4.22『ONE 156: Eersel vs.Sadikovic』 猿田洋祐(vs. グスタボ・バラート)試合前インタビュー 

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【ONE Championship】

 今夜、シンガポール・インドアスタジアムにて開催される『ONE 156: Eersel vs.Sadikovic』の総合格闘技ストロー級マッチにて、グスタボ・バラート(キューバ)と対戦する猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS)。
ONEストロー級世界王者の猿田は昨年9月、宿敵のジョシュ・パシオの王座に挑むも奪還ならず。今回の再起戦でキューバの元五輪代表レスラー、バラートと激突する。このカードは当初、2月大会に組まれていたが、シンガポールに現地入りしていた猿田が新型コロナウィルスの健康と安全プロトコルのため欠場。試合は中止となっていた。
ー現在のコンディションを教えてください。
「コンディションはいいですね。今朝3時くらいにこっち(シンガポール)に到着して、少し寝て、別のインタビューなどありましたが、朝食もしっかり食べて、体調、コンディションはバッチリです。減量もあと1キロないくらいです」

ー相手の印象は?怖さや警戒点は部分はある?
「まず彼のバックボーンがレスリングのグレコローマンスタイルでオリンピックレベルのレスリング力がある点が彼の武器だと思いますし、フック系のパンチ、回転力のあるパンチが警戒しなければいけない点かなと思います」

ー身長の低いバラートが打つオーバーハンドに関してはどうでしょうか?対策はしていますか?
「はい、やっています。彼の打撃のパターンだったり、テイクダウンのパターンは練習してきています」

ー相手のレスリング、組みについては?
「彼の小ささというか、同じ様なサイズの選手は他にいないので、色々と対策やパターンは考えていますが、実際にはやってみなければわからないという部分がすごく大きくて、もし考えていることが試合中にズレが生じた場合、試合の中でしっかりと修正をするような感じでやって行こうかなと思います。今の時点で考えていることが全てハマるとは思っていないです」
「自分ももちろんテイクダウンを狙っていくんですけど、ピュアレスリングというか、普通のレスリングの勝負をする気はなくて、しっかりMMAレスリングの部分で勝負していきたいと戦略を立てています」

ー昨年9月のパシオ戦から強化している点は?
「前回のパシオ戦に至るまで1年くらい時間が空いて、すごく準備ができていました。フィジカルやテクニックの部分では良かったのですが、メンタルの部分が反省点として残りました。相手を倒すとか、闘争心の部分が少なかったのかなと、上手く戦おうとしていた自分がいたので、体力とか、テクニックはいつも通り作ってきましたが、メンタルの部分を強化しました。今回5分3Rの15分間、自分をしっかり出し切るそういう練習をしてきました」

ーメンタル強化とは具体的に何をやったのでしょうか?
「練習だとフィジカルのサーキットトレーニングとかもやるんですが、心拍計とかを使ってしっかりと上げた状態、キツイ状態からさらに上げていくとかやりましたし、スパーリングの部分でも、試合形式の5分3Rのものを1Rごとにしっかり自分を出し切るテーマで自分を追い込みました。例えば、5分3Rであれば、1、2Rは流して3Rに頑張るではなく、1分間のインターバルでしっかりと回復をさせながら、各ラウンドごと全部頑張るという練習をしました」
「今回は新井丈選手がセコンドで一緒に来てくれて。彼はパシオ戦の後にHEARTSに移籍してきて、若くて、今、修斗のランキング1位なのですが、強い選手なので、自分もすごく刺激をもらっています。若い選手に負けないように気持ちで、良い練習ができました」

ー今回、昨年9月のパシオ戦からの再起戦という形になります。このことはいつもと違う気持ちがありますか?
「今回の試合に勝って、次にタイトル戦をアピールする気はありません。次はストロー級のワールドグランプリを開催してもらうことを勝ってアピールしたいと思います。そういう意味で絶対に負けられない試合です」

ー勝利後のマイクでWGP開催へのアピールをするためにも、今回フィニッシュ決着を目指しますか?
「そうですね。5分3Rを使ってそうしたい。バラート選手はフィニッシュが難しい選手。アグレッシブで小さいですし、アゴを引きながら頭から突っ込んでくるタイプで、過去、ハイキックでKO負けしたことはありますが、彼をフィニッシュするのはなかなか難しいと思います。そういう相手をしっかりとフィニッシュできれば、良いアピールになると思います」

ー今大会、ストロー級のタイトル挑戦者決定戦で、ボカン・マスンヤネ、ジャレッド・ブルックスが対戦します。まず、このカードについてどう思いますか?
「すごく楽しみです。本当に今見たいカードです。ONEが皆が見たいと思うカードをすぐ組むようになったと。より面白くなるようになったなと思います」

ー勝敗予想は?
「ジャレット・ブルックスと思います。KOもあるんじゃないかなと思います」

ーもしブルックスが挑戦者となって王者パシオと対戦すると、その場合の勝敗予想は?
「何もなければ、ブルックスが勝つかなと思います。自分は5年前くらいに練習したことがあって、その時は本当に衝撃を受けました。それくらい強かったです。ストロー級で彼はちょっとレベルが違うかなという感覚はしますね」

ー実際に肌を合わせてみた猿田選手が感じたブルックスの強さは何でしたか?
「(練習した時)どちらかというと、パワーというかテクニックの部分で、翻弄されたというか、遊ばれちゃったという感じです」
「多分、レスリングをやってるので、ケージレスリングなど、自分のどんどん先を行かれてしまってしまった感じでした」

ーストロー級WGPを開催した場合、まず誰と戦いたいですか?
「やっていない選手だったら誰でもいいです。ジャレッド・ブルックス、ボカン・マスンヤネ、リト・アディワン、ジェレミー・ミアドとか、この前アレックス・シウバをKOした選手(エイドリアン・マティス)とかいるので。1年後にランキング見たら、総入れ替えしているかもしれないと思うくらい、色々な強い選手が入っていると思います。本当にタイミングが今じゃないかなと。だから、ストロー級のグランプリをやったら面白いと思います」

ー同じストロー級では、箕輪ひろば選手もいますが、対戦の興味はありますか?
「対戦のオファーがあれば普通にやります。以前、修斗で対戦したことはあるんですけど、そのころと比べるとお互い全然強くなっていると思いますので、また機会があれば、やりたいと思っています」

ー戦い続けるモチベーションは何でしょうか?
「家族が増えたのもモチベーションになっていますが、気持ちややっていることは変わっていない。いてもいなくても自分はずっと続けてきて、モチベーションが切れることはないです。本当にMMAが大好きですし、自分も学生時代はやっぱりオリンピックとか、世界で活躍するようなアスリートになりたいという夢があって、それが今こう実現して、ONEチャンピオンシップMMAの舞台で世界で戦うことができて、本当に嬉しいですし、また、そこで自分の力を証明し続けるのが、今のモチベーションです。世界の強い奴らとどんどん戦っていきたいです。その上でチャンピオンになれたら、さらに最高だと思います」

ー最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
「自分がコロナの検査に引っかかり、2月の試合が流れてしまいましたが、そこから気持ちを切り替えて良い準備ができました。期待して、生放送で見てもらえたら嬉しいです。応援よろしくお願いいたします」
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シンガポール発、アジアで絶大な人気を誇る格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」! 世界トップクラスの選手や日本人注目選手の最新情報をお届けいたします。

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