首位の金田久美子 難コースで躍動

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第2戦『Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament』(賞金総額3,000万円、優勝賞金540万円)が4月7日、滋賀県栗東市の琵琶湖カントリー倶楽部 琵琶湖・三上コース(6,360Yards/Par72)で開幕。金田久美子が5アンダーで単独首位に立った。2打差の3アンダー、2位タイは脇元華、西山ゆかり。
(天候:晴れ 気温:18.3℃ 風速:2.1m/s)

 コンパクション24.5の難グリーン。しかし、金田久美子は7バーディーを奪った。この日のハイライトは、ボギーを叩いたあとの12番。「連続ボギーでは、ゲームの流れが悪くなる。1Wの調子が良くなってきたし、ここは頑張らないといけない」と、気合を入れ直したという。

 3メートルのフックラインを読み切り、バウンスバックに成功。14、16番でも2バーディーを上積みした。2020年ダイクレレディースカップ以来の首位スタートである。

 しかし、4バーディー、ノーボギーの前半は、「スタートから1Wを左に引っ掛け、パー3の2番も、ナイスアプローチのパーセーブ。しのいで、しのいで我慢のラウンドです」と振り返った。とはいうものの、パッティングは好調で9番で披露した、8メートルのバーディーはとにかくすごい。

 8歳で「世界ジュニア選手権」を制覇。かつては「天才少女」の異名をほしいままにしたが現在、32歳となった。昨年は腰痛が災いし、「フルショットするのも厳しかった。毎日、ロキソニンを飲んで試合へ。CAT Ladiesは、腰を捻挫して体がボロボロでした。オフは体幹トレーニングでリセット。おかげで、去年よりはだいぶ体が動きます」と、苦笑しながら苦悩を語っている。

 腰痛はプロゴルファーの職業病ともいえるものだ。上手につきあっていかなければならない。「体が良くなれば、飛距離までアップしてきた。パッティングも不思議なぐらい、スムーズです。でも、喜んでばかりはいられない。このコースは、ボギーを叩くと止まらなくなる怖さがあります。優勝を考えるのは、まだ早いでしょう。もっと、もっと気を引き締めて」と力を込めた。

 過信は禁物。それが勝負の世界の常であることを熟知している。ベテランの風格が漂ってきた。ニュースタイルを模索するひたむきな姿が美しい。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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