早大アイスホッケー 華やかな早慶戦 慶大に危なげなく勝利
【シュートを放つ林幹【早稲田スポーツ新聞会】】
慶大の主催で行われる春季早慶定期戦(春季早慶戦)。2年ぶりにフルキャパシティで行われ、応援部の応援の中、伝統の一戦が繰り広げられた。大OB戦、OB戦、高校戦を終えて温まった会場で行われた現役戦は、第1ピリオド(P)からリードを広げ、6ー1と不安なく勝利。ピリオド間にはスケート部フィギュア部門の川畑和愛(社3=沖縄・N)のエキシビションも行われ、華やかな雰囲気で、余韻の残る1日となった。
※開会式、閉会式、大OB戦、OB戦、高校戦については現役戦の下に記載しております。また、フィギュア部門のエキシビションについては別途記事を公開予定です。
シュートを放つ林幹 【早稲田スポーツ新聞会】
得点する鎌田 【早稲田スポーツ新聞会】
6点目を放つ有賀 【早稲田スポーツ新聞会】
☆開会式・閉会式
旗手を務める清水 【早稲田スポーツ新聞会】
ホッケー部門の選手たち 【早稲田スポーツ新聞会】
☆大OB戦、OB戦、高校戦
早実高の選手たち 【早稲田スポーツ新聞会】
コメント
――2年ぶりのフルキャパシティでの開催となりました
運営している主務、副務、マネジャー、あと両方の大学の理解によって、久しぶりに満員のお客さんの中で早慶戦を開催することができました。各方面のご理解ご協力に、チーム全員で感謝したいと思います。今、ミーティングが終わったばかりですが、それはみんな言っていたことです。この状況の中でフルキャパシティでできることはなかなかないことなので。これで感染者が出なければまた次に。そういう小さな実績を一個一個積み上げていきたいなと思います。
――試合は差をつけて危なげなく勝利できました
第1Pが重要だったと思います。試合の入りが非常に良かったので。シュートから入れたことが良かったですね。シュートを打ってリバウンドを叩きに行こうというところだったんですが、最初のシュートで決めることができたので、ベンチも落ち着いてゲームを進めることができました。
第2Pはパスを繋いでなんとかかっこよく決めようというところがあったので、それが流れを悪くして、結局失点してしまうということになりました。
第3Pはもう一度第1Pに戻して、シュートから入ろうということで。ちょっと点数が入って、良いところと悪いところが両方出た試合でしたね。
――MVPにはDF松下剛(商3=東京・早実)選手を選出されました
彼は今シーズン非常によくやってくれています。私はチームの監督として、「チームのために」やっているプレーヤというところを考えた時、彼はこの3カ月間、非常にチームのためにプレーしてくれました。反則も非常に少なく、かといってぬるいプレーじゃなく厳しいチェックも、完璧とはいいませんけども、やろうという強い意志を体で表現したので。期待を込めて、MVPを着けるにふさわしいかなということで選びました。
――ここまでの春のシーズンを振り返っていかがですか
練習試合を含めて10試合ぐらいやっていますが、上位のチームとも、同じような、今日のような慶大ともやって、自分たちが今どこにいるのかということが大体わかりました。今選手にも言ったんですが、「下を見て練習するのか、上を見て練習するのか」と聞いたらキャプテン(DF務台慎太郎、スポ4=北海道・駒大苫小牧)は「上を見て練習する」と言ってくれたので、頼もしく思います。ただ、気持ちだけでは勝てないのは間違いない事実です。中央にはランニングタイムを味わわされましたし、明治にはこてんぱんにやられました。それを埋めるにはそれなりのことをしなければいけないです。明日から1週間のオフを挟んで、陸トレ機関に入りますが、「彼らに勝つ」ということを前提にした練習をやってくれというオーダーはしました。やっぱりランニングタイムは恥ずかしいのでね。優勝を目指すチームとしてふさわしい、いいところ、今ある差をどれだけ縮められるかという3カ月にしてほしいなとオーダーしました。
――無事、連勝を伸ばすことができましたが、試合を振り返っていかがですか
まず春の課題を踏まえて、自分たちの流れが良い時間にできたホッケーを今日は継続してやっていこうということを試合前から言っていました。(今日は)そのような時間が多かったですし、まだまだな部分もあったのですが、すごく勝ちにつながるホッケーをできたのではないかなと思います。
