【スターツシニア/1R】藤田寛之がイーグル締め8アンダー・首位タイ発進!「気持ち良かったなー本当に」

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第22回スターツシニアゴルフトーナメント 第1ラウンド

 
 同じ大会に出場している師匠の芹澤信雄の“セリザワマジック”で、藤田寛之が躍動した。スタートの1番パー4から残り81ヤードをサンドウェッジで手前4メートルにつけてバーディ。そして最終18番パー5では残り235ヤードのセカンドショットを5番ウッドでメートルにつけてイーグル締め。終わってみれば「64」の8アンダー。デービッド・スメイル(ニュージーランド)、タワン・ウィラチャン(タイ)と並んで首位タイで初日を終えた。

 取材エリアに来て開口一番「楽しかったです」。

 会心のプレーに顔が生き生きしている。それもそのはず。きょうは18ホールすべてでグリーンを外さずにパーオン。ショットで多くのバーディチャンスを作り、5メートル前後のバーディパットが面白いように入った。

 本人も「最近悪かったショットが、あり得ないくらい良くなった」と振り返る。

 レギュラーツアーでは現在、パーオン率は60.9%で55位。

 「いままではバーディチャンスがないんですよ。グリーンを外すか、乗っても端っこ」。

 先週までレギュラーツアーでは出場9試合で予選落ち5回と苦しんでいた。パー72で「64」は直近の3年間は記録していない。

 「レギュラーだろうが、シニアだろうが、どこにいってもスコアが出ない。その原因がすべてショットだった。アイアンは右に行くけど、ドライバーは左に行くみたいな状態が起きて、何なの?って思っているうちに自分の本来の動きができなくなっていた。それが今週は芹澤さんのアドバイスで、インパクトでフェースを開くのがだいぶなくなった」。

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 前々日、前日と芹澤にスイングをチェックしてもらったことで、強かった藤田のショットが戻ってきた。

 「打てていた自分の感覚ってこうだったよなみたいな感じです。それと実際のボールが合う。いままで一切合わなかった。合うようになってくるんじゃないかって気持ちだけでもスッキリ」と、晴れ晴れとした顔を見せる。

 10年前、43歳でレギュラーツアーの賞金王に輝いた当時は、藤田の近くに芹澤がいた。それが最近では、芹澤がPGA副会長に就任して業務に追われたり、芹澤が教える林菜乃子のキャディとして女子ツアーに行ったり、テレビの番組の収録がかぶったりして、なかなかタイミングが合わず。これまで電話でのやりとりはあったものの、直接レッスンは「シーズンに入ってから初かな」と藤田はいう。

 昨日16日は藤田の53歳の誕生日だった。宮本勝昌や上井邦裕もいるチームセリザワでは、地元静岡で開催されるレギュラーツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」で11月10日の芹澤の誕生日を祝うのが恒例となっている。

 今回は芹澤が「たまにはサプライズ」と、太田敦トレーナーとともに藤田の53歳を祝った。芹澤がホテルのコース料理を予約し、駅前のケーキ屋さんに誕生日ケーキを手配。店内を暗くする演出でケーキが登場し、藤田を喜ばせた。

 「やさしいですね師匠は」と藤田。

 当の芹澤は「男3人でどうですか?」と微笑んだ。

 14年以来のツアー優勝へ向けて残り2日。

 「きょうはスコアがいいので、こうやって続けていきたいですね。あと、谷口さんの2連覇だけは阻まないといけない。まだレギュラーに残りながらもシニアに来ているメンバーたちには負けたくない」。

 ディフェンディングチャンピオンの谷口徹は、3アンダー・14位タイ。あす以降も強い藤田が見られれば、大会にも谷口にも勝てるだろう。

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