早大バレー部 黒鷲旗2戦目はV1・3位パナソニックに無念の敗北 トーナメント進出に向け前を向く

チーム・協会

【レシーブをする荒尾怜音(スポ3=熊本・鎮西)【早稲田スポーツ新聞会】】

【早稲田スポーツ新聞会】記事 山田彩愛、写真 臼井恭香

「早大らしさを出すことができなかった」(水町泰杜(スポ3=熊本・鎮西))。やはりV1・3位の壁は高かった。昨日JTサンダーズ広島から一勝をあげ、歓喜に沸いた早大。黒鷲旗全日本男女選抜(黒鷲旗)2日目は、強豪・パナソニックパンサーズ(パナソニック)と対戦した。序盤から相手の力強く素早い攻撃に対応できずに苦しめられる。またコンビネーションがうまく機能せず、早大らしいバレーを展開することができなかった。第2セットに入ってからはバックアタックを中心に得点をあげたが、流れを引き寄せられない。そのまま相手に主導権を握られ、セットカウント0ー2(14ー25、20ー25)で、ストレート負けを喫した。
試合の立ち上がりはパナソニックの力強いスパイクに苦しめられた。しかし相手のサーブミスなどもあり、点差は開かず。パイプ攻撃(※1)から水町がバックアタックを決め、得点を重ねた。しかし相手ブロックのプレッシャーもあり、早大選手の調子が上がらず、コンビネーションが上手く噛(か)み合わない。セッター前田凌吾(スポ1=大阪・清風)とミドルの岩本大吾主将(スポ4=兵庫・市立尼崎)、伊藤吏玖(スポ3=東京・駿台学園)の息が合わず、クイックが効果的に機能しなかった。徐々に相手に点差をつけられてしまい、14ー25でこのセットを落とした。

第1セットの悪い流れを断ち切りたい早大。第2セットは山田大貴(スポ3=静岡・清水桜が丘)が思い切ったプレーで、バックアタックやスパイクを決める。水町、山田を中心としてパイプ攻撃、サイドのスパイクで得点をあげ、サイドアウトの取り合いを繰り広げた。16ー16となり、この局面で仲本賢優(パナソニックパンサーズ)にサービスエースを3本決められてしまう。相手に5連続ブレイクを許し、16ー21。最後まで山田や水町のバックアタックを効果的に使い、強敵に立ち向かったがブレイクを重ねることができなかった。第2セットを20ー25で献上し今季初の黒星となった。

バックアタックを打つ山田 【早稲田スポーツ新聞会】

今日はコンビネーションのズレから自分たちの形を作ることができず、敗北した。とはいえ「勝ちたいけどそれ以上のものがあると思う」(荒尾)、「プロチームのレベルの高さをしっかり肌で感じることができた」(水町)、「対戦できたことに対しては良い経験になった」(前田)と早大選手が口をそろえて言うように、黒鷲旗は格上のV1のチームと対戦する貴重な機会だ。「全部出すことができれば結果はついてくる」(松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代))。だからこそ明日は、立ち向かっていく気持ちを前面に出し、早大らしさを存分に発揮したいところ。戦いはまだ終わっていない。トーナメント戦進出へ、もう一度全員で勝利に向け走り出す。

(※1)パイプ攻撃…前衛の選手をおとりとして、後衛がバックアタックを打つこと

コメント

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――今日の試合振り返っていかがですか

 昨日は自分たちらしく、学生らしくやってきたことを全部出そうということに徹して、それができていました。ですが今日は何もできなかったですね。準備はしましたし一生懸命やったのですが、やはりプロの強さというかすごさを感じてしまって、ちょっと弱いところが出ちゃったのかなと。僕としてはもっと向かっていってほしかったです。ダメならしょうがないのですが、向かうまでもなく受けてしまったというか。そういう部分が出ていなかったのが、もったいない試合をしたなとは思います。

――そのなかで手応えを感じた部分はありますか

 水町(泰杜、スポ3=鎮西・熊本)、山田(大貴、スポ3=静岡・清水桜が丘)という選手たちの可能性というのは、非常に印象深かったですね。3年生が思いきってやれていたこともあり、4年生に少し物足りなさを感じました。

――明日の試合に向けて意気込みをお願いします

 昨日のように向かっていくというか、自分の持っているものを全部出すというところに徹していければと思います。決して力がないチームではないので、全部出すことができれば結果はついてくるんじゃないかなと思います。



荒尾怜音(スポ3=熊本・鎮西)

――今日の試合を振り返って率直な感想をお願いします

 自分たちのやるべきことを明確にしていたのですが、それを上回るくらいの相手のパフォーマンスと、気持ちの出しようがあったので、そこにやられれてしまったのかなと思います。

