早大競走部 5千mで石塚13分51秒73、伊藤13分35秒70 共に自己新

チーム・協会

【伊藤大志(全日本駅伝、関東学連/月刊陸上競技)】

第33回ゴールデンゲームズinのべおか 5月4日 宮崎・延岡市西階陸上競技場
【早稲田スポーツ新聞会】記事 湯口賢人、写真 「中大スポーツ」新聞部提供

名物の看板を叩く音が響きわたる延岡市西階陸上競技場でゴールデンゲームズinのべおかが開催された。この大会では5000メートルのみが行われ、全国から有力な選手が集った。強者がひしめく中で、早大からは石塚陽士(教2=東京・早実)と伊藤大志(スポ2=長野・佐久長聖)が出場。両人ともに自己ベストを更新する走りを見せ、2週間後に控える関東学生対校選手権(関カレ)に向けて弾みをつけた。

先にレースに出場したのは石塚。関カレに向けて、今大会は実力を試す良い機会となった。外側からのスタートになった石塚は集団後方でとどまり、足をためた。集団は徐々にペースアップし、6周目を65秒で終えたが、余力を残していた石塚は8周目で2位集団の4番目に位置取った。途中で険しい顔を見せることはあったものの、最終的に4着でゴールし、自己ベストも更新した。今までのレースでは前半上げて、終盤に失速する展開が多かったという石塚。今回は「ラスト1000メートル付近で切り上げる」(石塚)と後半でのペースアップを意識した。レーススタイルの変更が組4着、そして自己新記録という目に見える成果を得られたレースだった。

石塚陽士(全日本駅伝) 【関東学連/月刊陸上競技】

大会最終組には伊藤が出場した。タイムは意識したものの、実業団の選手に勝ち切ることを主に考えて臨んだという。序盤は思っていたほど全体のスピードが上がらず、集団後方でレースの出方を伺った。レース前、伊藤はレースが3000メートル過ぎで動くという見通しを立てていたが、想定通りのタイミングで社会人や外国人選手が前に出始める。しかし、伊藤は「あまり焦らずに少しずつ距離を見極め」(伊藤)、自分のペースでレースを展開した。集団がバラけて、外国人選手が落ちてくる中、伊藤は冷静に追い越し、5位にまで順位を上げる。最終周のスパートで複数の選手に抜かれ、8着でゴールしたものの、石塚と同様に自己ベストを更新。日本選手権の申込資格記録の標準切りも達成した。

今大会で自己ベストを更新した石塚と伊藤。しかし、お互いに謙虚な姿勢を崩さず、更なる成長への意欲をあらわにした。ルーキーと称された昨年度とは異なり、競技内外でチームを支え、引っ張っていくことをより求められていく立場となった二人。これより控える大会において、二人はチームの大きな原動力となってくる。今後の2人の活躍から目が離せない。

結果

▽男子5000メートル決勝

E組
石塚陽士(教2=東京・早実)  13分51秒73 (4着)自己新

A組
伊藤大志(スポ2=長野・佐久長聖)  13分35秒70(8着)自己新

コメント

石塚陽士(教2=東京・早実)

――今日の気候やご自身のコンディションはいかがでしたか

気候はかなり良い条件で走れて、自分のコンディションも悪くない状態で臨めたかなと思います。

――練習はどのくらい積めていましたか

先月の学生個人(日本学生個人選手権)まではスピード練習で1500メートルをやっていたのですが、そこから5000メートルに切り替えるために監督と話をして、そこから長めの練習をして、一応全ての練習をある程度やった上で臨んだ形です。

――今回のレースの位置づけは

関カレで5000メートルになるので、そのイメージをつけながら、ラスト1000メートルから切り替える練習というところで、4000メートルまでは集団の中についていって、残り1000メートルや600メートルでどのくらい切り上げていけるかというところを意識して走りました。

