アンス・ファティ、待望の実戦復帰

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アンス・ファティがカンプノウのピッチに帰ってきた。

5月1日、バルセロナがマジョルカを2ー1で下したラ・リーガ・サンタンデール第34節の75分。ピエール=エメリク・オーバメヤンに代わり、19歳の至宝が約3ヶ月半ぶりの実戦復帰を果たすと、スタンドの地元ファンは総立ちのオベーションで迎え入れた。

マジョルカ戦の75分、アンスはオーバメヤンに代わって3ヶ月半ぶりにピッチに立った 【(C)LaLiga】

アンスほど不運な怪我が続いた選手はそういない。彼は若くしてラ・リーガ・サンタンデールの舞台でデビューして以降、これまで3シーズンで計84試合を欠場している。

アンスは2019年8月、16歳でのデビュー2戦目にしてトップチーム初ゴールを決め、バルセロナの史上最年少得点記録を塗り替えた。カンプノウで初めて先発出場したバレンシア戦では開始2分で先制点を獲得。同年12月にはチャンピオンズリーグ、翌年にはスペイン代表の史上最年少得点記録も更新した。

クラブ史上2番目に若い16歳298日でデビューして以降、アンスはいくつもの最年少記録を塗り替えてきた 【(C)LaLiga】

しかし、希望に溢れていた彼のキャリアは202年11月に見舞われた怪我を機に、停滞を余儀なくされる。この時負った膝の負傷は4度の手術を要するほどの重傷で、323日間にもわたってピッチから離れることを余儀なくされた。

ようやく復帰にこぎつけたのは昨年9月26日。退団したリオネル・メッシの背番号10を受け継ぎ、レバンテ戦の終盤にピッチに立ったアンスは、ロスタイムに自らの復帰を祝うゴールを決め、チームメートと地元ファンから盛大な祝福を受けた。

昨年9月のレバンテ戦にて、アンスは途中出場した10分後にゴールを決め、自身の復帰を盛大に祝った 【(C)LaLiga】

その後も驚異の決定力を発揮し、ラ・リーガ・サンタンデールでは出場5試合で3ゴールを記録した。だが1年弱も実戦から離れていた影響は大きく、11月にはハムストリングの負傷で全治2ヶ月の離脱。1月12日のスーペルコパ準決勝レアル・マドリー戦で復帰ゴールを決めた喜びもつかの間、同20日のコパデルレイ3回戦アスレティック・クルブ戦で再び筋肉系の怪我に見舞われ、さらに3ヶ月半の離脱を強いられた。

最後にゴールを決めたのは1月12日のスーペルコパ準決勝。この翌週に再離脱を強いられた 【(C)LaLiga】

これだけ怪我が続いてきただけに、今季の残る4試合でどこまで実戦感覚を取り戻せるかは分からない。それでも来季は3ヶ月の準備期間を使い、しっかりと体を作ってから臨むことができるはずだ。

復帰したマジョルカ戦の会見で、シャビ・エルナンデス監督はアンスについて次のように話している。

「彼はシーズン終盤の戦いに間に合わせるべくハードワークしてきた。特別な選手であり、慎重に扱っていくつもりだ」

シャビはこの時、アンスの起用ポジションについても言及していた。

「ウイングより9番と見ている。彼はゴールを決められる特別な選手であり、ペナルティーエリア内でプレーするべきだと考えている」

シャビの言う通り、メッシの背番号10を受け継いだアンスには、近い将来バルセロナの得点源として活躍することが期待されている。

現在ヴィッセル神戸でプレーするボージャン・クルキッチも、同様の期待を寄せる一人だ。彼はバルセロナのカンテラで育った生え抜き選手であり、アンスが更新するまで12年間にわたってクラブの最年少得点記録を保持してきた。

ボージャンはアンスやペドリ、ガビ・パエスら10代の逸材たちが中心となり、王者レアル・マドリーからの覇権奪回に挑む来季のバルセロナに大きな期待を抱いている。

「彼らは若くしてトップレベルでプレーしている。ペドリもガビもアンスも、現実の戦力となっている選手だ。とはいえ彼らに新たなプロジェクトの中心となるよう求めるべきではない。まだ成長の過程にあり、取り組むべき課題はたくさんあるからね。彼らが怪我に悩まされないことを祈っているよ」

まだ19歳ながら、メッシの背番号10を任せるほどクラブが寄せる期待は大きい 【(C)LaLiga】

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