【新日本プロレス】BOSJ開幕目前!“前年度覇者”高橋ヒロム選手に直撃!(前編)

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【新日本プロレスリング株式会社/高橋ヒロム選手】

前年度覇者・高橋ヒロム選手に電話インタビュー!

『BEST OF THE SUPER Jr.』単独開催、連覇への想いを激語り! そして、公式戦の対戦相手についてたっぷり言及!

トップ写真提供/高橋ヒロム選手

田口さんは毎回、試合前にヒントをくれるので、SNSをチェックしておきたいなと。そういう駆け引き含め、試合前から戦いが始まってる感じ

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――2020年と2021年の『BEST OF THE SUPER Jr.』(以下、『BOSJ』)は『WORLD TAG LEAGUE』との同時開催となり、出場選手も新日本ジュニアのレギュラー選手が1ブロックで競い合うものでした。しかし、今回は3年ぶりの単独開催となり、初出場選手6名を含む総勢20名が2ブロックにわかれて激闘を繰り広げます。コロナ禍以前のようなスケールに戻ることについて、率直なお気持ちは?
 
ヒロム いやもう、誰もが待ち望んでたでしょうし、選手一人一人も「今年こそは!」と願ってたと思います。それが叶ったのは素直にうれしいですね。出場メンバーを見たときに「これぞ『BOSJ』だ!」って思いました。その発表の仕方も、今回は『G1 CLIMAX』みたいだったので「新日本もついに本気を出してきたな」っていう感じがしましたね。
 
――今回は場内ビジョンを使用し、出場選手がAとB、どちらのブロックに入るのか、一人ずつ発表していく形式でしたね。

ヒロム 自分もあのときに初めてメンバーを知ったんですけど、「こんなに豪華なのか!『BOSJ』が帰ってきたな!」と思いました。お客さんの反応を聞きながら観てたんですけど興奮しましたね。

――ここからはヒロム選手の各公式戦の相手の印象を伺わせてください。まず5月15日(日)名古屋では現IWGPジュニアタッグ王者の田口隆祐選手と対峙します。初戦から実力と個性を兼ね揃えたクセ者との対戦というか。
 
ヒロム 意外と俺は田口さんと相性がよくて、2016年に凱旋帰国してからシングルは一度も負けたことがないと思うんですけど、だからこその怖さがあるんですよね。毎回、どんな戦いかたで来るかわからないというか、一昨年の『BOSJ』はTIME BOMB封じ、去年は丸め込み地獄に苦戦して。
 
――今年はどんな秘策を講じてくるか、警戒が必要そうですね。
 
ヒロム 正直、「初戦でいきなり田口さんかあ」って思いましたよ。でも、田口さんは毎回、試合前にヒントをくれるので、SNSをチェックしておきたいなと。そういう駆け引き含め、田口さんとは試合前から戦いが始まってる感じですね。まあ、一発目で田口さんと当たれるのは逆によかったなとは思います。後半の疲れが溜まった頃だと、より厄介な相手になるので。

(アキラは)イメージ的には「(ウィル・)オスプレイがまたジュニアに戻ってきたな」というか。ああいう初登場の仕方をしたので、おもしろい存在だなと

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――その次は5月18日(水)仙台のフランシスコ・アキラ戦です。4.9両国でUNITED EMPIREの新たな刺客として姿を現したアキラ選手は、この『BOSJ』が新日本マットでの注目の初ファイトとなりますが、アキラ選手の試合をご覧になったことは?
 
ヒロム 一試合を丸々、ちゃんとは観たことないですね。ネットで上がってきた短い動画を観て「こういう選手がいるんだ、いい動きするな」っていうくらいの印象なんですけど、イメージ的には「(ウィル・)オスプレイがまたジュニアに戻ってきたな」というか。
 
――アキラ選手はオスプレイ選手の愛弟子なんですよね。ヒロム選手の好敵手だったオスプレイ選手と縁の深いレスラーという部分では、アキラ選手のことは気になるのでは?
 
