からつグランドチャンピオン4日目 モーターは出ているのではなく出している!
【(C)BOATRACE】
3日目終了時点で、シリーズリーダーの池田浩二をはじめ、秦英悟・赤岩善生・久田敏之・上平真二が完走当確ランプをともしている。
「当確」は選挙用語。「当選確実」を短くしたものだが、選挙とボートレースが決定的に異なるのは、それが受け身か否かだ。
ボートレーサーは、メカニックとレーサーの両方を演じ勝利を勝ち取りにいく。
整備や調整がうまくいかないのは自らが選択行動したことの結果であって、評価ではない。
だから、赤岩善生【写真2枚】は言う。「モーターは出ているんじゃなくて、出している…」と。
たとえ低勝率機を引いてもあきらめずに整備を続け、最終的に普通クラス以上にするケースは枚挙にいとまがない。ボートレース界にあって「整備の匠」といえる存在だ。
かつて「野村再生工場」と称され、落第の烙印を押されたプレーヤーをよみがえらせた野村克也さん(故人)に共通するものがある。
野村克也さんも、感じ方・考え方・理解の仕方にこだわった名将である。
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「これはダメ、と結論づけるのは簡単。だけどせっかく相棒になったのだから、どこかいいところがないか探ってあげたい」と幾度も語っている。
モーターのせいで負けた…と言いたくないし、反対にモーターのおかげで勝てた…もないのだ。
つまり、モーターは出ている、のではなく「出している」のだ。人とメカの一体感を大切にしている。
「変わらずいい舟足をしています。出足・行き足ともにいいんですが、特に出足がいいですね」という今シリーズは、モーターの素質と赤岩善生の調整がマッチしている証拠。
接戦道中の握り合いで、そのレバー操作がひときわ早い理由といっていい。
きょうは10R6号艇の1走だが、安定感あるスピード旋回はコース不問。加えて、すんなり6コースということも考えにくいため、スタート展示から目が離せない。
赤岩善生にとって「受け身」は性に合わないのだ。
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ゲストに元AKB48でタレントの田名部生来さんを迎え、14時スタートの予定だ。注目したい。
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