2点差をひっくり返してマインツに逆転勝利(ブンデスリーガ第29節)【1.FCケルン】

1.FCケルン
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【©1FCKoeln】

後半に3点を奪い、ケルンがマインツに劇的逆転勝利!

 ブンデスリーガ第29節でケルンがマインツに劇的な逆転劇を飾り、来季のヨーロッパリーグ出場に望みをつないだ。

 ほぼ満員の観客の前で、1.FCケルンは前節の1.FCウニオン・ベルリンでの0-1の敗戦から4人の選手を入れ替えて試合に臨んだ。 ジェフ・シャボーがブンデスリーガ2度目の先発を果たし、ヤネス・ホルン、オンドレイ・ドゥダ、アントニー・モデストも戦列に復帰した。

 序盤から激しい攻防を繰り広げたが、ケルンは攻撃のリズムを掴めず大きなチャンスを作り出すことができない。すると14分にマインツのブルカートがエリア内で放ったシュートがキリアンに当たり、軌道が変わったボールがゴール右隅に吸い込まれる不運な形で失点を許してしまう。

 マインツは先制した勢いに乗ってさらに攻撃のチャンスを作り出し、ケルンのゴールを脅かすがキーパーのシュベーべの好セーブとディフェンス陣の粘り強い守備で追加点は許さなかった。ケルンは前半の終盤になってようやく攻撃の糸口を掴み始めたが、こちらも得点までには至らなかった。

 後半はケルンが徐々にボールの主導権を握って優位に展開しているように見えたが、マインツのカウンターアタックによって2点目の失点を献上してしまう。相手の裏へのロングパスに抜け出したオニシウォに決められ、2点のビハインドを背負ってしまう。

1点差に詰め寄るゴールを決めたエリス・スキリ 【©1FCKoeln】

 しかしここから真骨頂を発揮するのが今季のケルンである。バウムガルト監督が3枚の選手交代を行うと、この采配が流れを大きく変えることになる。

 交代が行われた直後の60分に、マーク・ウートのCKをモデストが頭でゴールに流し込み、そこに走りこんだスキリが押し込んで1点差に詰め寄る。

 さらに78分、ボックス手前の混戦からリュビチッチにボールが渡ると、リュビチッチが強烈なシュートを左隅に決めて同点に追いついた。この同点弾で会場のラインエネルギーシュタディオンのボルテージは最高潮に。

 そしてケルンの怒涛の反撃は同点だけに終わらず。82分にまたしてもウートのCKをエズジャンが頭で合わせると、一度はキーパーに弾かれるも、こぼれ球にキリアンが反応してボールを押し込み逆転ゴールを奪ってみせたのだ。

逆転ゴールを奪ったルカ・キリアン(写真右) 【©1FCKoeln】

 ケルンはこの怒涛の3点で見事な逆転勝利を飾った。ブンデスリーガも終盤を迎えている中、ケルンは来季のヨーロッパリーグ出場権を狙える位置につけており、まだまだシーズンの行く末はわからなくなっている。

ゴール
0-1 マインツ:ブルカート(14分)
0-2 マインツ:オニシウォ(55分)
1-2 ケルン:スキリ(60分)
2-2 ケルン:リュビチッチ(78分)
3-2 ケルン:キリアン(82分)
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著者プロフィール

1.FCケルンは1948年に設立された、ドイツ西部の大都市ケルンに本拠地を置くサッカークラブで、ブンデスリーガに所属しています。1963年に発足したドイツ・ブンデスリーガの初代王者であり、日本人海外移籍の先駆者である奥寺康彦が所属していた頃には2度目のリーグ優勝を成し遂げました。また近年では、槙野智章や鄭大世、大迫勇也も所属していました。

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