アスリートにとっての成果とは!?
原田幸哉がコンマ09のトップスタートで鮮やかなまくり差しを決め優勝。昨年8月の蒲郡ボートレースメモリアル以来、5つ目のSGタイトルを手にしている。
「イチかバチかでハンドルを切りました。まさかという感じ…」とは思わず出た本音。
「待ってくれていたファンの皆さまに感謝したいです」と、オールスター初優勝を素直に喜んでいた。
1位 原田幸哉 5898 万円
2位 遠藤エミ 5641 万円
3位 馬場貴也 5440 万円
4位 白井英治 4911 万円
5位 毒島 誠 4462 万円
6位 桐生順平 3782 万円
これで原田幸哉は今年の賞金ランキングトップに躍り出ることになり、年末のグランプリに向け視界良好である。
この宮島オールスターをはじめ、きのう29日は7つのレース場で優勝戦が実施されている。
優勝者は以下のとおりだ。
常滑一般戦 澤田尚也(5コースまくり)
鳴門一般戦 荒井翔伍(2コース差し)
丸亀一般戦 西野雄貴(イン逃げ)
宮島SG 原田幸哉(3コースまくり差し)
若松ヴィーナスシリーズ 藤原菜希(2コース差し)
福岡一般戦 山田祐也(イン逃げ)
唐津一般戦 赤岩善生(イン逃げ)
選手にとっての成果とは何なのか、考えさせられる1日だった。
それは…「優勝回数」「賞金」「1着回数」「勝率」「人気」…など枚挙にいとまがない。
遠州灘に近いこの学校では30年以上前から受け継がれている行事だという。悪天候や新型コロナウイルス禍の影響もあり4年ぶりの実施となったが、児童たちは1年生から6年生まで協力し合い網を引いていた。
「経験」や「共感」も貴重な成果だ。
また、それを見守る保護者にとっての「発見」や「喜び」もある。
“小学生と大人を同じ次元で語ることはできない”という考えもあるだろうが、数値化できるものに偏りがちな大人こそ、子供たちから学ぶことが多いのではないだろうか。
地引き網漁は「皆が力を合わせること」「命の大切さ」「感謝の心」などを教えてくれる。
一方、賞金などの結果を争っているかのようにみえるボートレーサーだが実は違う。それだけではない。
特に、SG競走は「敬意」のありようを示してくれる。
写真トップを見てほしい。
2着に敗れた白井英治(右)も3着の篠崎元志(左)も笑顔で表彰台に立っている。
自分のことで精いっぱいではこうはいかない。
ボートレーサーが大きな世界観を持ち合わせていることを証明する1枚といっていいだろう。
そこにこそ、ファンとの「共感」があり、ボートレースオールスターの存在意義があると明確にいえる。
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