――日本選手権などの大会の標準切りは目標にされていましたか

日本選手権に関しては、36秒台は無理なので、標準というよりは順位というか、しっかりラスト上げて、上位でゴールできるかを意識していました。

――今までトラックでは1500メートルがメインでしたが、今回5000メートルに出場した意図を教えてください

一番は関カレが大きくて、やはり学生個人を走って、1500メートルのスピードに対応できなくなってきて、そろそろ5000メートルにシフトしていかなければいけないと思っていました。さすがに一発本番で関カレというわけにはいかないので、そこで5000メートルを入れたいと思ったため、出場しました。

――実際のレースを振り返ってください

今まで、前の2番手、3番手くらいにいて、最後段々遅れていくスタイルが多かったのですが、今回はラスト1000メートルで切り替えるというところに重点を置きました。最初の1000メートルや2000メートルに関してはゆっくり入って、集団の後ろの方から走ったのですが、自分の中では不安があったのですが、しっかり我慢して、そこで体力を温存できたのが良かったかなと思います。ただ中盤に関しては上がっていくことに慣れていないので、そこで少し体力を使ってしまった部分があるのかなと思います。

――実業団の選手と走って課題や収穫はありましたか

いくら1500メートルの練習を積んでいたとは言え、スピードが足りないなと思いました。最後、2人の選手に競り負けたので、そこはしっかり今後の練習で、慣れの部分もありますが、しっかり改善してくこともあるのかなと思います。

――今回のレースで自己ベストを更新されましたが、感想は

4秒ほどの自己ベスト更新になったのですが、今まではイーブンで、最後下がってベストということが多かったのですが、今回は最後上げて、ベストが出たので、今までにない収穫だったのかなと思います。

――授業が多い中で、練習時間はどのくらい確保できていますか

水曜日と木曜日は2限から6限まで埋まっていて、6限の日はさすがに午後は練習できないので、水曜は朝にポイントをやって、木曜は20キロジョグにして、一部で対応している感じです。

――疲労は感じますか

朝走ることは慣れないですが、一部練として集中でき、朝に長く走ることでご飯食べる前に走るので、今までと違った練習方法になってくるので、ポジティブに捉えているというか、また違った変化が生まれてくるのではないかと期待しています。

――次に出場する大会とそこでの目標を教えてください

関カレになると思うのですが、関カレでは記録というより、順位なので、そこで今まで取れても7番や8番という順位が多かったので、留学生選手が多い中で、表彰台を狙って、頑張っていきたいです。



伊藤大志(スポ2=長野・佐久長聖)

――今日のレースの位置付けや目標を教えてください

関カレや日本選手権に向けては勝ち切るレースが必要になるので、今回は最終組で実業団の選手の方々も多く出場されるので、そういった方々に競り勝てるレースといったものを考えていました。

――日本選手権の標準は意識されていましたか

それも少しあったのですが、一番は集団にできるだけ付いて行って勝ち切るようなレースをするようにと相楽さん(相楽豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)からも言われていて、そうすれば自ずと記録も付いてくると言っていただいていたので、タイムは若干意識はしていたのですが、何がなんでも切るぞという感じよりは、できるだけ集団にくっついて行ってラストで切り替えて勝ち切るということを意識していました。

――タイムよりはレースの中での戦い方などを意識されたかたちですか

そうですね。

――調子はいかがでしたか

正直結構良くて、けがも無くずっと練習が積めていましたし、直前の練習もかなり調子良くできていたので、だいぶ手応えはありました。

――始まる前はどういったレース展開を想定していましたか

ペースやタイムが読めなかったのですが、だいたいこういったレースは3000メートルすぎにレースが動くので、3000までは様子を見て集団の中にいて、出られるようであれば残り2000や1000から切り替えて行くという考えでレース前はいました。

――実際3000メートル付近でペースアップしましたが、それは想定内といった感じでしょうか

そうですね、やはりこういった社会人や外国人が出るレースだと3000メートル以降に(レースが)動く傾向が結構多いので、3000から来ると思っていたらやっぱり来たなという感じでした。今回は焦らずに、ということを意識していたので、少しずつリズムを上げていきながら、周りの選手の間を見ながら、できるだけ焦らずに前に前に少しずつ行くようなイメージでした。

