3つの目標をクリア 大林奈央は堅実が身上

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第3戦『フンドーキンレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が4月13日、大分県臼杵市・臼杵カントリークラブ(6,419Yards/Par72)で行われた。ルーキー・大林奈央が通算9アンダーへスコアを伸ばして、首位をキープ。1打差の通算8アンダー、2位で山内日菜子が最終日の逆転にかける。
(天候:曇り時々晴れ 気温:21.4℃ 風速:2.1m/s)

 大林奈央は前日とは一転。我慢のプレーが続いた。しかし、スコアをひとつ伸ばして、勝利へ前進。単独首位に立った。「すべての目標をクリア。きょうも合格点ですね」と満足そうな表情を浮かべている。

 この日の目標は、3つあった。「3パット厳禁」、「パー3のパーセーブ」、「4バーディー奪取」。原点回帰の意味もある。「小学生の頃、父から言われ、ラウンドでは小さな目標を立ててプレーした。いつの間にか中学生以降、やってはいなかったけど、久し振りに思い出して…」と今大会へ臨んだという。

 というのは、ルーキーイヤーの今年、精神面のコントロールがうまくいかなかったことに起因する。「目標を高く設定し過ぎて、とにかくしんどい。おかげで、前週の最終日、82も叩いてグサッときました」と苦笑い。

 続けて、「じゃあ、何ができるかなぁ。よく振り返ってみると、3パットはするし、バーディーをたくさん獲れるタイプでもない。バーディー4つぐらいがちょうどいい。また、パー3でパーセーブすることもが流れをつくる上で、大事です。ショットの調子が上向いてきたから、3つの目標だけをクリアすることを決めた」。この日は、8バーディーを奪った翌日にもかかわらず、ブレることがない。4バーディー、3ボギーの内容でも自分をホメたところが、初々しかった。

 最終日は、開幕戦に続いて首位で迎える。「トップといっても、リードは1ストロークです。また、コースはスコアが出る。3つの目標を達成することだけを考えます」と大きく頷いた。身の丈のプレーを心がけることは容易ではない。もうひとつ、優勝争いは何事にも代えがたい経験となる。

 素手でプレーが特性。最終日の天気予報は雨だけに、「タオルをたくさん用意しないといけませんね」と注意を怠らなかった。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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