後半開始から、磐田は2人を選手交代。前節、鹿島アントラーズからゴールを奪ったファビアン ゴンザレスも投入され、システムも[4-4-2]に変更する。前からの圧力を強めてきた磐田に対し、2点リードのセレッソは守勢に回る時間帯もあったが、後半もパスワークのテンポの良さは変わらず、主導権自体はセレッソが握っていた。65分には中原輝、68分には山田寛人と、交代で入った選手にもチャンスが訪れた中、3点目を奪えずにいると、74分、試合の流れを変える出来事が起こる。アフターで足裏を見せて相手を削った為田大貴が1発退場に。数的不利になったセレッソは、[4-4-1]で逃げ切りを図るが、79分、ファビアン ゴンザレスに1点を返されてしまう。それでも、その後は無失点で耐えていた中、88分にさらなるアクシデント。ハイボールをキャッチした際、相手選手と競ったキム ジンヒョンが回転して落下。肩と頭部を激しく打ち付け、脳震盪でプレー続行不可能に。清水圭介が急遽、ピッチに入った。最後は100分を超える激闘となった中、1点差を守り切ったセレッソが2-1で勝利。今季最多であり、ヨドコウ桜スタジアムとしても最多となる13,479人が来場した一戦で、セレッソが今季のリーグ戦ホーム初勝利を飾った。
(文=小田尚史)