早大アーチェリー部女子特集 矢原七海女子主将×廣木円華×園田稚×渋谷樹里

チーム・協会

【早稲田スポーツ新聞会】

 王座直前特集『Wasedaness』

【早稲田スポーツ新聞会】取材・編集 是津直子、池本壮吾、湊紗希、星野有哉 写真 是津直子

「一人一役、全員主役」をスローガンに掲げ戦う第61代早大アーチェリー部。一人一人が役割を全うし、関東学生リーグ戦では男女ともに2位を記録した。その後の大会でも、緊張をも楽しむ早稲田らしさ、『Wasedaness』溢れる戦いを見せている。激しい部内選考を勝ち抜き、悲願の王座制覇に挑む、王座メンバーの心のうちに迫った。

「1年かけて実力もアップしたし、精神面も強くなった」(廣木)

今季絶好調の廣木 【早稲田スポーツ新聞会】

――左隣の人の他己紹介をお願いします

矢原 渋谷樹里ちゃんです。1年生です。いつもにこにこしていて、笑顔で周りを明るくしてくれる子です。すごく緊張しいで、今までたくさんの経験をしてきただろうけど、毎回初心で臨んでくれる初々しい1年生です。雨女なので、試合の時はいつも雨です(笑)。王座では天気がどうなるか楽しみにしています。

廣木 女子主将の4年生の矢原七海さんです。さっき樹里ちゃんのことをなーさんが言ったように、なーさんもきらきら笑顔で、いつも女子だけではなく男子も含めてチーム全体の雰囲気を明るくしてくれる存在です。結構私は試合で緊張したり、試合ごとに波があったりするのですが、なーさんがいつも声をかけてくれて、支えになっています。今回の王座選考でも近くで射っていたのですが、様子をうかがってくれて、助けになってくれる存在です。

園田 廣木円華さんです。人間科学部の3年生です。本当に円華さんもフレンドリーで、優しいし、誰とでも均等に話してくれます。1人でいる時に「大丈夫?」と話しかけてくれたり、心を落ち着かせてくれる存在です。

廣木 ありがとう(笑)。

園田 声出しでも1年生以上に声を出していて、先輩の鏡というか、見本になってくれるので、見ていて楽しいというか、尊敬しています。

渋谷 2年生の園田稚さんです。稚さんは、すごく優しいし…

園田 絶対に思ってない!

渋谷 思っています(笑)! どんな試合の時も経験があるから余裕もあって、私が緊張して「稚さん、緊張します」と言ったら、いつも「大丈夫だよ」とか声をかけてくれて、面倒見のいい先輩です。すごく明るくて一緒にいて楽しい先輩です。

――昨年の王座から今年の関東学生リーグ戦(リーグ戦)前までを振り返ってください

矢原 私は入院していたので、王座に出られなくて本当に悔しかったし、今年は出たいと思っていました。今までの王座では(メンバーの)4人が頑張るという感じでしたが、なるべくみんなで頑張る雰囲気をつくろうとしました。王座にこだわるというよりも、みんなが雰囲気良く「楽しかった」とか「頑張った」といえることにこだわった結果、王座制覇が付いてくるという流れにしたかったので、それは意識していました。王座だから頑張るのではなくて、みんなが頑張った結果が王座となるように頑張っていました。

廣木 私は昨年、(選考で)5番目で落ちて王座に出られなかったので、今年は出たいと思って練習していました。昨年1年間は自分でも成長できたなと思っています。なーさんがみんなで頑張ろうという雰囲気をつくってくれたので、私もその雰囲気づくりを助けるように、みんなと話したりしました。女子は本当に明るくてみんなで頑張ろうという雰囲気がどの試合でもあって、リーグ戦で雨でも良い雰囲気をつくれていました。最終的に王座に出られるのは4人ですが、みんなで意識を高められた1年だったのかなと思います。

矢原 昨年(選考で)落ちたっていうのがあるから、今年の選考では緊張した?

