えてもいなかった。そうだ、母とおいしいご飯を食べます」

　「泉田さんもイーグル? それもすごくうれしい。私たちの世代、強いですね。勢いがあるのかなぁ。17番まで、ずっとガマンでしたから、18番は狙おう―と決めていた。私は見えなかったけど、大歓声が聞こえ、入ったかなぁ…。イーグルは今シーズン3つ目です。パッティングではなく、ショットで入った。精度が良くなってきたのかもしれない。でも、あまり調子に乗らないようにします」

　 ダイヤモンドボックス目前のイーグル奪取で、ギャラリーも大興奮。この1打を見ただけでも価値があった。

《泉田琴菜》　8番=グリーン手前31ヤードの第3打を60度で達成

　「7番、ボギーを叩いて流れが悪いと思いながら、8番へ。ただ、ここ2日間は1Wで攻めてバーディーをとっている。もちろん、きょうも狙いました。ボールがスーッと転がって行ってイーグル。今回、マンデートーナメントを通過して、JLPGAツアーは2戦目の出場です。1試合目、さんざんでした。今回、4日間でメルセデスポイントと、賞金が高い。また、プラス100万円。すごくうれしいけど、遠征費に充てます」
中学まで野球に熱中。ゴルフを始めたのは14歳からというキャリアが目を引く。それから、渡米してゴルフ漬けの毎日を送り、昨年11月の最終プロテストで合格。

　「野球ではどんなに頑張っても…。ゴルフは母の勧めです。ただ、クラブを握ってはじめると本当に楽しい。ただ、プロを目指してもキャリアがないから高校では、必死に練習をしました。もっと上手になりたい。となれば、これからも練習あるのみ。今大会、あこがれの不動裕理さんを、練習場で拝見しました。あっ、本物―。ずっと目で追って、一緒のコースで試合をしている、とすごく励みになった。大収穫です」(中山　亜子)