「頂点を、つかむ。」 マリーンズ戦記 6月22日 ライオンズ戦 2対1 梅雨空を吹き飛ばす勝利

千葉ロッテマリーンズ
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【千葉ロッテマリーンズ井口資仁監督】

 梅雨空を吹き飛ばす快投を見せた。令和の怪物 佐々木朗希がマウンドに上がった。初回に先頭の源田に中前打を打たれたもののその後、3者連続三振。怪物にふさわしい立ち上がりを見せた。終わってみれば7回、被安打3、無失点。打たれる気配すら感じられない圧巻の投球を披露し6勝目を挙げた。

 「朗希がしっかりと試合を作ってくれた。前回の登板から間隔が空いたけど、前回の登板以上にストレートが強かった。きょうはしっかりと自分の中でいい調整をして投げてくれた。球数を極力減らしながら長いイニングを投げるため変化球も増やしながらと工夫している。そして相手も研究している。それでも色々なところを修正してアップグレードしながら投げている」

 指揮官も背番号「17」を絶賛し、目を細めた。佐々木朗希は5月20日のホークス戦(PayPayドーム)以来の勝利。本拠地ZOZOマリンスタジアムではあの完全試合を達成した4月10日のバファローズ戦以来の勝利となった。久しぶりのお立ち台に上がった若者は「次回もいいピッチングが出来るように頑張ります。応援宜しくお願いします」と声を張り上げた。

 完封負けを喫した前夜と同じように序盤は苦しい展開が続いた。3回まで無得点。ライオンズ先発・エンスの前になかなか突破口を見い出せなかった。そんな中、好機は四回に訪れた。一死から中村奨吾が四球を選んで塁に出ると二死後、レアードが右前打で一、二塁。安田がレフト前に落ちる執念の一打で1点を先制した。

 「打ったのはスライダー。チャンスだったので気持ちをバットに乗せました。先制をすることができてよかった」と安田は充実した表情を見せた。

 最近の安田には打席で強い気持ちを感じる。6月17日のファイターズ戦(札幌ドーム)でタイムリーを打った際は「気迫」と表現した。この夜は「執念」だった。八回にもチャンスを作るとレアードの中犠飛で追加点。この1点が大きかった。最後は益田が締め、ゲームセット。マリーンズがライオンズと並んで3位に浮上した。

 「きっちりと取れるところで点をとれた。こういう野球をしていけば、しっかりと上を目指せる。週末もマリンで試合がある。しっかりと勝っていきたい」

 指揮官は確かな手ごたえを口にした。目指している上は頂点のみ。リーグ優勝、日本一だ。集中して繋いで、どんな形でもいいから食らいついて点を取っていく。それがマリーンズの野球。その先に頂点が見える。関東地方は梅雨が続いている。そんな中、マリーンズが爽快な野球を続けている。頂点へと続く希望と夢に溢れる野球でこれからもファンを魅了していく。
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