廣木 めちゃくちゃ緊張しましたよ。

矢原 でも緊張に強くなった気がする。緊張しても「ぼんっ」って打っている(笑)。

廣木 今年こそはと思って、絶対入れるぞという気持ちを持って。1年かけて実力もアップしたし、精神面も強くなったと思います。

園田 私は昨年王座に出させてもらって、王座制覇できるかなと思っていたのですが、3位以内に入りたいなと思っていた中で同志社大に負けてしまって。悔しいなとずっと思っていました。団体戦って人間関係も大事じゃないですか。

廣木 あるね。たしかにね。

園田 1年間でみんなと関係をつくってきて、今はいい雰囲気でできていると思うので、来週も頑張りたいと思います。

矢原 稚は大きな試合もたくさん出るから、いないことも多かったけど、「私うまいからみんなとは違います」みたいな雰囲気を全然出さないで、すぐにチームになじんでくれるから、そういうところで助かってる。

渋谷 私はまだ入学して2カ月ちょっとたったばかりなのですが、本当に早大の人たちは優しくてなじみやすいです。正直、王座のことを高校生の時は全然知りませんでしたが、リーグ戦を経験していくうちに、王座にも一緒に出て戦えたらなという思いを持ちながら選考まで来ました。実際あまり調子は良くなかったのですが、その中では頑張れたかなと思います。団体戦が昨年の世界ユース選手権以来で、高校時代は出る機会があまりなかったので、来週は楽しく制覇を目指して頑張りたいと思います。

矢原 団体戦の試合って全然ないから、王座だけだからね。楽しみよね。

「しゃがもうとしたら怒られました」(園田)

頼れるエースの園田 【早稲田スポーツ新聞会】

――リーグ戦と全日本学生東日本大会(東日本大会)を振り返っていかがでしょうか

矢原 リーグ戦は歴代タイ記録だ。すごくうれしかったよね。

廣木 うん、2戦目。すごく良かった。うれしかった。

矢原 リーグ戦、どうだった?

廣木、園田、渋谷 楽しかった。

廣木 これといって点数が出たわけではないですが、失敗せずに楽しくできました。

矢原 ずっと笑っていたよ。

渋谷 ずっと楽しい感じでした。

矢原 気持ちに余裕があったからこそ、楽しくできたよね。

園田 そんなに求めすぎずにできましたよね。

矢原 みんなが楽しんだ結果が歴代タイでしたという、最高なかたちだった。私の理想的な試合ができた感じ。

廣木 歴代記録は普段気にしないじゃないですか。早慶戦ではたしか、歴代記録を更新した。

矢原 うん。実はすごいんですよ(笑)。(昨年の)早慶戦で歴代記録出して、日体大戦(編集注、今年3月の日体大との練習試合)で歴代記録出して、リーグ戦でも歴代記録を出したので。満足しています。

廣木 そんなに記録を気にせずに、みんなが明るい雰囲気でやったら出ました。

矢原 東日本はどうだった? 東日本ではあまりしゃべれなかったよね。雨でぐちょぐちょだったし。

廣木 でも、(園田が)2位(矢原が)3位じゃないですか。

矢原 賞状を持って稚と撮った写真、私すごい背伸びしているもん(笑)。

園田 しゃがもうとしたら怒られました。

廣木 東日本もみんなでレンタカーに乗って、楽しかったですね。

矢原(渋谷は)大学に入って初めての大きめの試合でしょ。

渋谷 そうですね。久しぶりに遠くまで行きました。

矢原 どうだった?

