大混戦、大激戦が予想されるONEフライ級ムエタイワールドグランプリ。内藤大樹は台風の目となれるか

ONEチャンピオンシップ
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【ONE Championship】

 世界最大級の格闘技団体・ONEチャンピオンシップ株式会社(以下、ONE)が5月22日(金)にシンガポール・インドアスタジアムで開催する『ONE 157: PETCHMORAKOT vs. VIENOT』。
ABEMAでも生配信されるこの大会の目玉のひとつがONEフライ級ムエタイワールドグランプリだ。ロッタン・ジットムアンノンら世界の強豪8選手が集う中で日本人として唯一出場する内藤大樹は、これ以上ない腕試しの舞台に意気揚々としている。

ONEフライ級ムエタイWGPトーナメント表 【ONE Championship】

ONEムエタイルールの中で光る武器

試合まで約1週間というタイミングで、各媒体とのオンライン囲み取材に応じた内藤は、胸の高ぶりを抑えられない様子だった。
「世界の強豪と言えるメンバーが8人揃って、このメンバーの中で勝ち抜けば世界チャンピオンだと胸張って言えます。この凄い選手たちと戦うことができて嬉しいです」

初戦となる準々決勝から超強豪との対決だ。対戦相手はムエタイの世界王者に2度輝いたベテランのスーパーレック・ キアトモー9。実績十分のベテラン相手とあって内藤の不利を予想する声も少なくない。また、スーパーレックも「90%自分が勝つだろう」と断言している。そうした声に内藤は力強く反論する。

「スーパーレックに自信があるのは凄く良いことだと思いますけど、出場8選手全員でそんなに差は無いと思っています。純粋なムエタイをやり合ったら僕より彼の方が上手いと思う。でもこのONEルールのムエタイに関しては、彼が味わったことのない痛みを感じるんじゃないかと思います」

そう言える理由はONEのムエタイルールは薄くて軽いオープンフィンガーグローブを使用するからだ。それゆえに自身の強みが出やすいとも感じている。
「“パンチが硬い”“見た目以上に痛いパンチを打つ”とよく言われるんです。だからオープンフィンガーグローブの方が、力が伝わりやすくて有利だと思っています」

【ONE Championship】

「僕が負けるって声の方が多いのは当然」

高校1年で、スタンディング状態での投げ技や関節技が認められているシュートボクシングでプロデビューし、18歳で日本スーパーバンタム級王者に。自然と足腰が強くなり、キックボクシングでも結果を残してきた。そして順調に歩みを進め26歳となった今、ついに世界の頂が見える場所までやって来た。

「いよいよ来たかという気持ちです。ようやくタイトルを獲得できるチャンスが回ってきました」

格闘技ファンを熱狂させられる自信もみなぎる。
「僕が負けるって声の方が多いのは当然だと思うんですけど、そこを覆す姿を日本と世界のファンの方達にも見てもらいたいです。期待してもらっていいと思います」

今回のトーナメントに向けて準備するにあたって、大切にしたことは「相手を大きく見過ぎない」ということ。自身を含めて全選手が強いからこそ、優勝の可能性は誰にでもあると考えている。
内藤にはその混戦のトーナメントで台風の目になるべく、まずは初戦突破を狙う。

文=高木遊
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シンガポール発、アジアで絶大な人気を誇る格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」! 世界トップクラスの選手や日本人注目選手の最新情報をお届けいたします。

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