【UFC】UFC 273は「別格」のラインアップとコメンテーターのジョン・アニック、「UFCの中でも最も層の厚い階級」の2大タイトルマッチ!

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【Zuffa LLC/UFC】

UFC中継でコメンテーターとして活躍するジョン・アニックは今週末に迫ったUFC 273を「別格」と表現する。

日本時間4月10日(日)に開催するUFC 273はメインイベントでアレキサンダー・ボルカノフスキーと"ザ・コリアンゾンビ"の異名を持つジョン・チャンソンがフェザー級王座をかけて対戦するほか、セミメインイベントにもタイトルマッチが組まれ、アルジャメイン・スターリングとピョートル・ヤンがバンタム級のチャンピオンベルトをめぐってリマッチに挑む。

UFC 273:ボルカノフスキー vs. ザ・コリアンゾンビについて

UFCで働くわれわれは、このスポーツと密接に関わっているので、土曜日の夜が来るたびに、UFCファイトナイトのプレリムから最後の試合に至るまで、全てをとても楽しんでいる。それでも、UFC 273はまた別格だ。以前ならタイトルマッチのダブルヘッダーというのは珍しいものだった。だが最近では2つのタイトル戦によってペイ・パー・ビュー(PPV)イベントが強化されることもしばしばあるようだ。素晴らしいことだよ。

セミメインイベントは非常に魅力的だ。王座統一戦というのはかなりレアだし、最初の試合があれだけ議論を呼んだとなればなおさらだ。必要なのは明快さだ。2人のファイターの間で決着をつける必要がある。ピョートル・ヤンは一度は試合を支配しながら、アルジャメイン・スターリングに敗れているだけに、期待値はさらに上昇している。その後、彼はスターリングが試合に出ていない間に戦って、暫定王座を勝ち取った。だから、人気度は暫定王者のヤンの方が上だろう。ベッティングラインはまだ見ていないが、きっとヤンの金額は跳ね上がるに違いない。だけど、アルジャメイン・スターリングだってベストな状態でやってくるはずだ。前回のヤンとの戦いで彼はテイクダウンを取れず、逆に自分が繰り返しテイクダウンされていた。あれだけ圧倒されながらもそれを乗り越え、その戦いから学ぶこともできるのだから、われわれはベストバージョンのスターリングを見ることになるはずだ。問題は、果たしてそれで勝てるのかということだね。

とても予想がつかない。ピョートル・ヤンは多くの点で、スキル・フォー・スキルなら歴代最強のバンタム級になれるファイターだ。あれほどすごいファイターはなかなかいない。こうして私が娘の部屋から試合の興奮を語っても伝わらないかもしれないが、これ以上何を言えばいいだろう。だが、これがメインイベントではない。

アレキサンダー・ボルカノフスキーがザ・コリアンゾンビ(ジョン・チャンソン)と戦うわけだが、ザ・コリアンゾンビの方がUFC歴は長いので、王者ではないものの、彼の方が分かっている部分は多いかもしれない。本当に、彼は私が今まで会った中でも特別なものを多く持ったファイター、人間だ。これは彼にとって2度目のタイトル戦だ。最初の挑戦から10年近くたっているんじゃないかな。だから、その面では多くの異なる筋書きがある。

王者ボルカノフスキーの方はUFCで最も過小評価されているアスリートの1人だ。理由は単純に20連勝中で来ているからだよ。彼の地元ではホテルが彼の名前を取って、"ホテル・ボルカノフスキー"に改名するらしいね。今回のような試合やマッチアップはボルカノフスキーに輝くチャンスを与えるだけでなく、象徴的な勝利を挙げるいい機会でもある。もしかしたら、ファンをさらに増やすようなハイライトが生まれるかもしれない。ボルカノフスキーはすでに殿堂級だが、彼のUFCキャリアはまだ半分程度ではないかな? 最高のボルカノフスキーはまだこれからだと私は思っている。

だから楽しみだ。この2つはUFCの中でも最も層の厚い階級だ。これからも大いに盛り上げていきたい。
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