渋谷 結構ボロボロでしたけど(笑)。

園田 でも王座選考までによく持ち直したよね。

廣木 樹里ちゃんは、点数の上がり下がりがあっても暗くならないで、ずっと明るくて「次頑張ります!」みたいな感じだから、すごくいいと思う。

矢原 分かる。

渋谷 明るくできるようにします(笑)。

園田 東日本は普通に遠征として楽しかったですね。

渋谷 仙台に行くのが初めてだったので。

廣木 私も仙台初めてだった。

矢原 もちろん頑張ったけど、ただみんなで仙台に行ったって感じだよね。みんな頑張っていい成績残しているから満足です。

「かっこいい主将として王座を迎えたい」(矢原)

笑顔でチームを盛り立てる矢原 【早稲田スポーツ新聞会】

――自身の強みと課題を教えてください

矢原 強みは周りを明るくできることだと思っていて、雰囲気づくりができると思っています。自分の機嫌を自分で取れるからこそ、他の人に構える余裕があって、点数を外しても前向きな言葉を言えるし、楽しく試合をするのが自分の強みだと思います。課題は、最近フォームが安定していなくて、振ることが多くて、最後にあわせにいくことが多いことです。守りに入ってしまうから振ることが多いので、もっと強気にバシッと攻められるように、かっこいい主将として王座を迎えたいと思います。

廣木 強みは、自分をコントロールできるようになってきたなというのがあります。緊張した時や、外した次のエンドなど難しい場面でも前向きに考えるようになりました。前よりも精神力を強く持って、強気で射てるようになったかなというのが、最近の強みです。課題としては、本当に緊張するので、緊張すると腕が震えてしまったり、引き込みが弱くなってしまって、クリッカーを切れなくてエイミングが長くなってしまったり。緊張しても自分のフォームを保って、点数を上げられるような安定感がまだ足りていないなと思います。

園田 経験はあるので、余裕を持って射てるところが強みだと思います。課題は点数にムラがあるので、安定して射てるように仕上げていきたいと思います。

渋谷 私の強みは、どんなに調子が悪くてもうまくいかなくても、ポジティブな考えに持って行けるところです。課題はすごく心配性で、うまくいっていても「どうなるんだろう」とすごく考えてしまうので、自信を持って射てるようにしたいです。

矢原 でも全然ネガティブなこと言わないよね。超さわやか。

――チームとしての強みと課題を教えてください

矢原 早稲田女子の雰囲気の良さです。この4人になったのは今日ですが、みんなポジティブに前向きに試合に臨むような4人だなと思います。王座に対しても「怖い」とかネガティブな気持ちではなくて、心の底から楽しめるメンバーになったのではないかなと思っています。もう一つの強みとしては、みんなそれぞれ誰とでもコミュニケーションをとれるタイプの4人がそろったなと思うので、何も気にせず、居心地の良いチームになったと思います。

園田 仲良し。

廣木 明るくて仲良し。

矢原 課題は、まだチームになったばかりだからね。まだ団体戦をやっていないので、どうなるか分からないけど、どうなるんだろう。まだ不透明な部分が多すぎるのが課題ですかね。

廣木、園田、渋谷 たしかに(笑)。

矢原 ここからこの1週間でどれだけ詰めていけるかが勝負だと思うので。4人でというか、早稲田女子みんなで頑張っていこう。

――ここからはお一人ずつ、質問させていただきます。渋谷選手からお伺いします。なぜ早稲田大学に進学することを決めたのでしょうか

渋谷 ちょうど去年の四月に早稲田大学のアーチェリー部を見学させてもらった時の部の雰囲気がとても好きで、ここでアーチェリーをしたいと思いました。また、スポーツ科学部でアーチェリー以外のスポーツも学んで、もっと(アーチェリーの)技術面も上げていけたらいいなと思ったのがきっかけです。

――エリートアカデミー時代、園田選手と高見愛佳選手(スポ3=エリートアカデミー)と一緒に生活されていたと思うのですが、当時の印象と大学に入ってからの印象とで変わったことはありますか

渋谷 私が高校一年生の頃に(エリートアカデミーに)入ったのですが、その時三人で同じ部屋で生活していました。夜遅くまで話し込むくらい仲が良い三人部屋でした。大学に入っても話しかけてもらったり、練習も一緒にしてもらったり、二人とも面倒見が良くて頼りになる先輩です。

