[プレビュー]総力戦で挑むアウェイ柏戦。今季初の連勝を全員の力でつかみ取る

ガンバ大阪
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【©GAMBA OSAKA】

サポーターの声出しこそなかったものの、コロナ禍前に近い雰囲気が戻ったスタジアムで、負の流れにピリオドを打ち神戸に勝ち切ったガンバ。福田の負傷交代を乗り越えた一戦は、チームの総力で手にした勝点3だった。
ギョンウォンが移籍初ゴールをゲットし、ウェリントンも今季初ゴール。退場者を出し、割り切って守る神戸を執念でこじ開けたガンバだが、今季初の連勝を賭けて挑む柏戦も、総力戦での戦いとなる。
チーム内で発生した新型コロナウイルス感染について片野坂監督は「今、出来るベストのメンバーで戦うしかない。チームがピンチの時こそ、選手がチャンスと思ってどれだけピッチで表現して結果を出してくれるか」と力を込める。

いかなるメンバーで戦おうとも、柏戦で勝利を手にする上でのポイントに変わりはない。
それは90分間における攻守両面でのこだわりだ。従来から堅守速攻のスタイルを保っている柏だが、今季はよりその傾向に磨きをかけている。守備の時には5バックで割り切って、組織立った守りを見せてくるがガンバとして目指すのはいかなる形であろうとゴールネットを揺さぶることである。
退場者を出していた神戸に対しては、ほぼ一方的に押し込みシュート21本を放ったガンバだが、形になりつつあるサイド攻撃を含めて、その真価が問われる柏戦になる。大前提となるのはハードワークで後れを取らないことである。

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柏はリトリートして守るのではなく、ボールを奪いに来るスタイル。「柏の選手全員がハードワークして戦うので、負けずに球際、切替え、そしてどれだけ相手より走るかにもトライしたい」と片野坂監督も言う。
前線のアタッカー陣には厳しいマークが予想されるが、指揮官は「綺麗に崩さなくてもいい」と得点パターンへのこだわりは持っていない。神戸戦ではギョンウォンと柳澤がそれぞれポスト直撃弾を放ったが、引いた相手に対しては正攻法だけでない攻撃も有効だ。
そして勝点3を手にする上で、鍵になるのはボールを握っている時間帯のリスクマネジメントである。「攻めている時の準備は集中力を途切らさずにやるのが大事」とビッグセーブを連発中の一森が話すように、ボールを握っている時間帯こそ警戒が必要になる柏戦となる。

U-21日本代表に招集された細谷は今季4得点、2アシストと好調だが最も警戒したのは3得点中のブラジル籍MFマテウス サヴィオである。「柏はカウンターのチャンスを伺いながら前線の少ない人数でも、速い攻撃で仕留めてくる」と片野坂監督も警戒感を口にする。
開幕から好調の柏は現在4位。一時3連敗を喫したが、直近の2試合は1勝1分と復調傾向にあるだけでなく“柏レイソル創立30周年記念マッチ”としてガンバを迎え撃ってくる。モチベーションの高い柏ではあるが今季初の連勝を目指すガンバも、敵地で勝点3だけを目指す。
「勝負どころのスプリントでどれだけ相手を上回れるか」(片野坂監督)。ピッチに立つ全員が戦い抜く覚悟を定めている。

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著者プロフィール

ガンバ大阪は、北摂・北河内地域をホームタウンとして活動しています。 「ガンバ」は、イタリア語で「脚」を意味する言葉で、日本語の「頑張る」にも通じています。 「チーム一丸となって勝利を目指して頑張るチーム」「どんな状況でもガンバって勝利を勝ち取るチーム」「大阪をホームタウンとし、大阪を中心とした関西ファンの声援を受けてガンバるチーム」「日本一、世界一のクラブ組織に向けてガンバるサッカークラブ」という気持ちが込められています。

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