――集団がペースアップした時に一瞬離れてその後また付いたように見えました。そこで焦らず追いついたというかたちですか

そうですね。六大(東京六大学対校)や、去年までのレースだと、少し間が開いたら焦ってすぐに間を詰めて、そしてその後ブレーキをかけて脚に負担がかかる、というレースが多くて、そこが課題だと相楽さんとも話していたので、今回は間が開いてもあまり焦らずに少しずつ距離を見極めながら、少し離れて(前が)キツそうだったら間を詰めて行って、そうでもなかったら後ろで様子を見て、というようなことを考えてレースを進めていました。

――終盤、集団の中での位置を上げましたが、余力の残り方はいかがでしたか

余力自体はあるかなとは思っていたのですが、手探りという感じだったので、ものすごく余力があってこれなら絶対勝ち切れるというような確信は無かったのですが、まだ行けるかな、という感じではありました。

――序盤から駒大の篠原選手と並走していましたが、どのような影響がありましたか

同じくらいのペース帯でずっと走っていたので、おのずと一緒に走ることになったのと、ラスト1000メートル過ぎたくらいからずっと競っていたのですが、そこで競る時は、やはり同期なので負けたくないなとすごく思っていました。やはりこれからの対校戦や駅伝に向けても負けてはいけない相手だなと思っていたので、後半はかなりそういった意識をしていました。

――1個前の組がかなりハイペースで、記録も出ましたが、ご自身でも、周りの様子でも、それによる影響は何か感じましたか

1個前のレースがかなり速いペースで走っていたので、僕らの組も上がるかなと予想していたのですが、案外ペースが上がらなかったというか、序盤の入りのペースも、2分44秒くらいで、僕が想定していたよりも少し遅かったので、そこは少し意外でした。

――序盤集団の中にいた時は結構アウトコースを取っている印象でしたがそれは意識的なものですか

あまり考えていなくて、どちらかというとインコースを走りたかったのですが、ポケットが怖かったのと、周りで走っている人のリズムが合わなかったので、そこで少し足が当たらないように意識していたのかもしれないです。

――パーソナルベストの更新と日本選手権標準切りという結果になりましたが率直にいかがですか

一番はパーソナルベストを更新できたのがすごくうれしいです。やはり高校の頃に出した記録にずっと囚われていた感じだったので、そこで記録を更新できて肩の荷が降りたというか、やっと更新できたなという感じです。高校の監督からも(以前の)記録を出した直後に、「これを生涯ベストにするなよ」という風に言われていて、それがすごく残っていたので、やっと更新できて良かったなというのが今はすごく強いです。

――実業団選手と競る大会は多くないかと思いますが、そんな中今大会で得た収穫を教えてください

やはりペース帯や余力度の違い、レース前に出す雰囲気というのも大学生のレースとはまた違う独特なものを感じたので、一般で戦える余裕度というものは今後も考えていくべきというか、身につけていくべきなのかなという風に思っています。

――最後に次に向けての目標を教えてください

次は何も無ければもう関カレかなと思います。目標は1部5000メートルで入賞できるように、欲を言えば表彰台を狙いながら走りたいのですが、最低限チームに1点でも多く、ということを考えています。個人として表彰台に上るのもそうですし、3枚残しもしていかなくてはいけないということもすごく思っているので、3人で入賞を狙っていきたいと思っています。

――今から関カレまでの2週間の練習や過ごし方で意識していきたいことはありますか

今だいぶ調子がいい中で、今の状態が100パーセントかどうかはまだ分からないので、これ以上に上げていくということもそうですし、今日のレースで見えた課題もしっかりと改善していくのが一番かなと思っています。
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著者プロフィール

早稲田大学競技スポーツセンター

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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