――サーブレシーブに苦しんでいるように感じましたが、レセプションの部分について振り返っていただけますか

 山田が狙われていたのは最初から分かっていたので、そこの守備範囲を狭くしていました。そのなかでも前後の揺さぶりがすごくありました。山田をレシーブさせないポジションを組むことなど、もっと自分たちで仕組めた部分があったのではないかと思います。

――荒尾選手自身のレセプションやディグの部分を振り返っていかがですか

 レセプションはそんなに悪くなかったのかなと感覚的には感じます。しかしディグの部分は、直前のミーティングと相手のメンバーが違ったため、特徴がまだわかっていませんでした。上げられるボールだったり、フェイントとかワンタッチとかのボールをつないで点数にもっていったりというところまでが今回できていませんでした。その部分で昨日と今日では差があったのかなと思います。

――敗戦となりましたが、何か収穫はありましたか

 自分たちは大学バレーのときには向かわれる側となることが多いので、いつもきついと感じる試合が多いです。(黒鷲旗のように)格上の相手と戦えるのは本当に年に1回しかないですし、こういう機会は誰でもいただけるというわけではないです。だからそこにもっと感謝をしてプレーをしたいです。勝ち負けについても正直、勝ちたい気持ちはあります。ですがそれ以上のものが(格上との対戦には)あると感じます。感謝をして楽しみながら出し惜しみなく、明日はバレーをすることができれば、いい結果はついてくると思います。そこを意識して取り組みたいです。

――明日への意気込みをお願いします

 明日勝てば予選突破はおそらく決まると思うので、昨日JTさん(JTサンダーズ広島)に勝ったことが無駄にならないように、もう一度自分たちのやるべきことと、どういう配慮をするかということをチームで考えたいです。ミーティングを通して、今日の夜からしっかり準備をして、いい雰囲気で明日入れるようにしたいと思います。


水町泰杜(スポ3=熊本・鎮西)

――今日の試合を振り返って率直な感想をお願いします

 早稲田のバレーが、僕たちのいいところが全然出てなかったなと感じました。

――敗戦となりましたが手応えを感じたプレーはありましたか

 僕自身、今日は全然いいプレーがなかったので。プロチームのレベルの高さをしっかり肌で感じることができたかなと思います。

――今日のバックアタックを振り返っていただけますか

 相手のブロックが厚く2枚3枚と来ていなかったので、結果的に決まったかなと思います。

――今日出た課題を教えてください

 課題としては、今チームでやろうとしているレセプションアタックが上手くできなかったことです。明日はレセプションをしっかり返して、そこから攻撃につなげられるようにしたいです。富士通(富士通カワサキレッドスピリッツ)さんとの試合になるのですが、しっかり向かっていけるようにしたいと思いました。

――具体的にダメだったところは

 サーブが全然入らなかったのと、フロントでのスパイクをもう少し工夫して打てば良かったなと思っています。

――昨日はサーブが決まっていましたが、今日は調子が悪かったのですか

 パナソニックさんが相手だったので、少し力んでいたかなと思います。

――明日への意気込みをお願いします

 決勝トーナメントに上がれるか上がれないか大事な一戦になります。格上の相手ですが、しっかり自分たちのいいところを出して、みんなで頑張りたいです。


前田凌吾(スポ1=大阪・清風)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 まずチームでいうとサーブが全然走らなくて、そこで流れをつかめなかったです。自分のことでいうと、僕のトスがクイックに全然合わなくて、そこで全体的に慌ててしまいました。完全に相手に詰められていって、何を変えればいいかがわからないままやっていったら(試合が)終わっていたという感じでした。やはりVリーグのトップチームにやられたなという感じです。

――今日の試合でトスを上げるなか意識したことは

 クイックが全く合わなくて焦ってしまった結果、サイドの攻撃になり止められるという場面がありました。2セット目からパイプを多く使うようになったのですが、やはりサーブレシーブが崩されてしまう場面が多かったです。一方的にやられてしまったゲームでした。個人としても不甲斐ない(ふがいない)プレーをしてしまったので、明日に向けてもう一度頑張りたいと思います。

――今日のコンビネーションを振り返っていただけますか

 スパイカーはよく入ってくれていたのですが、先輩方に合わせることができなくて。向こうからもプレッシャーを感じてしまった結果がこういうプレーになってしまいました。明日もう一回組み立てて、合わせていけるように頑張りたいなと思います。

――相手セッターから何か学ぶことはありましたか

 僕はパンサーズジュニアで、深津さん(深津英臣、パナソニック)をずっと見ていました。やはりチームをまとめる力であったり、人を動かすということであったりがすごくできていて、それで僕にプレッシャーがかかってきました。でも対戦できたことに対しては良い経験になったと思います。

――明日の試合に向けて意気込みをお願いします

 明日勝てば次への望みができます。今日の反省点をもう一度見直して、大学生らしく、1年生らしく走り回ってやっていきたいと思います。
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著者プロフィール

早稲田大学競技スポーツセンター

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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