――――これから初めての王座に臨むと思うのですが、今まで経験された大舞台との違いは感じますか

渋谷 王座というものをまだ全然知らなくて、緊張する部分もあるのですが、先輩たちに助けていただきながら頑張りたいと思います。

――続いて園田選手にお伺いします。この一年間で複数のテレビ出演があったと思いますが、それに対する周りからの反響はいかがでしたか

園田 「可愛かったよ」とか「テレビ写りいいね」と言われて気分が良かったです(笑)。それだけじゃなくて、アーチェリーという競技のことや、早稲田大学のアーチェリー部がどのような活動をしているかということを様々な人に知ってもらうチャンスになったと思うので特集を組んでいただけて良かったなと思いました。

――二年生に進級したことで後輩ができたと思いますが、影響や刺激はありましたか?

園田 自分も去年新入生として入ってきて、わからないことがたくさんありました。だけど今は慣れてしまったので、一から教えることによってここはしっかりした方がいいなとかここは少しわかりづらいからしっかり説明しようだとか、また自分も一から学び直す機会になるのでいいなと思います。新入生が入ってくれたことで新しい良い風が吹いているのかなと思います。

――王座決定戦直後に控えていたワールドユニバーシティゲームズが延期されてしまいましたが、それによる影響はありましたか

園田 大会の延期に関しては、本当に残念です。今年一年はあまり世界大会もないので、十一月の(ナショナルチーム)選考会に向けてさらに進化した自分を出せるように練習していきたいと思います。

――続いて廣木選手にお伺いします。リーグ戦や東日本大会で自身の試合新記録を出されていますが、その好調の要因を教えてください。

廣木 「自分はできる」と思えるようになったことや、自分が引っ張らなきゃと思いがちだったのが、一歩引いて、チーム全員で頑張ろう、みんなが頑張っているから自分も頑張れるというように、考え方を変えたということが一つの要因だと思います。リーグ戦は団体戦で、それぞれの点数がチームの点数になるので、自分もチームに貢献したいという思いが点数に繋がるようになったのが良かったのかなと思います。東日本大会は今までの練習の成果がやっと出てきたなというのはあります。本番に弱かったのが自分をだんだん出せるようになりましたし、粘り強くなったかなと思います。

――今までの王座はどのように見ていましたか

廣木 一年生の時はそもそも選考に出ていなくて、何にもわからないまま早稲田を応援していて、「あ、自分は全国で入賞するチームにいるんだ」という感じでした。二年生の時は王座への思いは強くなったのですが、選考で落ちてしまいました。でも落ちたからといって王座から離れるということはなかったです。当日はパソコンを開いてみんなで応援していました。結果的には女子も良い結果ではありませんでしたが、今まで一緒に頑張ってきた仲間だったので、心から応援することができました。今年はメンバーに入ることができたので、頑張るだけです。

――高校時代までの大きな大会と王座の違いはどのように感じていますか

廣木 高校時代は個人でやっていたので、チームとして何かを頑張った経験がほぼなく、全部1人という感じでした。精神的にも自分だけで頑張らなければならない場面が多く、くじけてしまったこともあります。しかし王座は4人で出ますし、今年は応援にも行けるということでみんながいる中で頑張れるので、チームでやるというのは心強いというか、仲間がいることはすごくいいなと思います。

