プレミアリーグ第29節でアウェイのエランド・ロードに乗り込んだアストン・ヴィラ。前節のサウサンプトン戦では4発で大勝を飾っており、プレミアリーグで最も勢いに乗っているチームの一つである。

　対するリーズはここ最近の不調が響いて解任されたマルセロ・ビエルサの後任のジェシー・マルシュがエランド・ロードでの最初のホームゲームとなり、ホームファンの熱気に包まれた。

　試合が動いたのは22分過ぎだった。左サイドバックに今日先発で復帰したディニュがイングスとのコンビネーションでゴール前にボールを送ると、逆サイドに詰めていたキャッシュがボールを拾い中央に折り返した。

　これを中で待っていたコウチーニョがシュートし、相手ディフェンダーに当たってディフレクションする形でゴールキーパーの上をすり抜けて先制に成功する。

　この日もコウチーニョは絶好調で、一ヶ月前のホームゲームの時と同様、常にリーズのディフェンダーの脅威としてピッチを縦横無尽に駆け巡っていた。またこの日は守備も安定しており、前半は相手に一本もシュートを撃たせない非常に安定した戦いぶりを見せた。

　後半になるとリーズは若干リズムを取り戻し、ヴィラのゴールに迫った。後半開始早々にリーズのラフィーニャにボックス内の侵入を許しシュートを撃たれるが、これはキャッシュがブロックして難を逃れた。

　しかしそれでもヴィラは安定した守備を続け、ボールを奪取したらカウンターアタックでのリーズゴールを脅かし続けた。

　それが実ったのが65分、イングスからの絶妙なクロスパスから、それを受け取ったキャッシュがカットインで相手ディフェンダーをかわして左足でゴールを見事に決めきってみせ、3試合ぶり2度目のゴールはヴィラに待望の2点差のリードをもたらした。

　さらに73分、左サイドからのフリーキックのこぼれ球をタイロン・ミングスがボックス手前でセンターバックのチャンバースにバックパスで丁寧に渡すと、チャンバースがストライカー顔負けのシュートをゴール左隅に叩き込み3点目を奪ってみせた。チャンバースはこれが1月にアストン・ヴィラに加入後初ゴールとなった。

　この見事な一撃で、スティーブン・ジェラード率いるチームは試合終了のホイッスルが吹かれると、歓喜に沸くアウェイファンと共に盛大に勝利を祝った。これでアストン・ヴィラはリーグ戦3連勝かつ3試合連続クリーンシートを達成している。次節はホームでウェストハム・ユナイテッドとの試合を控えている。

ゴール
1-0　　アストン・ヴィラ：コウチーニョ(22分)
2-0　　アストン・ヴィラ：キャッシュ(65分)
3-0　　アストン・ヴィラ：チャンバース(73分)