<金秀シニア・2R>タワン・ウィラチャンが首位に!実力者が強さの片鱗を見せる

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金秀シニア 沖縄オープンゴルフトーナメント2022 2ndラウンド

 
 PGAシニアツアー開幕戦「金秀シニア 沖縄オープンゴルフ」の第2ラウンド。朝から風が吹くコンディションとなったが、3位タイスタートのタワン・ウィラチャン(55)がスコアを3つ伸ばし通算5アンダーで単独首位。1打差2位には丸山大輔(50)、手嶋多一(53)、塚田好宣(52)が続く展開となった。

 2019年シニア賞金王が、第2ラウンドの難コースコンディションで貫録を示した。昨シーズンのウィラチャンは、コロナ禍で来日調整がようやくついた6月のすまいーだカップでシニアツアーに復帰し、いきなりシニア4勝目を飾った。しかし試合中に負傷した左手首の痛みがなかなか治らず、9月の日本シニアオープン後に母国のタイに帰国し、治療に専念したという。溜まった水を抜き、ようやく痛みも和らいだ。今年に入りタイシニアツアーに参戦すると、なんと3戦3勝。2位にはプラヤド・マークセンというから向かうところ敵なしの強さを持ち合わせて来日した。

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 タイ人にとってこの時期の沖縄は、台湾で過ごすような心地のいい気候だという。暑くなく、寒くもなく、心地いい風も吹くからというのが理由だ。

 ウィラチャンの第1ラウンドは、安定したショットで3バーディー1ボギー、2アンダー5位タイと好位置につけた。
 
 第2ラウンドは「自分でもわからないけど、ドライバーショットがずっと右左にしかいかなくて」と振り返り、なんとかパーを拾って凌ぐゲームが続いた。8番パー3でようやく1つ目のバーディー。フロントナインを終えクラブハウス前にあるスコアボードを通過したときに、ウィラチャンは上位に自分の名前があることと、全体のスコアが伸び悩んでいることを知った。

 同組でプレーした塚田好宣は「たぶんこの時に順位を知って、やる気スイッチが入ったんでしょうね」と想像する。
 
 ハーフターン時には、大好きな喜瀬オリジナルのポークタマゴ(スパムおにぎり)を頬張り、気分転換もできたようだ。

 後半スタートの10番ホール打ち下ろしパー4では、風の影響を考慮し確実なショットを続け、2つ目のバーディー奪取。12番パー5でさらにひとつスコアを伸ばす。ティーショットもぶれず、ボールをフェアウェイに置けるようになってきた。17番パー3では右バンカーに入れてボギーとしたが、18番パー5ではピン奥1.5メートルにつけてバーディーフィニッシュ。ウィラチャンが通算5アンダーとし単独首位に立った。

 「調子がいい選手とプレー出来て、組のムードも良かったんだと思います。このコースは風が難しいので、優勝の自信はないです。天気次第ですが、最終日もやるべきことをやるだけです」。

 ウィラチャンは言葉少なげだが、体調と実績に照らし合わせると、優勝できる要素は十分持ち合わせている。

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