――MVPには松下選手が選ばれましたが
昨年、彼はベンチにも入ってなかったのですが、今年はすごく飛躍したと思います。これからも頑張ってほしいですし、すごく頼りがいのある上級生になったなと思うので、どんどん活躍していってほしいです。
――応援部や会場の応援は力になりましたか
応援がある早慶戦が、(自分は)一年生のとき以来なので、ここまで盛り上がる舞台はやはり素晴らしいものだなと改めて感じました。
――陸トレ期間の意気込みをお願いします
しばらく氷上の練習というのもなくなりますし、モチベーションを保つのがすごく難しい期間になると思うのですが、一つ一つ目の前の課題を乗り越えて、自分自身を追い込んで成長させていくことがこの陸トレ期間の課題かなと思います。選手一同陸トレ期間に全力で臨みたいなと思います。
――試合の結果を振り返って、いかがですか
最初、第1Pで3点取れたので、チームの雰囲気的にはちょっと浮ついていて。それで1点返されて苦しい状況が続いたんですが、そこから(失点を)0に抑えることができて、かつ点差も開けたので、結果としては良かったのかなと思います。
――ご自身のプレーついてはいかがですか
失点したシーンは判断をミスしたなというところがあったんですが、キルプレーでも抑えられて、良かったんじゃないかなと思います。
――新しい髪型は気合の証ですか
そうですね(笑)。早慶戦に向けて、FW林幹汰(文2=東京・早実)と一緒に、「パーマかけよう」っていって、パーマとフェードを入れてきました。
――応援部の応援は力になりましたか
めちゃめちゃなりました。応援部好きなんで。大学に入る前に、めちゃめちゃ応援部の動画を見ていて。Youtubeで。こういう動き(リーダーの動き)をずっとしていたので、応援部すごい好きです。
――試合全体を振り返っていかがですか
第1Pは自分たちの思うようなことができて。第2Pは間延びして、あんまり上手くできていなくて。第3Pで点差を広げることができたんですが、それを3ピリオド通してできれば、夏以降につながるんじゃないかなと思います。
――MVPに選ばれることは期待していましたか
いや、本当にもうびっくりで。最初、違う人かなと。背番号が20で止まったので、29とか、他の人かなと思ってびっくりしました。
――MVPに選ばれて、今の心境は
春は不甲斐ない結果だったので、そこは上位に秋とインカレで優勝を狙えるようにしたいです。あとは、MVPをもらっちゃったので、主務の仕事を頑張らないといけないし、ホッケー面でもちゃんとチームに貢献しないといけないなという自覚が強まりました。
――副賞(湧永製薬の製品1年分)の使い道は決まっていますか
自分一人で消費するのは難しいと思うので、チームのみんなで分け合って、チームに還元したいと思います。
――高校戦に出場された弟さん(松下仁選手)や後輩たちの活躍はご覧になりましたか
人数が少ない中ですごく頑張っていて。自分たちの時は全然慶応には勝てなかったので。冬は勝っていたり、今日は引き分けでしたが、うまくやれていて良かったなと思います。
――陸トレ期間の意気込みをお願いします
陸トレは本当に嫌いなのですが、MVPもらったので、ちゃんと打ち込めるように頑張ります。
――無事に早慶戦を開催できた今の心境を聞かせてください
とりあえずフルキャパシティで開催できたことと、応援部を入れられたこと。また自分にとってはじめてのことばかりだったんですが、今終えられて一安心しています。
――常に会場を駆け回っていらっしゃいましたが、試合を見る余裕はありましたか
選手が怪我しないでほしいなということは思いながら、プレーの細かいところまでは見られていないかもしれないんですけど、他のことに対応しながら頑張っていました。
――その不安を打ち消すような勝利で、安心でしたね
はい(笑)!
――今日の経験を踏まえ、今後のマネジャー業への意気込みをお願いします
これからも、自分にとってはあまり経験したことのないことがたくさんあると思います。自分がわからないこととかも、一つ一つ一緒に、後輩に共有しつつ、協力してやっていければと思います。
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