ヒロム もちろん気になりますし、ああいう初登場の仕方をしたので、おもしろい存在だなと。ただ、いままでの彼の動画は参考にならないと思うんですよ。また違うものを持ってくるというか、戦いかたも変わってくるでしょうし。
 
――UNITED EMPIREに加入したことで変化があるだろうと。
 
ヒロム 新しい必殺技を用意してる可能性も高いでしょうね。なので、自分としてはアキラ選手の初戦は要チェックです。それを確認した上で試合ができるのはよかったなって思います。
 
――ちなみにアキラ選手の初戦の相手はSHO選手になります。
 
ヒロム まあ、相手がSHOみたいなファイトスタイルだと、一試合だけでアキラ選手を判断するのも難しいですけどね。

オースティンも王者としてのプライドを絶対に持っていて、公式戦すべてをタイトルマッチのつもりで来るでしょうから、こっちとしてはうまく切り崩したいです

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――5月21日(土)青森ではIMPACT!のXディヴィジョン王者であるエース・オースティン選手との対戦となります。新日本初登場の選手ですが、どのような印象をお持ちですか?
 
ヒロム 映像を少し観た感じだと、なかなかいいキャラをしてるなと。
 
――ファイトスタイルもトリッキーですよね。
 
ヒロム ここは向こうのペースにハマらないように、うまくこっちの領域に持っていきたいですね。
 
――Xディヴィジョン王座といえば、過去にAJスタイルズ選手やカート・アングル選手など著名な選手が戴冠し、日本人ではSANADA選手や石森太二選手が巻きました。同王座をオースティン選手は25歳の若さながらすでに3度戴冠していますが、他団体の現役王者と戦うことについて何か思われることは?
 
ヒロム Xディヴィジョンはけっこう歴史のあるタイトルだと思うんですけど、オースティンはもう3回巻くくらいのレスラーなんですね。まあ、もし自分がここで現役王者に勝てば……っていうのも、なんか見えてくるというか。俺も「もらえるものはもらいたい!」っていうのがあるので。

――タイトル戦線に絡む可能性も出てくると。

ヒロム 今回、海外で有名な選手が参戦することで、現地のファンも『BOSJ』に注目すると思うんですよ。そういった人々を高橋ヒロムのファンにするチャンスでもあるのかなと。ただ、オースティンも王者としてのプライドを絶対に持っていて、公式戦すべてをタイトルマッチのつもりで来るでしょうから、こっちとしてはうまく切り崩したいです。

(金丸さんは)「もしかしたら隠し玉があるのかな?」とか、仕留める最後の最後までわからないんですよね。本当に一瞬の油断もできない相手ですよ

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――続いて5月24日(火)後楽園は金丸義信戦となります。かねてよりヒロム選手は金丸選手の実力を高く評価し、警戒していますよね。

ヒロム 今回のブロック分けを見たときに、まず金丸さんと田口さんは要注意だなって思いましたから。

――石森選手もIWGPジュニアヘビーを奪取した翌日の一夜明け会見で、「金丸と田口が同じブロックなのは、俺を優勝させたくない新日本の陰謀だ」と言っていました。

ヒロム ホント、何をしてくるかわからない二人ですからね。金丸戦と田口戦、この2試合が今回の肝だなって思います。

――金丸選手はキャリア26年で、海千山千のベテランというか。

ヒロム そのキャリアというのはかなりの強みだと思いますよ。あの人は巧さゆえの余裕というか、常に落ち着いてるんですよね。だから、試合中にいかに動揺させて勝ちにつなげるか。「金丸義信、アセッてるんじゃないの?」っていうのは、本人にもお客さんにも感じさせたいですね。
 
――余裕を打ち崩したいと。
 
ヒロム 金丸選手もこっちの攻撃が効いてはいるんでしょうけど、あんまり表情に出さないというか、「もしかしたら隠し玉があるのかな?」とか、仕留める最後の最後までわからないんですよね。本当に一瞬の油断もできない相手ですよ。

YOHは曲がりなりにも去年の『BOSJ』で優勝決定戦に勝ち残った男ですし、できるのは知ってるんですよ。でも、なんでこの半年で存在感を残せないんだろって、俺が逆に悔しくなっちゃうというか

