G1昇格後6回目となる大阪杯を制する馬は?
【2017/4/2 阪神11R 大阪杯(G1) 1着 5番 キタサンブラック(1番人気)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
年齢別成績
■表2 【年齢別成績】
馬番別成績
■表3 【馬番別成績】
G1昇格後・3着以内好走馬の2000m以上G1実績
■表4 【G1昇格後・3着以内好走馬の2000m以上G1実績】
前走クラス別成績(G1昇格後)
■表5 【前走クラス別成績(G1昇格後)】
前走G2からの3着以内好走馬(G1昇格後)
■表6 【前走G2からの3着以内好走馬(G1昇格後)】
なお、表は掲載しなかったが前走G1組の好走馬3頭(キタサンブラック、キセキ、コントレイル)の共通点は「前年秋に2000m以上のG1で3着以内2回以上(連対1回以上)」とかなりハイレベル。昨年はこれを満たせなかったグランアレグリア(2番人気)、サリオス(3番人気)が4、5着に敗退した。そして前走G3組の好走馬1頭は無傷の5連勝中だったレイパパレだ。
【結論】
本年の登録馬のうち、芝2000mのG1で3着以内(表4)の実績を持つ4〜5歳馬(表2)は、エフフォーリア(4歳)とレイパパレ(5歳)の2頭。エフフォーリアは昨秋の天皇賞、有馬記念とG1を連勝中。レイパパレは前走・金鯱賞で2番人気2着と、どちらも表6本文で記した前走G1組、G2組の好走条件を満たしている。
この2頭では4歳馬のほうが好走確率は高いこと(表2)、そしてレイパパレは不振の3番人気になる可能性があることからエフフォーリアが上位だが、気になるのはエフフォーリアの父が非サンデーサイレンス系のエピファネイアという点だ。サンデーサイレンス系以外の優勝は2010年テイエムアンコール(父ノーザンダンサー系オペラハウス)までさかのぼるため、ディープインパクト産駒・レイパパレが連覇を飾る目も十分にある。
ほかに芝2200〜2400mのG1で3着以内がある4〜5歳馬はアカイイト、ウインマリリン、ステラリアだが、この3頭は表6の条件を満たせない。ならばG1初出走でもジャックドール。「5連勝中」「前走1番人気1着」「4歳」と昨年のレイパパレと同じようなタイプだ。
なお、表6で記したような前走G2馬券圏外の穴候補としてピタリと当てはまる馬は不在だが、9歳という年齢さえ気にしなければ実績面は十分なマカヒキには一応要注意。そしてモズベッロのように2000mを超える距離に実績がある馬ならレッドジェネシスだろうか。「前走G2馬券圏外」にこだわらなければウインマリリン、キングオブコージあたりも挙げられるが、いずれも強く推奨するまでには至らない印象だ。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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