――続いて矢原選手にお伺いします。昨年は入院で射てない時期が長かったと思いますが、今振り返ってその期間はどのような糧になっていますか

矢原 入院が決まった時が2月だったのですが、その時点で「ああ、もう王座間に合わないわ」と思いました。もしかしたら間に合うかもしれませんが、ベストコンディションではもう出られないことはわかっていました。アーチェリー人生でスランプがあった時よりも辛かったですし、めちゃくちゃ泣きましたし、気分的にも暗かったです。しかし、なったものは仕方ないですし、途中から過去の動画を見直して、「試合の時はこういう特徴あるな」と分析したり、復帰までのメニューや練習方法を考えたりしていました。あとは高校の後輩などにLINEで指導をしたりして、改めて選手以外の視点からアーチェリーに関わることができた期間でしたし、前よりも新鮮な気持ちで臨めるようになって、一歩成長できたと思います。今までは自分だけのアーチェリーをしていましたが、指導者としての目線であったり、分析する立場に回ったりなどいろいろなことができましたし、それらができたからこそ今の自分があると思っているので、無駄な時間ではなかったなと感じています。

――先日まで新型コロナウイルスに感染されていたということですが、大会直前ということで不安はありましたか

矢原 本当に申し訳なくて…。みんなが選考に向けて一生懸命コンディションなどを合わせてきてくれたはずなのに、自分のせいで選考の日程が変わって、本当に罪悪感しかありませんでした。すごく悲しかったのですが、浦田(大輔、基理4=東京・早大学院)も一緒にコロナに感染したということで、自分の私生活で感染したと思っていたものが、東日本という頑張ったものでなったとわかったからこそ、気持ちが落ち着いた部分がありました。ですが自分のことよりも本当にみんなに申し訳ないとひたすらそれだけを感じていましたね。あとは正直、「このまま選考も出られない可能性もあるな」と浦田の感染を知る前は思っていたので、昨年も手術で出られなくて今年もコロナで…ということで、「王座に嫌われているんだな」と思っていました。でも連れ(浦田)がいたので(笑)。振り返ると、とにかく自分のことよりもみんなへの罪悪感がすごかったです。

――女子主将として心掛けてきたことはありますか

矢原  雰囲気をつくることを意識していています。世界制覇者の人もいれば初心者の人もいるという、幅広い競技レベルの人がそろう部活だからこそ、モチベーションの維持などが課題でしたが、そういう大学は本当にレアだと思います。それらを生かしつつ、みんなで頑張れるような雰囲気づくりを常に意識して、みんなとたくさん会話をして、結果だけでなくそれまでの過程も大事にしつつ、みんなを励ますようにやってきたつもりです。

「(矢原は)太陽みたいな先輩」(渋谷)

1年生ながらメンバー入りを果たした渋谷 【早稲田スポーツ新聞会】

――続いては廣木選手、園田選手、渋谷選手にお聞きしたいと思います。矢原主将はどのような主将ですか

廣木 他己紹介の時にも言ったのですが、本当にキラキラしていて。点数でも引っ張ってくれるし、雰囲気も良くしてくれるし、いろいろな面で引っ張ってくれる心強いリーダーだなと思います。

園田 すごく元気で、気分が落ち込んでいる日とかあると思うのですが、それを見せずにいつも元気で明るくしてくれるリーダーです。本当に安心できますし、部活に来るのも楽しいので、すごく良い女子主将だと思います。

渋谷 いることでチーム全体の雰囲気が明るくなりますし、太陽みたいな先輩かなと。

一同 おお〜、太陽!(拍手)

――矢原選手以外の4年生も含め、3人にとって4年生はどのような存在ですか

渋谷 すごく皆さん話しやすい先輩ばかりで、入部した時から、私が話しに行けなくても先輩たちから話しかけてもらって。すごく親しみやすいというかフレンドリーな先輩たちだなと思います。

園田 今の4年生は良い感じにラフというか、先輩ではあるのですが関わりやすいですし、後輩に気を遣わせすぎない先輩たちなのですごく部活がやりやすく、楽しいです。

廣木 61代が代としてすごく仲が良くて。部活って幹部代の雰囲気などがすごく後輩に伝わりやすいと思うのですが、仲が良い雰囲気が全体に伝わり、温かい、明るい雰囲気で部活動ができています。個人的にも大好きな先輩たちですし、部活全体にとってもすごく良い雰囲気をつくってくれる、良い先輩方だなと思います。

