【体操】KOHEI UCHIMURA THE FINAL:内村航平、最後の6種目で有終の美を飾る

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【Getty Images】

内村航平の現役生活最後の舞台となる「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」が3月12日、東京体育館(東京都渋谷区)で行われた。ロンドン2012、リオ2016オリンピックの個人総合連覇など、数々のタイトルを獲得してきた内村が6種目の演技を実施。リオ2016、東京2020の日本代表メンバーも集まり、それぞれの演技を披露した。

「体操ニッポン」の掛け声で出場者による円陣が組まれ、演技がスタート。ゆかでは内村が1番手で登場し、着地をピタリと決めて会場を沸かすと、すでに引退している白井健三も自身の名を冠する技を披露しイベントを盛り上げた。

種目間には演技中に撮影された内村の写真を映し出し、本人が解説を加える「FINAL SHOT」という企画も実施された。跳馬では代名詞とも言える演技前のルーティンをピックアップ。両手を顔の前で縦に並べる仕草について、「跳び箱を飛べない子はこれをやると飛べるようになるかもしれない」とおどけ、会場の笑いを誘った。

最終種目の鉄棒では東京2020出場メンバーの北園丈琉、橋本大輝も演技。個人総合と鉄棒で金メダルに輝いた橋本は本番さながらの構成を完璧に決め、新王者の貫禄を見せた。トリには内村が登場し、大技「ブレットシュナイダー」も成功。着地はわずかに乱れたが、個人総合6種目を完遂し、最後はゆかの上で仲間たちによる胴上げが行われた。

全演技の終了後はセレモニーが行われた。橋本は「現役生活お疲れさまでした。航平さんが積み上げてきたものを受け継ぎ、パリ2024では団体で金メダルを獲得して、日本の体操が世界一だと証明したいです」とメッセージ。白井は「まだまだ終わらないであろう、航平さんの体操人生をみんなが応援しています。少しゆっくり休んでください」とねぎらった。

イベントの最後は内村があいさつを行った。出演者として集まったメンバーや応援してくれたファン、両親への感謝を述べたほか、「泣かれている方もいたけど、ここで終わりというよりも、新しい一歩を踏み出すということで前を向いている」と今後の活動にも言及。「これからも体操は進化していくし、日本の体操も前に進まないとけない。こういったイベントの開催などを通した体操の普及、より深い技術の向上、後輩たちへの僕の経験の継承をやっていければいいと思っている」と語った。
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