西郷真央ー山下を絶賛『尊敬している』

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

ブリヂストンレディスオープン 袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)第2日

 冷静沈着。いつものペースが戻った。よもやの2戦連続予選落ちだった西郷真央が通算7アンダー、首位タイへ。「前半はショットの調子がすごくいい。朝から体がよく動き、1Wの飛距離も出ていた」という。

 序盤は切れ味抜群。ショットメーカーの面目躍如といったシーンが多かった。パー5の2番。残り100ヤードの第3打を50度で、ピン15センチへつける。リズムに乗って4、5番で連続バーディーを奪った。スコアをいくつ伸ばすかーという勢いだったが、8番で「グリーン近くは風の向きが違った」という。ボギーを叩いた。

 続く、パー5の9番は、「どうしてもバーディーをとりたいホール」。ところが、またも風の読みをあやまった。「予想外のバックスピンがかかって、10メートルのバーディーパットでしたけど、第3打の後、ここは2パットでしっかりパーセーブを、と気持ちを切り替えた」と話している。

 細心の注意をはかりながら、リスクを最小限にとどめる。今季4勝できたのは、そんなマジメントがぶれなかったからだ。一方で、ジャンボ尾崎から指摘され、即効があったスイングもチェックを怠らない。「まだ、意識をしなければ悪いクセが出る。素振りで意識を強め、体にしみ込ませてショットへ臨んだ」とも。

 さらに、ゴルフの基本である、グリーンは手前から攻めることを徹底した。「後半はチャンスが少なかった。毎回、気持ちをリセットしながら、他の選手のボールを見ながら、風の向きや強さなどを確認。しかし、とても微妙でジャッジが難しい。パーオンしていないホールは、ほとんど、手前からでした。アプローチでピンへ寄せ、ワンパットのパーセーブが4ホールはあったかも」と説明を加える。

 また、首位へ並んだ同期の山下美夢有へ言及し、「私はライバル視することはしません。とても良いお友だちです。いつも、お互いがんばろうと励ましあっている」と前置きし、「ショットが曲がらない。特にアイアンショットの精度が高いです。何より、あの強気のパッティングがすごい。決めるところでしっかりストロークできるところが素晴らしいです。尊敬している」と真顔で語った。

 切磋琢磨を繰り返しながら、まるでベテランのような慎重なマネジメントを身に着けている。当然のことを当然のように行う。わかっていても至難の業。ということで日々の努力がモノをいうわけだ。
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