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――十分な警戒が必要だと。次の5月25日(水)後楽園はYOH戦となります。5.1福岡ドームではYOH選手の要求により、ヒロム選手とのシングルマッチが急遽組まれました。これはヒロム選手に「プロレスで熱くなってみろ!」と檄を飛ばされたYOH選手が、奮起してタッグマッチながらヒロム選手からフォール勝ちを奪い、シングルにこぎつけたというか。
 
ヒロム いやあ、彼はマイペースですよ。俺がいくら何を言おうが、自分を曲げない。こっちはYOHが何をしたいのかわからない、見えない。逆にそれはすごいというか、むしろ俺がYOHの術中にハマり、イライラさせられてるのかなと思ってしまいましたね。
 
――エル・デスペラード選手も過去に「YOHは感情が見えない」と発言されています。でも、今回はヒロム選手に発破をかけられ、感情を爆発させたようにも見えたのですが?

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ヒロム べつに俺はそうは感じなかったですね。俺が言ったから、「じゃあ、やろうかな」くらいの感じで、自分から動いてるとは思えない。もはや「俺が逆にYOHに動かされてるのかな?」って思ってしまうというか(笑)。
 
――そこまで思わされたと(苦笑)。
 
ヒロム もちろん、YOHは曲がりなりにも去年の『BOSJ』で優勝決定戦に勝ち残った男ですし、できるのは知ってるんですよ。強いのも知ってるんですよ。でも、なんかやっぱり消えちゃうんですよね、どうしても。なんであの試合のあと、この半年で存在感を残せないんだろって、俺が逆に悔しくなっちゃうというか。
 
――すごさを知ってるだけに、もどかしさがあると。
 
ヒロム それで「もっと! もっと!」ってハッパをかけるんですけど、彼は冷静なんですよ。冷静に受け止めて判断してるというか。
 
――ヒロム選手からすると、若手時代に身近な後輩だったからこそ、YOH選手が気になってしまうのでは?
 
ヒロム う〜ん、どうなんですかね? わかんないです、俺もなんでああいうふうに言ってしまうのか。自分で後悔してますもん、「なんで言っちゃったんだろ?」って(笑)。

――やはり放っておけない存在なんでしょうね。

ヒロム そうは思いたくないんですけど、気になってしまうんでしょうねえ……。
 
――5.1福岡は結果的にヒロム選手がYOH選手の攻撃を受け止め、最後はTIME BOMBからのTIME BOMB IIで完膚なきまでに打ちのめした試合に見えましたが、振り返っていかがですか?

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ヒロム もちろん、YOHの意地も感じましたけど、ただ「もっとできるだろ」って思います。去年の優勝決定戦のときは俺も本当に追い詰められて「コイツ、こんなにスゲーのか!?」って感じたので。そこまでのモノが福岡ではなかったですね。YOHがもし、「『BOSJ』だけがんばればいい」って思ってるのであれば、それは間違いだぞって言いたいです。
 
――YOH選手に伝えたいと。

ヒロム 俺もべつに言わなくていいのに言っちゃうんですよね。だからやっぱり、俺が動かされてるんでしょう(笑)。
 
――この半年でYOH選手とは3度目の対決となります。今回はどのような試合になると思われますか?
 
ヒロム 俺も気になってるんですよ、YOHがどういうテンションで来るのか。この前の福岡で、YOHは『BOSJ』の出場メンバーの発表のあと、バックステージコメントを出したじゃないですか?

――YOH選手は「高橋ヒロム、一緒じゃん。『BEST OF THE SUPER Jr.』のさ……。次やったら、絶対、絶対勝つからな」とコメントしました。

ヒロム 彼の中で『BOSJ』は特別だと思うので、その部分では楽しみですけど……。もうここまで来ると、彼は彼のやりかたでいいと思います。俺がああだこうだ言っても、もう無視してほしいですね。たぶん、俺は言っちゃうでしょうけど、それを無視して、彼は彼の道を進めばいいと思います!

※インタビュー後編は、近日中に更新予定です。
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著者プロフィール

新日本プロレスリング株式会社

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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