環境にも優しい「大島紬」のブートニエール コラボグッズに込められた工夫と願い
【松田選手も「かっこいい」と言っているブートニエール】
鹿児島県の伝統的工芸品は世界三大織物にも数えられる「大島紬」だ。奄美群島で作られる絹100%の伝統的な織物で、1300年前には奄美地方で文化として根付いていたとされる。世界的にも珍しい「泥染め」という技法で染められ、緻密な柄を描き出せるのが最大の特徴だ。
アンバサダーの松田選手の選手カラーピンクや、ホークスイエロー等に染め上げた特別なデザイン 【(C)SoftBank HAWKS】
「ブートニエール」とはスーツなどのラペル(襟)につけるアクセサリーのこと。大島紬の「ブートニエール」は、洋装をつくる際に出る切れ端を再利用して作られており、2021年には鹿児島の新特産品コンクール「日本百貨店協会会長賞」を受賞した。「細かい端切れを無駄にしたくない」という環境面への配慮から、小物として再利用するアイデアが生まれたという。
上村課長が言うように「大島紬」は茶色や灰色といったシックな色合いが主流。ただ、今回はホークスとのコラボグッズということで、鮮やかな黄色やピンクといった鮮やかカラーを採用した。「色を合わせるのは難しかったですね」。何度も試作を重ね、ようやく辿り着いた納得の色彩。ちょっとした遊び心あるオシャレにもってこいの出来映えとなった。
「大島紬というと、お客様には年配の方が多いんです。この商品をキッカケに、年代層問わず、手軽に手にとって可愛いと思ってもらいたいですね。着けていたら『それ何ですか?』と注目されると思います」と語る上村課長。このコラボ商品で「大島紬」が多くの人の目と手に触れ、その艶やかさ、魅力を知ってもらえたらと願っている。
端切れを利用した地球にも社会にも優しい製品 【(C)SoftBank HAWKS】
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