牝馬三冠の第一戦、桜花賞を分析する!
【2021/12/12 阪神11R 阪神ジュベナイルF(G1) 1着 10番 サークルオブライフ】
桜花賞過去10年の人気別成績
■表1 【桜花賞過去10年の人気別成績】
配当面では13年に7→2→14番人気の順で3連単67万9300円の高配当は出ているが、近4年は3連単5万円未満と堅めの決着が続いている。
桜花賞過去10年のキャリア別成績
■表2 【桜花賞過去10年のキャリア別成績】
桜花賞過去10年の前走レース別成績
■表3 【桜花賞過去10年の前走レース別成績】
表3は前走レース別成績。チューリップ賞組が16年ジュエラーら最多の5勝をあげているものの、G2へ昇格した18年以降は勝ち星がない。とはいえ、G2となった近4年で3着以内馬5頭とやはり最重要の前哨戦であることは間違いない。
阪神JF組は昨年のソダシが勝利し、連対率・複勝率60%と好相性。連対した3頭は桜花賞で上位2番人気以内に支持されていた。出走数最多のフィリーズR組は17年レーヌミノルの1勝のみ。連対率・複勝率ともに低く、18年以降は好走馬が出ていない。
朝日杯FS組は19年グランアレグリア、シンザン記念組は18年アーモンドアイ、リステッド競走となったエルフィンS組は一昨年のデアリングタクトがそれぞれ勝利している。なお、クイーンC組、フェアリーS組は勝ち星がなく、2・3着止まりとなっている。
桜花賞過去10年の前走着順別成績
■表4 【桜花賞過去10年の前走着順別成績】
前走5着以下では、前走6〜9着だった馬が複勝率17.4%。2・3着馬4頭はいずれも前走チューリップ賞組で、そのうち3頭は桜花賞で8番人気以下の人気薄だった。
桜花賞過去10年の前走人気別成績
■表5 【桜花賞過去10年の前走人気別成績】
前走から継続騎乗or乗り替わり別成績(過去10年)
■表6 【前走から継続騎乗or乗り替わり別成績(過去10年)】
桜花賞過去10年の前走馬体重別成績
■表7 【桜花賞過去10年の前走馬体重別成績】
<結論>
今年の桜花賞の出走予定馬(4/6現在)
■表8 【今年の桜花賞の出走予定馬(4/6現在)】
今年の桜花賞出走予定馬は表8のとおり。
1番人気に支持されるのは前走チューリップ賞を勝利したナミュールだろう。馬券圏外に敗れたのは昨年末の阪神JF4着だけ。前走1番人気で勝利したのは好材料だが、G2昇格後のチューリップ賞組から勝ち馬が出ていないこと、前走馬体重が430kgで表7に示した過去10年の勝ち馬の共通点から外れている点は気にかかる。能力の高さは間違いないものの、出遅れの懸念材料もあり、アタマ固定は危険と見る。
替わってサークルオブライフを主軸に推したい。キャリア5戦ではあるが、前走3着、前走馬体重476kgは好材料。一度使われて良くなるタイプの馬で、前走チューリップ賞を叩いた上積みは大きいだろう。阪神JFに続くG1・2勝目の可能性も十分だ。
他では好成績のキャリア3戦組からアルーリングウェイ、フォラブリューテ、好相性の阪神JF組からラブリイユアアイズも穴候補として挙げておきたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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