東芝ブレイブルーパス東京リーグワン初年度の戦い(9:最終回)
【東芝ブレイブルーパス東京】
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一方では来シーズンに向けて「この3シーズンでかなり成長できたと手ごたえは感じています。コーチ陣、選手自身も楽しめるようなラグビーをしたいとハードワークしてここまで来ました。シーズンを振り返ると素晴らしいラグビーができたと思っています。ただし直近の2週間を振り返ると、大事な瞬間にスキルを実行できるかが大事だと教訓になっています。この学びを活かして次回チャンスがあった時は、プレッシャーの中で実行できるようにしたいと思います。信念を持って自分たちのことを信じてこれていますし、良いメンバーが揃っていますのでさらに良くなると確信しています。」と話を続けてシーズンを総括した。
また、ニュージーランドへの帰国当日に開催されたシーズン報告会にも出席し「このチームをコーチすることは光栄であり、素晴らしい選手とスタッフが揃っています。選手自身そしてファンの皆さんが喜んでいただけるような素晴らしいラグビーがしたいと思っていますし、どんどん良くなっているのでこのシーズンは終わって欲しくないと思いました。ファンの皆さんもこのシーズンを通じてそう感じていただけたら光栄です。準決勝、3位決定戦が出来たのは良い経験となりたくさんのことを学ぶことができました。」と話をしている。
そしてメッセージとして「自分たちの目標は、次の世代の子供たちがラグビーをしたいという風に思えるようなインスピレーションを我々のラグビーを通じて与えたい。」という話もした。今シーズンを通じてトッド・ブラックアダーHCが作り上げた雰囲気を感じられる話であった。
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プレーオフ準決勝後にはトッド・ブラックアダーHCが森太志選手の先発起用を以下の理由で即決した。「先週非常に残念な結果があったため、まず彼をスタートさせたいと決めました。そうすることで先週の状況を克服してもらいたい気持ちがありました。スポーツではこういうことは起きます。森選手にもチームとして彼を信じていることを伝えたかったですし、チーム全員がミスをすることはあってもお互いを助け合うということが大事なことだと思っています。」
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選手交代時に大きな拍手でスタンドから送られた点について「選手としての責任を果たせなかった僕に対して、チームメイトやメインスタンドのファンのみなさんから温かい拍手をいただけました。僕はそれがうれしくて。しかし心配をかけてしまったので、来シーズン心配をかけないように、準備をしっかりしていきたいと思っています。」と話をした。今シーズン、チームの一体感を作り上げてきたトッド・ブラックアダーHCを象徴するようなエピソードであったと思う。
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今シーズン初出場となった試合でPOMとなる活躍でインパクトを残した豊島選手は「個人的には中盤まで出番が無くて、メンバー外選手としての自分の役割を全うすることができて、出場機会をもらうまでの準備をしっかりできたと思います。6季ぶりのプレーオフということでそれまで自信を失っていたチームが試合を重ねるごとに自信を取り戻して、どこにも負けない『優勝できる』という感覚を持つことができたのは良かったと思います。」と総括する。
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シーズン中に成長する点について問われると「ここまで急な成長というのは経験上感じたことがなかったです。23人の決まったメンバーがいて、ケガで穴が開いたら代わりの選手が出る。そうなるとその選手にすごくプレッシャーがかかってあまり良いプレーができなかったという経験があるのですが、今シーズンはHCが試合で選出した選手がすごく良いプレーをするというサイクルが続いたので、結果的にプレーオフまで行けたのだと思います。」と、今シーズンのBL東京が終盤に向けてチーム力を上げてプレーオフに進出した要因をベテランならではの切り口で説明をした。
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プレーオフこそ惜しくも2連敗となってしまい、リーグ戦の成績通りの4位という結果で2022シーズンを終えることとなったが、チーム在籍の長いベテラン選手や主力を担う外国籍選手、そして成長著しい若手選手がしっかりと戦術面でも連携が取れてチームとしての成長を感じられるシーズンとなった。6月4日(土)の報告会を以て公式行事を終えたチームは、来シーズン更なる高みを目指すことをファンの皆さんに誓い、2022シーズンを終了した。
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