首位ささきしょうこ『みんなで苦しさを楽しんだ』

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 JLPGAツアー2022シーズン第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額3億円、優勝賞金5400万円)大会第2日が6月24日、千葉県袖ヶ浦市・カメリアヒルズカントリークラブ(6639ヤード/パー72)で行われた。最大瞬間風速19.6m/sを記録したこの日は各選手、ガマン比べ。ささきしょうこが通算6アンダーで首位に立った。1打差の5アンダー2位タイは藤田さいき、山下美夢有、稲見萌寧がつけている。
(天候:晴れ 気温:28.1℃ 風速:7.0m/s)
《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:24mm》

 ささきしょうこが好調だ。この日、イーブンパーで通算6アンダーを堅守。2021年マスターズGCレディース以来、首位で決勝ラウンドを迎える。

 とはいえ、粘りに粘った18ホール。風に悩まされ続けたという。10番スタートの第2日、前半の14、17番でボギーが先行した。しかし、「ショットのミスというより、強い風でほんろうされた感じがしました」と話す。それだけに、後半は心機一転。新たな気持ちでリスタートすると、2番で右手前から2メートルのバーディーパットが決まった。

 「風に慣れてきたような感じが…。心がけたのはフェアウエイキープです。風とけんかをするのではなく、きれいにボールを風に乗せること」と解説する。ただし、言葉で説明することは簡単でも、その苦労は並大抵ではなかった。

 「キャップが飛ばされそうになり、下りのパッティングではボールが動いてしまいそうだったから、それはもう大変です、というよりも必死でした」という。では、どうして気持ちを一定に保ったのだろうか。少し考えて、「みんなで苦しさを楽しんだのかもしれない」と説明する。

 どんなことかといえば、2日間、同組でプレーした穴井詩、川崎春花へ感謝のメッセージを。「皆さんのいいプレーを拝見できたからです」という。確かに、川崎は12番でイーグル奪取に成功。穴井も苦しいラウンドながら、佐々木がうらやむような飛距離抜群の1Wを披露し、揃って決勝Rへ進出した。視点を変更し、そんな楽しみ方を見出すことがすごいと感じる。

 パー3の最終9番。ささきはオナーをつとめた。「オナーの風読みは難しい。2番、3番ならある程度、球筋などが見られますけどね。おまけに、風が待っていたから、ちょっとアバウトでピン奥の番手を選択。4Uでしたけど、それが、はるかかなた手前です。本当に、本当に、難しいパーセーブでした」と、しみじみと語った。ちなみに、このホールは同組3人がすべてパーで終了。お互いがよくやった―と笑顔のホールアウトが印象に残るワンシーンだった。
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