【新日本プロレス】中原警察署からグレート-O-カーン選手に感謝状!新事実も判明!

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/山本正二】

4月4日、神奈川県川崎市の中原警察署にて、3月29日に駅構内で泥酔した男性に絡まれていた幼児を助けたグレート-O-カーン選手に対して、同署の大坪剛志署長から感謝状が贈られた。

各社テレビ局など多数集まったマスコミ陣を前に、オーカーン選手はマオカラーのスーツ姿で登場。

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壇上で感謝状を手渡されたあと、大坪署長からは「今回の被害者は非常に小さなお子さんでございまして、酔っぱらった男から飛びかかられて、とても怖い、恐怖を感じたところを助けて頂いて少女を救っただけでなく、大人に助けを求めれば助けてくれるんだ、という周りの大人の名誉も守ってくれたと思います。大変感謝をしております。今後とも中原警察署も安心安全を守るために、活動してまいりますが、これに引き続いて協力を頂ければと思います」と謝辞を受けた。

撮影が一通り終わったあとに、マスコミの囲み取材を受けたオーカーン選手。事件の経緯あらましは、弊社公式サイトの記事に掲載されている通りだが、新たな事実も判明した。

質疑応答(一部抜粋)

【新日本プロレスリング株式会社/山本正二】

――感謝状をもらった率直な感想は?

オーカーン まず、このような式を開いてくれた警察の方々に感謝の意を表したいと思う。今回、余はたまたま一度きり、平和を守ったという形になったが、警察の方々は毎日やられていることだ。そこで本来、貰うべきことではないし、貰うようなたいしたことをしたつもりはない。けれども良いことをすれば良いことが帰って来ると。そういうことを記すことができ、これは防犯意識に繋がるとも思い、その部分に関しては大変誇らしく思っておる。

――今回は駅構内でしたが、過去にも人助け的な経験があったと聞いているが?

オーカーン 余は記憶を失っておって。2018年6月30日以前のことは覚えておらぬが、プロレス会場の前で暴力を奮っている一般人を取り押さえたこともあるし、お客同士のいざこざ、ケンカを止めた事もあるし、マナー違反を注意したこともある、ような気はする。

【新日本プロレスリング株式会社/山本正二】

――では、過去の記憶が活きた?

オーカーン いや、記憶と言うよりは“生き様”じゃろうな。新日本プロレスには新日本プロレスのルールがあって。世は悪党で自分の正義に従って生きている、リングを下りて社会のルールに従って、自分の正義を貫いただけじゃ。

――オーカーン選手が、武蔵小杉駅にいらっしゃった理由は?

オーカーン 食事の帰り道。さらに付け加えるのであれば、食事のあとに甘いモノでも食べようと思い、武蔵小杉駅の複数店舗ある甘いモノを取り扱った店をブラブラブラブラしたあとに、甘いモノを買って、改札に入ってトイレに行こうとした(その時に事件に遭遇した)という状況じゃ。

【新日本プロレスリング株式会社/山本正二】

――ご家族の方から、事件後にどんなお声がけが?

オーカーン そうじゃな。母親に関しては、泣いている幼子を抱きしめながら、コチラに来て状況を説明して、その状況を説明したぐらいに駅員も下りて来て、駅員にも説明して、その後、駅員が何人も来たから「(男性を)離しても大丈夫だな」と思って話して。そこで幼子と泣いていたから「なぐさめるべきだろう」と思い、その時買っていたパンケーキを「大丈夫か? 怖かったな」と渡して、そのあとも幼子ととりとめもない日常の話をしゃべって、この事件の少しでも忘れられるような会話をつとめたつもりだよ。

――その会話の中で、「ご職業は何をされているんですか?」といった質問はなかったですか。

オーカーン いや、最初は本当にとりとめもない話をして、別れ際に(母親が)「すみません。お名前だけでもお伺いできますか?」と言ってきたんだけど、最初は「いえ、名乗るほどの者ではありません」と。ウン。まあ、一度言ってみたい言葉だろ?

【新日本プロレスリング株式会社/山本正二】

※報道陣がドッと沸く。

オーカーン 「言う機会だな」と思って言ったんだけど。その前に警察の方に事情聴取を軽くされた時、「新日本プロレスの所属のプロレスラーです」と言っていたので、警察の方に「いや、ここは名乗った方がよいですよ」とアドバイスをもらったから、「ということで、新日本プロレスのプロレスラーのグレート-O-カーンです」と。「もしよければ、プロレスを観てください」「プロレスを観れば、イヤなことも忘れられるから」と。そういうのを観て、強い人間を目指してくれと。そういう言葉をかけた。

――どういうリアクションでしたか?

オーカーン その幼子の方は、プロレスというものをたぶん理解しておらなかったんだけど、母親の方は凄くビックリはしていたよ。「ああ、やっぱり。だから」みたいな感じでな。ウン。

――実際に、相手に技をかけるような形にはなったと思いますが、プロレスが活きた?

オーカーン そうじゃな。プロレスが活きたというか、「新日本プロレスに所属していたというプライドみたいなものが活きたかな」とは思うな。心配事で、凶器を持っていたり、暴れるようなことはなかったけど、もし暴れて殴ってくるようなことがあっても、新日本プロレスではそんなあまっちょろい練習なんかしたことないから。たとえ凶器を持ってようが、相手が暴れようが取り押さえる自信はあった。それは余ではなくても、取り押さえることは新日本プロレスのレスラーなら誰でもできる。そういう想いは終わったあとに思ったな。ただし一個。余がそのへんの愚レスラーと違うのは、幼子や母親、そして加害者の男性のケアまでできるのは、余だけだったろう。そこが他のレスラーとは違う点だ。

――武蔵小杉駅にはよく来られるんですか?

オーカーン いや、初めて利用した。だから、いろいろ「たまたま」が偶然重なっただけだ。たまたまあの時間にいた、たまたまパンケーキを持っていた、たまたまあの事件に遭遇した、たまたまそれがレスラーだっただけだ。余が言いたいのは、「助けてください」と意思表示した幼子の勇気、そしてなんだろうな、助けを求められたら助ける、そういう人としての当然のことをみんなに知って頂けれたらと思う。

【新日本プロレスリング株式会社/山本正二】

――今回の件でプロレスのことを初めて知った方に

オーカーン プロレスラーにはいろいろいる。プロレスラーは強い、そして勇気がある。本来であれば、“闘い”のようなものを観る必要はないのかもしれん。だが、イヤな目に遭ったとか、怖い目に遭ったとか、強い人を見たいとか。人生のスパイスが欲しかった時は、プロレスを観ろ、新日本プロレスを観ろ。おもしろいものはいつでも提供してやる。

――次の試合の予定は?

オーカーン (声を大きくして)このあと! 後楽園ホールで! ABEMA TV、新日本プロレスワールドで無料放送する! これはぜひ、告知を入れてもらえると助かる。

※報道陣がドッと沸く。

オーカーン というか、告知せい!これは余からの命令である。そして、近しい大会は、4月9日両国国技館大会で、余がIWGPタッグ王座に挑戦する、ここでチャンピオンになり、(感謝状を持って)チャンピオンベルトよりも誇らしいモノを持っているが、本職でも宝物を手に入れようと思う!
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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