――再び全員への質問に移りたいと思います。王座を控えた今の心境を、改めてお聞かせください

渋谷 やっぱり初めての王座なのでドキドキしますが、早稲田に入ってから団体戦というのは初めてなので、ワクワクの方が大きいなと思います。

園田 私は、1週間後に王座が迫っている(取材時点)ので焦っている部分もあるのですが、今自分ができる精一杯のことをやって、悔いのない結果を残せるように頑張りたいと思います。

廣木 私も樹里ちゃん(渋谷選手)と同じで初めて出場するのですが、心強い先輩、後輩たちがいるので、楽にいつもの雰囲気で頑張りたいと思います。

矢原  やはり昨年出られなかった分、悔しさもまだあるのでそれを忘れず、でも楽しんでやった先に王座制覇があるといいなと思います。あと1週間後という実感は全然ありませんが、ワクワクしていますね。

――意識している選手、大学はありますか

矢原 私はないですね。自分達が楽しめればと思いますし、最後なので周りよりも自分たちの思い出がたくさんできるように、ひたすら楽しみたいです。

廣木 私も特になく、チーム戦なので自分たちの雰囲気をつくり、いつも通りの力を発揮できれば勝ちにつながると思うので。緊張しすぎず、いつもの雰囲気で頑張ります。

園田 私はエリートアカデミーの同期で、渡邉麻央(日体大2年)という選手がいるのですが、その子に負けないように頑張りたいと思います。

渋谷 よくわからないのですが、すごい大学がたくさんいる中でもできる限りのことをして、頑張って上を目指していきたいです。

矢原 同志社大学には毎回負けるので、勝ちたい気持ちはありますね。

――最後に王座への意気込みをお願いします

渋谷 自分のポジティブな雰囲気とか、良い雰囲気を出しながらできる限りのことをして、ベストを尽くして頑張っていきたいと思います。

園田 私はこれまでの経験を活かして、余裕のある女性で(笑)。余裕のある選手で、早稲田を盛り上げて王座制覇に導きたいと思います。

廣木 初めてで緊張もすると思うのですが、それも楽しみながら、明るい雰囲気で自分の頑張ってきたことを全部出せるように射ちます!

矢原 今年は選手としてまた王座に出られるので、責任感をもちつつ楽しみ、大学に限らず今までやってきたアーチェリーの集大成を、全て発揮できるように楽しみます!

――ありがとうございました!

王座への意気込みを一言で書いていただきました! 【早稲田スポーツ新聞会】

◆渋谷樹里(しぶや・じゅり)(※写真左)
2003(平15)年4月29日生まれ。東京・足立新田高/エリートアカデミー出身。スポーツ科学部1年。高1以来スタバの新作はほぼ欠かさず飲んでいるという渋谷選手。インスタのストーリーはスタバ率が高めだそうです!

◆廣木円華(ひろき・まどか)(※写真中央左)
2001(平13)年7月27日生まれ。茨城・水戸二高出身。人間科学部3年。推しを挙げたら尽きないという廣木選手。そのうちの一つ、TREASUREのライブに矢原選手と行くことが楽しみだそうです!

◆矢原七海(やはら・ななみ)(※写真中央右)
2001(平13)年2月21日生まれ。福岡・柏陵高出身。スポーツ科学部4年。車の運転が大好きだという矢原選手。先日の宮城遠征では自ら移動車のハンドルを握り、後輩にクレープをご馳走したそうです!

◆園田稚(そのだ・わか)
2002(平14)年4月23日生まれ。東京・足立新田高/エリートアカデミー出身。スポーツ科学部2年。国際大会の経験が豊富な園田選手。海外遠征に行くと日本食の良さに気づくとのことで、中でも味噌汁が恋しくなるそうです!

男子特集および王座の競技結果はこちら↓

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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