<国内男子ゴルフ>曲げない男の胸算用。 稲森佑貴が雨中の急浮上

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【絶対に曲げませんよ©JGTOimages】

■日本とアジア共同主管「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」5月12日ー15日
大洗ゴルフ倶楽部 (茨城県)7163yard・par70 ▼13日・大会2日目

たとえ目隠しされても、この男は絶対に曲げない。
2週前に通算3勝目を飾った「中日クラウンズ」も雨中の圧勝だった。
渡米前の2連勝を狙う稲森佑貴(いなもり・ゆうき)が雨中でベストスコアの「64」で回った。

「ファーストカットはフェアウェイと数えたら…」と、指折り数えて「今日も一度も曲げてない」。
今週の難コースも6季連続フェアウェイキープ1位が炸裂している。

正午ちょうどにコースに出たこの日は、同伴の星野と桂川の3アンダーに対して、1オーバーからのスタート。
「みんな上手すぎて…レベルが高すぎて…蚊帳の外にはならないように。必死でした」と、挽回につとめながらも曲げない男の胸算用。

「朝からの雨で、距離は長くなるけどグリーンは止まる。ロングアイアンでも突っ込める。まずは1番で実験的に」と、スタートホールの2打目を1.5メートルにくっつけバーディ発進に成功。

「そこから、あまり大きなミスなく回れた」と、さらに5バーディを重ねて迎えた終盤、大洗の鬼門ともいわれる上がり3ホールで深い霧にのまれた。
16番あたりから、ほぼティショットが見えない状態」。
手探りのラウンドとなったが、最後の18番でも第1打はやっぱりきっちりフェアウェイだった。
8アイアンを持った160ヤードの2打目はピンそばに着弾した。
2.5メートルのチャンスも逃さず、2打差の2位に急浮上した。

直前の世界ランク100番入りで、次週「全米プロ」の出場資格が巡ってきたのはつい先週。
慌ただしく準備をして今週の大洗に来た。

15日、大会最終日の日曜日は、18時半の飛行機を予約しており、もし2連勝でもしようものなら本当に、いろいろとっても悩ましい。
「まだ2日目。考えるのはまだまだ早い」と、妄想を打ち消したが2日目の急浮上で、嬉しい悲鳴がやにわに現実味を帯びてきた。
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