明治安田生命Ｊ３リーグは、15日に第9節の9試合が開催される。

首位に浮上したいわきは、ホームに藤枝を迎える。前節は福島とのダービーマッチをものにし、2連勝と勢いに乗る。スーパーサブとして結果を残す有田 稜に注目が集まる。藤枝は前節岐阜に競り勝ち、こちらも2連勝と調子を上げている。2戦連続で決勝点を決めている土井 智之が今節も大仕事をやってのけるか。

今節の注目は長野vs松本の信州ダービーだ。両者は1週間前に天皇杯長野県予選の決勝で対戦したばかり。その試合では松本が1-0で勝利し、代表権を掴んでいる。リーグ戦の順位でも2位の松本が勝点3差で5位の長野を上回る状況だ。リベンジに燃える長野か。首位奪回を狙う松本か。Ｊ３の舞台では初となる同県のライバル対決は、激しい一戦となることが予想される。

3位の鹿児島は今治の本拠地に乗り込む。前節は富山に4-1と快勝を収めた。好調を維持する五領 淳樹、有田 光希、米澤 令衣の3トップが、今節も力強くチームを牽引するだろう。対する今治は前節讃岐を下し、4戦負けなしとした。この間無失点と、堅い守りが際立つ。初ゴールを決めたラルフ セウントイェンスがオランダに一時帰国したのは気がかりながら、今節も安定した守備をベースにリズムをつかんでいくはずだ。

4位に転落した福島は、アウェイで鳥取と対戦。前節はいわきとの同県対決に敗れ、今季初黒星を喫した。巻き返しの一戦となる今節は、2試合ゴールのない攻撃陣が意地を見せたいところだ。鳥取は前節の試合が中止となり、約2週間ぶりの一戦となる。直近の試合では富山に敗れ、2連敗。なかなか浮上の兆しが見えてこない。富山相手に2ゴールを奪った石川 大地がチームに勢いをもたらせるか。

宮崎はホームに讃岐を迎える。前節はYS横浜に快勝を収め、5試合負けなしとしている。ハットトリックを達成した岡田 優希が、今節も重要な役割を担うだろう。讃岐は前節今治に敗れ、3連勝はならなかった。チャンスを作りながらも決め手を欠いたなか、高い決定力を誇る松本 孝平に期待がかかる。

岐阜は前節終了後に三浦 俊也監督の退任を発表。今節より横山 雄次新監督の下でリスタートを切る。前節は藤枝に敗れ3連敗。3試合で9失点の守備の修正が新監督に求められる重要なタスクとなるだろう。対戦相手の相模原は2試合が中止となり、およそ1か月ぶりの一戦となる。3連敗中と苦しい状況にあるなか、悪い流れを断ち切ることができるか。高木 琢也監督の手腕がカギを握る。

沼津はホームで愛媛と対戦。前節は長野に1-0で勝利を収めた。決勝点を決めた菅井 拓也が今節も輝きを放てるか。愛媛は前節の試合が中止となったが、直近4試合は負けなしと安定した戦いを続けている。もっともここ2試合はスコアレスドローに終わっているだけに、近藤 貴司ら攻撃陣の奮起が求められるところだ。

八戸はホームに北九州を迎える。4連敗と苦しい状況にあり、直近の試合では1-3といわきに完敗を喫している。守備の修正はもちろん、7試合で4得点しか奪えていない攻撃面のテコ入れを図りたいところだ。北九州は前節松本と引き分け、4試合勝利から遠ざかる。この間ひとつのゴールも奪えておらず、こちらも攻撃面の改善が重要なテーマとなるだろう。

富山はホームでYS横浜と対戦。前節は鹿児島に完敗を喫し、3連勝はならなかった。川西 翔太が調子を上げてきたのは好材料ながら、リーグ最多の15失点を喫する守備の立て直しが浮上のカギとなる。YS横浜は開幕から勝利がなく、現在は6連敗中。前節は宮崎に0-4で敗れている。苦しい戦いが続くなか、選手、スタッフが一丸となった戦いでこの苦境を乗り越えていきたい。

■各試合の見どころをチェック
いわきvs藤枝
沼津vs愛媛
鳥取vs福島
今治vs鹿児島
宮崎vs讃岐
八戸vs北九州
富山vsYS横浜
長野vs松本
岐阜vs相模原