「頂点を、つかむ。」 マリーンズ戦記 5月1日 ファイターズ戦 自灯明 

千葉ロッテマリーンズ
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【千葉ロッテマリーンズ井口資仁監督】

 歯がゆい敗戦となってしまった。2万8485人の大観衆が詰めかけた5月1日、ゴールデンウィークのファイターズ戦。試合は2つのエラーが絡み、四回に大量9失点。ZOZOマリンスタジアムにため息が充満した。

 「味方のエラーからリズムが崩れて大量失点。リズム的に力みも入ってコントロールも悪くなってイッキに悪い方向にいってしまった。次回、修正をしてやってほしい。ここのところ、守備の方でエラーも多い。引き締めてやっていくしかない」
 
 井口資仁監督は厳しい表情で試合を振り返った。
 
 4月は10勝10敗1分けとなった。10日まで6勝しながら、その後、ピタリと勝てなくなった。最後に連勝をしたのは4月10日、4月11日の2連勝。この日も前日4月30日のゲームで大勝し勢いに乗って臨んだが、連勝とはならなかった。

 「これだけ色々な人にチャンスがあって、なかなかみんなものに出来ていない。なんとか誰か出てきて欲しい」
 
 開幕から主力がスランプ、故障などで戦線を離れる誤算があった。しかし、言い換えれば、それは若手選手たちのチャンスだった。高部瑛斗外野手は開幕から1番で全試合に出場しこの日も3安打1本塁打と気を吐くなど存在感を見せた。しかし、その他の選手はなかなかガッツあふれる高部が見せてくれるような結果が伴わない。指揮官にとってもどかしい状況となっている。

 そしてこの日は主砲のレオネス・マーティン外野手の二軍調整を決断した。苦渋の決断。あまりにも深いスランプという名の穴に迷い込んでしまっているため、一度、リセットさせることを決めた。

 「我々も苦しい判断ではあったけど、このままやっても上がってくる気配はなかった。本人と話をして、下で打ち込んで最短で戻ってきて欲しい。本人が一番、色々な意味で打てない悔しさがある。打ち込みして試合に出て、調子を上げたらすぐに上げたい」
 
 自灯明。光が見えない闇の中でも一歩ずつ自分自身が信じるものを灯りとして進んでいくしかない。自分とその信じるものをよりどころとして前を向き、一歩ずつだけど、しっかりと歩みを進めることが大事だ。今、マリーンズは苦しい状況からなかなか抜け出せないでいる。だからこそ足元を見つめ、一歩ずつ前に進むことが大事だ。月は4月から5月に変わった。流れも変わる。マリーンズは、本来のあるべき強者の姿を取り戻すまで自分たちを信じて戦っていく。
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